【第2回】リトルカブにキタコ製ボアアップキットを組んでみよう!

ホンダ シャドウ

ども。

今日は朝から一大事です。はい。

本日引取りご予定のお客様の納品書を印刷しようと思ったら

刷品質を維持するのに

  必要なインクが足りまへん

うおおおぉぉ。マジか。

朝一番からインク切れとか困りますわ。

でも、納品書をなんとか印刷せねば、すぐに来られる

お客様の分だけでも・・。

って、そういう時はインクカートリッジを一度取り出して、

激しく振って吐出口にインクを集めれば

数枚程度なら印刷出来ます。ええ。

※ただしインクが飛び散らない様にご注意を

朝一番でご予約頂いていたお客様の分はとりあえず

印刷することが出来たので、お客様を見送ったあと

急いで電気屋さんにインクを買いに行ってきました♪

インクカートリッジ

ブラザー純正はお高いので、特に綺麗な画質にこだわっている

わけでもないし、どうせ業務用途で酷使するんで寿命も短いので

社外品を使っています。はい。

最近の社外品は品質も良くなったのか、

あまりインクが詰まってプリンターが故障したという

話を聞かなくなりましたね。

メーカーは純正品を買わせるために

インクが詰まるから純正品買えー!

じゃないと

製品補償も受け付けませんよ-!

って、相変わらずの定型文っぷり。

純正品ってのはオートバイの部品でも同じで、

安心を買ってるって事ですね。

↓ この続きを読む ↓

んで昨日記事に書くのをスッカリ失念していた

試乗時の写真をここで紹介。

ざざざーっと一気にいきますので多くは求めない様にw

ホンダ Dio

まずはホンダ Dio。

駆動系オーバーホールとシート交換、それにヘッドライト修理でした。

クラッチシューが限界まですり減っていて、

もう少し遅かったら高額な修理代になるところでした。あっぶね。

続いては、

ホンダ シャドウ

先ほども冒頭で出てきたホンダ シャドウですね。

雨の日のスリップでマスターシリンダー、スロットルケーブル等の

交換修理でした。

最後はこちら。

ヤマハ SRV250

ヤマハ SRV250です~。

こちらは納車前の最後の試乗ですね。

実に軽快な走りで年式を感じない美しさです~♪

明日中に最終点検と磨き上げの作業をしたら

納車準備完了です!

そして今日の夕方は車で小一時間ぐらいの場所まで

お客様から車両の引取り要請があって行ってきました!

ヤマハ マグザム

ヤマハ マグザムですが見事に外装がバラッバラですw

どうやら、接触して外装類が割れちゃったらしく、

どうせならばと外装を塗装し直して、ピカピカのゴッリゴリに

仕上げてやろー!!!

と、意気込んでみたものの・・・

然進まないぉ(´・_・`)

ガレージが窮屈なのと猛暑、それに・・・それに・・・

装が全然ステーに合わんがなっ!!

(ムキイイイィィィッ!!!)

純正品のカウリングを使用していても、ステーの一部に

曲がり等があるとチリが合わなくなったり、

ステーとカウルの位置が合いにくくなるのが

ビッグスクーターの宿命。

まぁフュージョンあたりなんかはヒドイで有名ですがw

そして、当店へとご依頼と相成ったわけでwww

約半年ぶりぐらいのご入庫です。

ちょっと気を使いながらの作業の連続となりますので

少々時間が掛かるかも知れませんがご了承をば。

では今日も張り切っていつもの開店時の

TODAYのグリップ表面温度と明日の大阪の

天気予報をお知らせです。

TODAYのグリップ表面温度 開店時

35.6℃

晴れ時々曇り

晴れ時々曇り!

~06時:10% ~12時:10%

~18時:0% ~24時:0%

明日の大阪の天気は、高気圧に覆われて概ね

晴れますが、北部は寒気の影響で朝に掛けて

雲が広がりやすい見込みです。

雨の心配はなさそうですので安心して

バイクで通勤が出来そうですよ~っと♪

では今日の本題です。

昨日からご紹介している

リトルカブにキタコ製ボアアップキットを組んでみよう!

ですが、今日は第2回目となります。

第1回目の記事は以下のリンクよりご覧頂けます。

【第1回】リトルカブにキタコ製ボアアップキットを組んでみよう! 

さて、前回までは確か

カーボンが溜まって真っ黒

シリンダーヘッドを取り外して、煤けて真っ黒になった

シリンダーヘッドを見て

バルブどこじゃいw

って言ってた所まででしたね。

今日はこの続きをご紹介していきます。

シリンダーヘッドを取り外したと言う事は、

もちろんシリンダーとピストンも見えていると言う事。

シリンダーヘッドがあれぐらいカーボンが溜まって煤けて

いるぐらいですから、ピストンヘッドも相当にカーボンが

溜まっていました。

ピストンヘッドの状態

ザラザラしている部分は全てカーボンですね。

厚みで言えば0.2mmぐらい有りそうです。はい。

ではシリンダーも取り外して行きましょう。

まずはシリンダー横にあるボルトを緩めてっと。

このボルトは、カムチェーンのガイドローラーを

固定しているボルトですね。

ガイドローラーの固定ボルト

ガイドローラーを取り外さないと、

シリンダーは抜けませんので忘れずに取り外しましょう。

ちょっと変わった形のボルトを抜き取ったら、

ガイドローラーをクランクケース側に

落っことさない様に注意しながら、シリンダーを

スタッドボルトから抜き取りつつ、ガイドローラーを

取り外しましょう。

ガイドローラーを取り外した

ガイドローラーを取り外したら、そのままシリンダーを

抜き取ってしまいましょう。

んでこれが抜き取ったシリンダーですね。

抜き取ったシリンダー

何だかシリンダー内壁が怪しい感じになっています。

茶色くなっている上に、クロスハッチらしきものが

見えないぐらい表面の質感が周辺と異なります・・・。

まぁもう交換するんでいいですけどw

んでこれがピストンですね。

ピストン

ちょっとオイル管理が悪かったのかこんがり具合が

ピストンサイド部分まで見えていますね。

ではピストンを取り外して行きましょうか。

ピストンピンを抜けない様に固定している

サークリップを取り外します。

サークリップを取り外す際、クランクケース内部に

落としてしまわない様に、作業に慣れていない方は

タオルなどでクランクケースを塞いでおく様に。

んでこれが取り外したサークリップですね。

取り外すのは片側だけでOKです。

取り外したサークリップ

サークリップを取り外した方向に向かって、

ピストンピンを抜き取ってきましょう。

この時、ピストンピンが固いからと言って、

反対側からグイグイと押したりするのは絶対にやめましょう。

コンロッドは横方向の力にめっぽう弱いので。

また、大端ベアリングにも負担が掛かりますので、

抜き取る時はコンロッドに力が加わらない様に

コンロッドをうまく支えながら抜き取りましょう。

ピストンピンを抜き取る

ピストンピンを7割ぐらい抜き取ると、小端部分つまり

コンロッド先端部からピストンを取り外すことが出来ます。

ピストンピンは完全に取り外す必要は有りませんので。

取り外したピストン

汚れているピストンをちょっと拭き取ってから

状態を確認してみました。

するとスカート部分にこんな傷が。

スカート部分の傷

あらららら。

シリンダー内壁の傷と腐食、ピストンの振りと

どちらが先なのか分かりませんが、遅かれ早かれ

異常が出てくるのは時間の問題だった訳でして・・・。

んでちょうど腐食があったエキゾースト側の

ピストンはどうなっていたかというとこんな感じ。

エキゾースト側

エキゾースト側は完全に上から下まで

細かいキズが入っていますね。

やはりシリンダーの腐食などが原因でしょうかね・・。

とにもかくにも、今回は腰上を全てボアアップキットと

交換しますので少々は気にする必要も無いでしょう。ええ。

シリンダーとピストンを取り外し終えたら、

クランクケース内部に異物が入り込まない様に

こんな風にタオルなどを詰めておきましょうね。

タオルで塞いでおく

おぉっとそうだそうだ、タオルで塞ぐ際には

ギュッとガスケット面よりも低く押し込んでおいてから、

先に古いガスケットをスクレパーで剥がして処理しておきましょう。

剥がしたガスケットもクランクケース内部に落とさないでね♪

ガスケットを剥がし終えたあとは、オイルストーンを

ガスケット面全面に掛けておきましょう。

オイルストーンで仕上げ

オイルストーンを掛けることによって、細かいガスケット編や

ガスケット面の表面の凹凸を慣らして、より密着度を

上げることが出来ます。

必ずオイルストーンを掛けておきましょう。

んでこれがオイルストーンを掛けて仕上げた状態ですね。

仕上げた状態

こうして綺麗に仕上げておくと、

オイル滲みなどの抑制にも効果があります。

ってか、かなり長期間漏れる心配は無いでしょう。

※歪みなどがあれば別ですが

部品を組み付けていく前に、取り外してある

シリンダーヘッドを綺麗に清掃しておきましょうか。

汚れたシリンダーヘッド

燃焼室内のカーボンの蓄積はご存じの通りですが、

これだけ燃焼室内にカーボンが溜まっていると言う事は、

当然エキゾーストポート内部にもカーボンが

山程溜まっていました。

エキゾーストポート内のカーボン

カーボンは予め剥離剤などを掛けて暫く放置して

おくと柔らかくなって落としやすくなります。

分厚いカーボンは割り箸などを使ってこそぎ取る様に

すれば、パリっと剥がれてくれます。

エキゾーストポート内部は、少々傷が付いても

問題がありませんので、カーボンの蓄積が酷い場合は

ピックツールなどを使用して削り取っても良いですし、

細いワイヤーブラシを入れてもイイでしょう。

※あまり奥まで入れないでねw

んでこれがカーボンを除去し終わった状態ですね。

カーボンを取り終えた

やっとバルブの形状がハッキリと見て

取れる様になりましたねw

染みついた汚れは無理に落とす必要は有りませんん。

表面に蓄積したカーボンが落ちればそれでOKです。

シリンダーヘッドもクランクケース側と同様に、

オイルストーンを掛けて面出し作業をしておきましょう。

オイルストーンを掛ける

シリンダーヘッドは紙のガスケットではなく

メタルガスケットを使用しているため、合わせ面には

ガスケット合わせ部分の跡が残っていますので、

オイルストーンを掛けて均一になる様にしましょう。

オイルストーンの使用上の注意としては、

絶対に直線的に動かさない

これが必須です。

オイルストーンの掛け方の基本は、数字の8を書く様にして

時折パーツを90度回転させながら掛けていきましょう。

んでこれがオイルストーンを掛け終わった状態ですね。

オイルストーンを掛け終わった

ガスケット面が綺麗に均一に揃っているのが

よく分かりますね。

この仕上がりになれば最高です♪

ここでシリンダーヘッド内部からカムシャフトを

抜き取ってから

カムシャフトを抜き取った

汚れているシリンダーヘッドを洗浄油で洗浄していきましょう。

シリンダーヘッド内部にも汚れが溜まっているのと、

外観も少しでも新しい綺麗なシリンダーと違和感無く

取り付け出来る様に、入念に洗っておくと違和感も少なくなって

宜しいでしょう。

洗浄前のシリンダーヘッド

洗浄油(灯油)は揮発油なので、長時間浸けていると

バルブステムシールを痛めてしまいますので、

綺麗に丹念に洗いたい気持ちは分かりますが、

ある程度の所で切り上げて下さいね。

※10~15分以内ならOKでしょう

シリンダーヘッドを洗浄する

さて・・・シリンダーヘッドの仕上がり具合に関しては、

組み付け時のお楽しみって事で♪

※ハードル上げ過ぎw

じゃ今日の作業はここまでにしましょうか。

明日は本丸のボアアップキット組み付けから

エンジン始動までの最終回をご紹介します!

だから明日もお見逃し無く♪

じゃ今日の作業はここまで。

閉店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせです。

TODAYのグリップ表面温度 閉店時

29.4℃

今日は随分と涼しいですよ。

風も冷たいし除湿-1℃に設定している店内よりも

外気温の方が低いんですよ。

今日の午後に少し雨が纏まって短時間で降った

おかげでしょうかね?

かなり涼しくて過ごし易い夜になりそうです♪

ではまた明日も元気でお目に掛かりましょう☆

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