【最終回】フォルツァZ(MF08)の駆動系をオーバーホールしてみよう![Fランプ点滅からの復活までの軌跡]

ども。

今日の夕方、領収証や

印鑑などが入っているジム机の引き出しを

開けて思い出しました・・・・。

―――数ヶ月前。

『景品でiPodnano(7th)ゲットしたぞぉ♪』

iPodnano(第7世代)

ラッキーラッキー♪

なんでも応募してみるもんですなぁ♪

通勤時間はそんなに長くありませんが、

音楽を聴きながら通勤できるなんて

なんて幸せなんでしょう( ´▽`)

※バイクの運転中に音楽を聴くのは

危険なので十分に注意しましょう。

AKB48の曲を聞きながらだと信号待ちも、

巡航中も、渋滞中も

顔が絶えませんやん♪

・・・・ここまでは良かった。

ええ、ほんの1ヶ月ぐらいでしょうか。

悲劇は出社前の朝、玄関口で起こりました。

嫁『気付かずに洗濯回してしまって・・・』

(iPodnanoを手渡す)

私『・・・・マジかw』

(その間もiPodからは水滴がぽたぽた)

ええ、ええ。

ポケットに入れっぱなしにしていた私が悪いのです。

いつもならポケットの中身をちゃんと出してから

脱衣所に作業着を置くのですが、前日の夜は

ポケットを確認していなかったんですね。

唯一奇跡だったのは、

乾燥させたら電源が入った

と言う事でしょうか。

助かる見込みがこの時はあったのです。

そう、この時はまだw

↓ この続きを読む ↓

朝から店に来て、早速エアーブローと

乾燥をさせてなんとか電源投入は無事に終了。

おおおおっ・・・なんとか復活か。

いやいや、実はそうでも無かったのです。

タッチパネルの反応がすこぶる悪い上に、

表面ガラスと液晶との間に水の層が

あって画面が殆ど見えません。

このまま自然乾燥を待てば良かったのに、

あろう事か表面ガラスを少し浮かせて

間に入り込んでいる水を排出しようと

した結果・・・・。

タッチパネル用の配線が破断w

おぅ・・まいがっ。。。

既に破断したフィルムタイプの配線を

元に戻す事なんて出来ないので、

半ば諦めた状態で表面ガラスを取り外して

引き出しの中にそっとしまっておきました。

※液晶割れを防ぐためにガラスは乗せておきましたが

それを今日の夕方思い出して

引き出しから取り出しました。

修理出来るんじゃ無いかと思い立って。

調べて見たら、表面ガラスとセンサーの

セットが意外とお安く販売されていたので

俄然やる気が出てきましたw

手順を見ながら少しずつ分解して行きます。

iPodは少ないボルトと、ボンドで固定されています。

液晶パネルを取り外した

ドライヤーでボンドを柔らかくしながら

取り外すそうですが、ドライヤーなんて

気の利いた物は無いので、ヒーターガンで

暖め過ぎないようにしながら、少しずつ

液晶パネルを浮かせていきました。

液晶パネルを浮かせる

液晶パネルを浮かせるのもなかなか

気を使いながらなので時間が掛かりましたが、

最も困ったのははじめに取り外す必要がある

ボルトですよ。

こんな小さなボルトを回せる工具はあいにく

店にはありませんし。

じゃあどうやって取り外したのかって?

今回、液晶パネルの取外しまでの

行程で使用したのはこちら。

全てあり合わせの物です。

特別な工具なんて何一つありませんw

使用した道具

なんだこれw

先をヘラのように削った割り箸と、

スポークを曲げて削って作った極小の

マイナスドライバー。

これとあとドライヤーなどがあれば

分解する事が出来ます。

んでこれが取り外した、表面のガラスと

破断したタッチセンサーですね。

ガラスとタッチセンサー

表面ガラス

あぁ・・・残念な事になってます。

でも、この表面ガラスとタッチセンサーの

セットを新品で購入しても3,000円ほど。

直す価値がありますね。

これが分解し終わった本体ですね。

iPodnanoは液晶画面の裏に

電池パックを貼付けてあるんですね~。

分解した本体

すごいなぁ・・・こうして分解して中をみると。

こんなに小さな中にあんな機能や、こんな機能が

詰め込まれているだなんて。

ほんと凄いわ。

専用工具がなくてもあり合わせの物で

こうして分解できるのは手先の器用さがあるからでしょうね♪

器用さには自信があります、ええ( ´▽`)ノ

では今日もいつもの開店時のTODAYの

グリップ表面温度と明日の大阪の天気予報を

お知らせです。

TODAYのグリップ表面温度 開店時

2.8℃

曇り時々晴れ

曇り時々晴れ!

~06時10% ~12時10%

~18時:10% ~24時:10%

明日の大阪の天気は、寒気の影響で

雲が広がりやすく、北部を中心に雪や

雨の降るところがあるでしょう。

では本日の本題です。

先日からご紹介している

フォルツァZ(MF08)の駆動系をオーバーホールしてみよう![Fランプ点滅からの復活までの軌跡]

ですが、今日は最終回となります。

前回までの記事は以下のリンクよりご覧頂けます。

【第1回】フォルツァZ(MF08)の駆動系をオーバーホールしてみよう![Fランプ点滅からの復活までの軌跡]

【第2回】フォルツァZ(MF08)の駆動系をオーバーホールしてみよう![Fランプ点滅からの復活までの軌跡]

【第3回】フォルツァZ(MF08)の駆動系をオーバーホールしてみよう![Fランプ点滅からの復活までの軌跡]

【第4回】フォルツァZ(MF08)の駆動系をオーバーホールしてみよう![Fランプ点滅からの復活までの軌跡]

【第5回】フォルツァZ(MF08)の駆動系をオーバーホールしてみよう![Fランプ点滅からの復活までの軌跡]

さて、前回までは確か

表面を脱脂する

ドライブプーリーを取付終わった所まででしたね。

今日はこの続きを最後までご紹介していきましょう。

予めエアーブローと清掃を終わらせておいた

クラッチキャリアの中央のベアリングに

グリスを給油しておきましょう。

グリスを塗っておく

ファイナルシャフトにもグリスを塗っておきましょう。

ファイナルシャフトにもグリス

予めメーカーから取り寄せておいた

新品のVベルトを準備してっと。

新品のVベルト

クラッチキャリアをシャフトに取り付けて、

奥までクラッチキャリアを入れる前に

ある程度先にVベルトをクラッチへと

落とし込んでおきましょう。

Vベルトを落とし込んでおく

250ccクラスのクラッチはスプリングが強力なので、

Vベルトをうまく引きながら落とし込みましょう。

手の握る力だけです腕力に自信がある人でも

相当厳しいと思いますから。

Vベルトをかけ終わった状態がこちら。

Vベルトを掛けた

この位のベルトのたわみじゃ、ドライブフェイスを

締め付ける事が出来ませんし、仮にナットを掛けて

締め込んだとしても、締め付け不良で緩んでしまいます。

必ずドライブフェイスがプーリーボスに

密着した状態からインパクトレンチで

締め込む様にしましょう。

これが今から取り付けるドライブフェイスですね。

ドライブフェイス

取り付ける前に、パーツクリーナーを使用して

表面を拭いて脱脂しておきましょう。

ドライブフェイスを取り付ける際は、

しっかりとVベルトをクラッチに落とし込んで

たわませた状態でベルトを握り

ドライブフェイスをセットします。

ドライブフェイスを取り付けた

この時、クランクシャフトのスプラインが

しっかりとドライブフェイスのスプラインに

入り込んでいるのを確認しましょう。

スプライン部

この状態からナットを掛けて、

指でナットを締めつつベルトを握って

揺らしながら、さらにナットを指で

締めれる限界まで締めていきましょう。

ナットを指で締め付ける

これぐらいクランクシャフトが出てくれば

しっかりと取付け出来ている証拠ですね。

最後にインパクトレンチで本締めしましょう。

ナットを本締めする

続いてクラッチアウターを取付てっと。

クラッチアウターを取り付ける

インパクトレンチで本締めしましょう。

インパクトレンチで本締めする

これで駆動系パーツの取付は完了です。

さぁプーリーカバーを取り付けて、エンジン始動させて

Fコードエラーが消えたかどうかチェックしましょうか。

プーリーカバーを固定する

おぉっとその前に、Sマチックの初期化作業を

実施するのをお忘れ無く。

※エンジン暖気が必要です

さぁ・・・当初のエラーは消えたのでしょうか。

うふ♪

ほら、この通り♪

エアーコードを消えた

作業完了後の10kmの試乗でも

Fランプが点滅するような事も無く、

加速も変速もスムーズです。

今回の症状のおさらい。

Fランプ 7回点滅

制御モータからムバブルドライブギヤ間のギヤ機構の

フリクション過大

そして今回のトラブル原因。

ムーバブルドライブの螺旋部グリス切れに

よるムーバブルドライブのフリクション過大

今回実施した対処。

ムーバブルドライブの螺旋部およびベアリング部の

分解給油および駆動系のオーバーホール作業

これにて一件落着です♪

今回も長くなりましたが、最後まで読んで頂き

有り難う御座いました。

また定休日明けの水曜日からは別の記事を

書いていきますのでお楽しみに♪

じゃ、今日の作業はここまで!

最後に閉店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせです。

TODAYのグリップ表面温度 閉店時

-1.4℃

明日は定休日ですな。

毎週そうですが昼まで寝て、午後からも

ゴロゴロして、夕方に買い物に出掛けて1日終了。

これじゃやっぱり1日が勿体ないですかねw

普段帰るのが遅いので定休日ぐらいは

ごろんごろんしてゆっくりしたいもんです。ええ。

ではまた水曜日に元気でお目に掛かりましょう☆

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コメント

  1. 阿久津 より:

    失礼します。フォルツァの駆動系の事お分かりでしたら教えて頂きたいんですが、08フォルツァのプーリーなんですが、前期に後期の物は着きますか?6速に乗ってるんですが、7速の駆動系は着きますか?って感じです。よ

  2. アンベのポン太 より:

    フォルツァの整備記事、大変参考になります。
    宜しければ、プーリーメンテナンスで利用されておりましたグリスの種類について教えてください。 貴兄の利用されておりました赤いグリスの調度番号は何番でしょうか?
    自分はホンダアクセス製マルチパーパス・グリース No.2のみしか持ち合わせておらず、整備箇所が箇所だけに不安であります。
    よろしければご返信を通じでアドバイスをいただければ幸甚で有ります。
    宜しくお願い致します。

  3. 重山由信 より:

    こんにちは。フォルツァ復旧作業見させていただきました。私のフォルツァもFランプ7回点灯するようになりました。
    最初、一回点灯でレシオモーターとベルトを新品交換したあとに起こった症状です。
    こちら大阪市になりますが、引き取り修理を依頼した場合、費用は概算でおいくらぐらいでしょうか。よろしければご教授下さい。走行は30000キロで、MF08 前期です。

    • こんにちは。
      この記事と同じ様に螺旋部の洗浄、内部ベアリングのシールも取り外して洗浄とグリスアップで症状が治まれば良いですが、こればかりは作業してみないと分かりません。。螺旋部も長らく分解給油を実施していない場合、摩耗してゴリゴリになっていることが多く、高価な部品なのでそのまま給油して付けちゃって下さい!という方も多いですが、万が一全て組み終わってからの試走などで症状が改善してない、または修理納車後すぐに症状が再発してもクレームはお受け出来ませんのでご理解下さい。また、症状が改善しなかった後に再度交換をご希望される場合は追加の作業費用も必要となる事も併せてご理解下さい。
      費用については一連の確認と作業込みで20,000円程度かと思います。(引取り費用は含まれておりません)