【後編】バルカンのフロントフォークをオーバーホールしてみよう!

ども。

今日は午後から友人が来て、ワコーズのRECSを施工しました。

いや、正確には私は場所を提供しただけで何もしていませんw

RECS施工中

友人と二人で施工後の空吹かしで白煙モクモクなって、

悪い物が出るんだろうねぇ~楽しみだね~。

なんて言いながら期待していたのにも関わらず、

結果としては白煙も出ず、排気ガステスターで排気ガスの状態もチェックしましたが

大きな変化は見られず・・・

まぁこういうのは気分的な部分(プラシーボ?っていうんでしたっけ)?も

多少含まれているはずなので、なんともいえませんな・・・。

我々バイクショップは特にそうですが、

アンチケミカル

な場合が多いです。

↓ この続きを読む ↓

カーショップとは大きく考え方が違います。

車のように構造が複雑で、どんな作業をするにも工賃が高くついてしまう場合は

こういったケミカルを使用して、症状を緩和させる事が多いですね。

打って変わってオートバイの場合、こういったケミカル類は

あまり効果が無い(効能はあるが体感できない。または改善しない事が多々)場合が多く、

物によっては部品を痛めてしまったり、症状が悪化する場合もあります。

まぁケミカルは一長一短って感じですわー。

RECSが悪いわけじゃないんですけど、のっけからアンチケミカルな私は

疑って掛かるので余計に、

なんだかなぁ~

という気分になってしまいます。

まぁRECSは車専用のケミカルって感じでしょうかね。

オートバイには・・・うーん。コレ要る?って感じです。

んで、友人が帰る頃にお客様より事故の一報。

お客様のお体が無事か確認し、大事に至っていない様子だったので

事故の状況と車両の状態を確認して車両の引き取りに行ってきました。

いわゆる、右(車)直(バイク)の事故でお客様のバイクが

車にHITしたと聞いていたので、フロント廻りが内側にめり込んでるんだろう・・・。

そう思って現場に着いたら、

ところがどっこい。

ヤマハ シグナスX-FI

まるでハードカスタムな

   ローダウン車両が如しw

いやぁ~これには焦りました。

フレームポッキリ、ホイールの回転を妨げるものはありませんが

車高が低過ぎてまともに転がってくれません・・・。

ハンドル周りがシートにめりこんで、

シグナスX-FIがまるでジェンマを彷彿とさせるスタイリッシュなデザインにw

うぬぅ・・・

ホイールがめり込んでいようとも、

ハンドルがシートにめり込んでいようとも、

1人で出来るもんっ!

まぁ普通通りにラダーレールの上を押していくのは無理。

何しろ着地状態ですから・・・。

現場交差点から少し離れた場所で1人でウゴウゴ積載完了。

んで、車両を持ち上げて軽トラックに積む際に、

右腕に部品が接触(挟まるように)していたようで腕が腫れてますw

キーボード打つのに少々違和感を感じますやーん。

腫れてる場所も熱を帯びてますし。

明日になればよくなっているでしょう。

って感じで本日もいつもの開店時のTODAYのグリップ表面温度と

明日の大阪の天気予報をお知らせです。

TODAYのグリップ表面温度 開店時

29.6℃

曇り

曇りのち雨

雨

明日の大阪は気圧の谷や南からの湿った空気の影響で雲が広がり、

午後から雨となる予報です。

ツーリングなどにお出かけになる場合は、雨具のご用意と

出来るだけ午前中でお帰りになられるほうが良いでしょう。

明日は車両の納車やら定期点検などのご予約があるため

午前中が大忙しになりそうです。

雨が降る前になんとか納車を済ませたいものです。

では本日の本題です。

昨日からご紹介している、

バルカンのフロントフォークをオーバーホールしてみよう!

ですが、本日は後編の最終回となります。

前編記事は以下のリンクよりご覧頂けます。

【前編】バルカンのフロントフォークをオーバーホールしてみよう!

さて、前回までは確か

部品の洗浄完了

部品類の洗浄が完了したところまででしたね。

今日はこの続きをご紹介していきます。

灯油での洗浄後はパーツクリーナーを使用して、各部品を脱脂洗浄しておきます。

パーツクリーナーで脱脂する

脱脂後は組立作業に入りますが、今回は分解ついでに

アウターチューブのポリッシュ仕上げを行ないたいと思います。

現在のアウターチューブの状態はこんな具合ですね。

アウターチューブの現在の状態

よくある腐食具合ですね。

表面のクリアーが内部の腐食により沸いてしまっています。

見栄えも黒ずんでカビが生えた様に見えます。

これをポリッシュ仕上げしてキレイに磨きあげましょう♪

まずは粗目のペーパーをダブルアクションにセットして

表面のクリア塗装と腐食を削り落としていきます。

クリアー塗装を剥がす

剥離剤を使用してクリアー塗装を剥がしてからの作業でもOKです。

粗目(240番)での剥離、研磨作業が終わった状態がこれ。

剥離後

これだけでも随分きれいに見えますが、

実際はペーパー目が表面を覆っていますので、

このまま磨いてもきれいになりません。

さらにここから800番に付け替えて表面を研磨していきます。

800番での研磨後

800番まで来るとつやが出てきますね。

機械でのバフ(ポリッシュ)作業を実施する場合は、800番位からの

ポリッシュでも十分な光沢を得られますが、

そんなハイテクノロジーな据付型のバフ機は持ち合わせておりませんので、

さらに目の細かいペーパーに付け替えて研磨します。

1000番での研磨後

んでこれが1000番での研磨後の写真ですが、

ここまで来ればもう十分です。

あとは手磨きでも良い光沢が得られます。

研磨作業完了後、水洗いして研磨カスを洗い流しましょう。

水洗いする

水洗い後はエアーブローして水分を完全に除去してから、

フロントフォークの組立作業に入ります。

途中の作業が大幅に省略されてしまっていますがご勘弁下さい・・・。

で、あっという間にドレンボルトの締め付け固定です。

ドレンボルトを締め付ける

インナーチューブなどの組み付け作業に関しては、

他の記事でかいている内容と同じですのでそちらを参考にしてくださいw

※手抜きとか言わないでw

ドレンボルトを固定したら、後ほど組み付けるオイルシールや

ダストシール内側にシリコングリスを塗って準備しておきます。

シリコングリスを塗っておく

まずはワッシャとスライドメタルを専用工具で打ち込みます。

メタルを打ち込む

同じ容量でオイルシールも打ち込んでから、

クリップを忘れずに入れておきます。

クリップを入れる

んで最後にダストシールを打ち込んで完了です。

ダストシールを打ち込む

次はフォークオイルを入れていきましょう。

カワサキ バルカン400(VN400A)の規定量などは以下の通りです。

使用オイル:G10

フォークオイル量:385 ±2.5

オイルレベル:128 ±2

規定量のフォークオイルをメスシリンダーに汲んでっと。

規定量のフォークオイルを汲む

インナーチューブにゆっくりと注ぎいれていきます。

注ぎいれる

注ぎいれた後に、何度かストロークさせてダンパーのエア抜きを実施。

1度目のエア抜き作業後、5分から10分程度放置して

気泡が抜けるのを待ちます。

数分放置したのちに、オイルレベルを計測して

フォークオイルの過不足を確認して微調整したら、

再度エア抜きを実施して作業完了です。

エア抜きを実施

最後にトップキャップを取り外し時と同様の手順で

取り付けたら作業完了です~♪

作業完了

フロントフォークを車両に取り付けてから、

メタルコンパウンドなどを使用して磨き上げましょう♪

フォークを磨く

うん!随分と美しくなりました♪

アクスルシャフトにグリスを塗ってっと。

アクスルシャフトにグリスを塗る

新品のタイヤを装着したホイールを取り付けてっと。

ホイールを取り付ける

んでブレーキキャリパーを取り付けて。

ブレーキキャリパーを取り付ける

最後にもう一度仕上げ磨きを実施したら

全ての作業完了です!!

オーバーホールとポリッシュ完了

美 し い っ !

もういっちょ。

ポリッシュ仕上げしたフォーク

具 合 イ イ っ !!

どでかい写真ばかりで申し訳ないw

作業は以上で完了です~。

じゃ今日はここまで!

最後に閉店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせです。

TODAYのグリップ表面温度 閉店時

23.6℃

今日は昨日に比べて随分と風も弱まって

体感気温もいい具合に過ごしやすい夜です。

ただ、明日は午後から雨になる予報なので

気分は少々落ち気味です・・・。

梅雨前線も出てきたので、そろそろ梅雨の幕開けでしょうかね。

ではまた明日お目にかかりましょう☆

じゃ、今日もいつものアレいっとく~?
人気ブログランキングへ今日もポチッと明日もポチッと♪ブログランキング参加中 

/p

スポンサーリンク