【前編】マジェスティ250Cのスロットルケーブルを交換してみよう!

ども。

店内がいつになくカオスな状態です。

工具は散乱するし、進行途中の部品類が

端っこに山積みだし、店内が狭いから

とにかく手狭で仕方有りません。ええ。

手が二本しかないので段取りが全てなのですが、

さすがに同時進行が10台近くあると

店内がこんな風になってしまっても致し方ない。。

散らかった店内

左側に見えている小さなキャビネットは

実はインチ工具で知人からの借り物なのですよ。

そもそも、インチ工具を使用する車両なんて

滅多に修理依頼が来ないもんだから、

スナップオンを揃えるのもちょっとなぁ・・・って感じで。

なので、毎度こうしてインチ工具を使用する車両、

つまりハーレーダヴィッドソンの修理の際は

お借りしているのであります。

と言う事は、今現在ハーレーの整備中という事。

しかもね、かなりの問題児です。ええ。

ウルトラの廉価版ってか、最もリーズナブルなウルトラ?

ですかね。

FLHSといわれているモデルです。

ハーレーダヴィッドソン FLHS

長期保管・・・いや、長期屋外保管だったんで

そりゃーもうあちらこちらがドエライ事になってます。

数年前までツーリングなどでも大活躍していたそうですが、

車検が切れてからという物・・・・雨ざらし。。

あぁ可哀想に。。

この写真じゃあまり伝わってきませんがね、

元はエンジンも頑張って手作業でポリッシュ仕上げ

していたはずなのに、完全にグレー化。

いや、むしろ墓石化しています。はい。

ポリッシュ仕上げは手入れを怠ると、後で

大変苦労する事になりますのでご注意を。

雨ざらしの影響でリヤ廻りも・・・・

↓ この続きを読む ↓

こんな状態になっちゃっています。

ブレーキディスクの腐食

んー、あーー・・・・、鋳鉄ディスク?w

いや、ほんとに。

これっぐらい茶色一色に腐食している

ブレーキディスクなんて、CBX系のインボードディスクか

80年代レーサーの鋳鉄ディスクぐらいですよwww

どんだけ錆んだ。

まぁディスクぐらいはいいでしょう。

ブレーキ掛けてりゃその内キレイになります。ええ。

※音や効き具合はガマンガマン

なにより問題なのがキャブレターですよ。

長期屋外保管で社外エアークリーナー装備と

来たらもうお分かりですよね?

どういう事になっているかなんて。

んだんだ。

折角のS&Sのキャブレターもこの通り。

キャブレター内部

!!!!!

凄まじすぎて言葉になりませんw

もう得体の知れない物体がキャブレター内部を

完全に不法占拠しています。ええ。

フロートチャンバー内部も酷い。

フロートチャンバー内部

お粥さん炊いてるのか?

いや、マジで。

七味っぽい赤いのとかあるし、

妙なつぶつぶ感がお粥を彷彿とさせます。ええ。

匂いはもちろん、やや腐ったガソリン臭。

もっとも中途半端な腐りかけというのは、

こうも見事なグチャグチャ具合になるのですね。

いや、すごい。

久し振りにこんなキャブレター見ました。

ガスケットを剥がして見ましたが、本当にこの

S&Sのキャブレターで調子が出るのかどうか・・・・

ガスケットを剥がした

それでなくてもS&Sのキャブレターは調子が

出にくいってよく聞きますし。

とにかくオーバーホールしてみて、

キレイになれば良いのですがね・・・。

いや、なんとかここまではキレイになったのですが。

キレイになったS&Sのキャブ

当初とは比べ物にならないほどキレイになりましたが、

アルミの腐食がかなり進行してるので、

加速ポンプのワンウェイバルブ(ボールの当たり部分)が

かなりアレゲな事になってます。

キレイになったキャブ

まぁなんとかイケるっしょ。

なんとかしてくれるっしょ、セントラムさんが。

うんうん。だから安心なのだ。

あっ・・・(;´Д`)・・・うん。

またこのFLHSの作業については、記事にしてそのうち

ご紹介しますので、気長にお待ち下さい。

では、今日もいつもの開店時のTODAYの

グリップ表面温度と、明日の大阪の天気予報をお知らせです。

TODAYのグリップ表面温度 開店時

31.4℃

晴れ時々曇り

晴れ時々曇り!

~06時:0% ~12時:10%

~18時:0% ~24時:0%

明日の大阪の天気は、高気圧に覆われて

概ね晴れる見込みです。

降水確率も低く、良い天候に恵まれそうですよ♪

ツーリングにもぴったりの土曜日になるでしょう。

それでは本日の本題です。

まずは車両のご紹介から。

ヤマハ マジェスティ250C

ヤマハ マジェスティ250Cですね。

今回のご入庫はスロットルケーブルの破断で

ご入庫下さいました。

ビッグスクーター系のスロットルケーブル交換作業って、

外装類の取り外しが多く工賃が嵩みます。

カスタム度合いによっては、スロットルケーブルの部品代の

数倍以上の工賃が掛かる事もしばしば。

今回は、必要最低限の外装分解だけで

スロットルケーブルを交換する方法をご紹介します。

ただし、かなり窮屈な作業になりますので

手先が不器用だという自他共に認めている方は

素直にリヤ廻りのカウル類を分解して下さい。

我こそは器用だ!!

そんな方向けの記事となっております。

ではまずは現状の確認から。

ハンドルバーからスイッチボックスを取り外してっと。

※スロットルケーブルが破断しているので取り外しは容易ですが、

通常はキャブレター側を緩めないと外れません

スイッチボックスを取り外した

破断したスロットルケーブルを見てみると

破断したスロットルケーブル

やはりスロットルカラーに引っかける、

タイコ部分で引き側のワイヤーが破断しています。

戻し側のケーブルもグニャリと曲がって

へんな癖が付いてしまっていますね。

さて、スロットルケーブルを交換していきましょうか・・・。

ん?

なんでちょっとダルそうな感じなのかって?

ダルいとかは無いんですけどね、取り外すカウル類が

多いうえに、キレイに塗装されているので、

終始気を使う作業になるのでね・・・。

フルエアロのマジェスティ

はぁ~~フルエアロのマジェスティ・・・。

さっ!気合い入れて作業開始です!

まずはフロントマスクを取り外してっと。

フロントマスクを取り外す

次にバイザーカバーを取り外しましょう。

バイザーカバーを取り外す

続いてサイドエアロを取り外します。

この手の再度エアロってば、フロントカウルと

サイドカバーの境目を覆う様についているので

必ず取り外す必要が有ります。ええ。

エアロを取り外す

次にフロア部分のマット・・・ま、この車両の場合は

グレーチングタイプのプレートですが。

ステッププレートを取り外す

次に車体底部を覆っているエアロも取り外しましょう。

サイドカウルに左右から固定してぶら下げているので、

底部に落っことしてキズが付かない様に注意して

取り外しましょう。

底部のエアロを取り外す

底部のエアロを取り外し終えたら、サイドカウルの

固定ボルトを取り外してっと。

ボルトを取り外す

ボルトを取り外したらサイドカウルを取り外しましょう。

例の如く、サイドカウルは固定部分が数カ所折れて

欠損していたのはここだけの話。

サイドカウルを取り外した

サイドカウルを取り外し終えたら、

サイドカウルに隠れて見えなかった

接合部分にフロントカウルの固定ボルトが

有りますので取り外しましょう。

ボルトを取り外す

ちょっと順番が前後しますが、フロントカウルの固定ボルトは

ハンドル下のカバー内側にも隠されているので

忘れずに取り外しておいて下さいね。

接合部の隠しボルト:右側 接合部の隠しボルト:左側

最後に正面から固定しているナットとボルトの

合計4ヶ所を取り外してっと。

ナットを取り外す

全ての固定ボルトナットを取り外したら、

フロントカウルを手前に注意して引いて

取り外しましょう。

少しフロントカウルを抱えながら作業すると

安全に作業が出来ます。

※ポケットなどに物を入れておかない事

フロントカウルを取り外す

フロントカウルを少し浮かせたら、しっかりと

抱えながら、手を突っ込んでヘッドライトのカプラと

ウインカーの配線カプラを取り外しましょう。

配線カプラを取り外したら、フロントカウルを

分離させる事が出来ます。

フロントカウルを取り外した

はい、これでスロットルケーブルの取り外し作業が

行える準備が整いましたよ~っと。

カウルを取り外したフロント廻り

今回はエアロなどが装着されていたので、

ここまで分解するのに通常よりも

ちょっと工程が多かったですね。

取り外したボルトもエアロ固定ボルトの分だけ

多めとなっております。

※ビッグスクータ-特有のボルトが入っていない部位も多々有り

取り外したボルト

にしても、ビッグスクーターってのはいつ分解しても

ボルトが多くて大変です。

電動ドライバーが無いと腱鞘炎になりそうです。ええ。

それに、手回しのドライバーよりも早いし楽。

安価な電動ドライバー1つ持っていると

整備に重宝しますのでオススメです♪

あ、日曜大工DIYにも使えるので一石二鳥!

さぁ今日はフロントカウルの取り外し作業まで

ご紹介したので、この続きはまた明日更新の記事で

ご紹介したいと思います!

だから明日も忘れずチェック宜しくお願いしますね。

じゃ、今日の作業はここまで!

最後に閉店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせです。

TODAYのグリップ表面温度 閉店時

23.6℃

手が灯油とガソリン臭い・・・。

何度洗ってもこの匂いはなかなか取れません。

朝から晩までキャブレター尽くしの1日だと

こうなるのは必至なんですが。

ま、バイクショップの店員らしくていいかw

爪の間が黒く汚れてるのもデフォルトです。はい。

もうすぐ水に触れるのが嫌になる季節です。

手が荒れてくると、荒れてひび割れている中にまで

汚れが入り込むのが辛い。

ユースキンを塗って手荒れ補修しても、

手を洗う回数が多いのと、揮発油に触れる事が

多いので手荒れも含め、さっきのとあわせて

整備士特有の症状ですな。

ではまた明日も元気にお目に掛かりましょう☆

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