【最終回】ボルティの前後スプロケット・チェーン・ブレーキシューを交換してみよう!

ども。

つい昨日のことなのですが、

夕方に近所に住むお婆ちゃんが

店に来てこんなご依頼を頂きました。

『にぃちゃん・・・この荷台大きくしてぇな』

そう言って指差したのは、原付に標準で

取り付けられているキャリアです。

純正のキャリア

※写真の車両は店の代車です

話を詳しく聞いてみると、どうやらお仕事で

荷物を積むことが多いらしく重量物

は積まないけど、純正のキャリアだと

幅も面積も足りないんだとか。

以前は大型キャリアなんてのが

純正オプションでも設定されている

機種もありましたけど、さすがに

婆ちゃんが乗ってきた当店の代車と同じ

ホンダ Dio(AF34)はもう無いだろうねぇ。

『そんなエエのん(※)要らんから、

ちょっと大きいにして欲しいねん。

ほんま兄ちゃん頼むわぁ・・・・』

※)既製品の様な立派な造り

そうは言ってもねぇ~。

そこら辺に落ちてる鉄板とかを

切った張ったしたような造りじゃ

強度も無いし、何より見た目も悪い。

当店でやって貰ったと近所で

言われても困るのは私ですしw

かろうかろう】 

 じゃダメな件。

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そう。

予算が少なかろうと、無茶な要望だろうと、

受けた以上は良い仕事をする努力が必要です。

色々と考えた結果、予算内に収めて

それでいて見た目も強度も十分に

確保出来る方法と言えば・・・・

これやww

スーパーカブのキャリア

当日便で発注がギリギリ間に合ったので

取り寄せておいた、中華製のスーパーカブ用

リヤキャリアです。

これだったら荷台も広いし、予算内にも

十分収めることが出来、造りも重量物を

乗せないのであれば十分な強度を

確保出来そうです。

でも、フィッティングから作り直していては

予算内に収めることが出来ないので、

純正のキャリアにこんな感じで

載せるようにして溶接固定します。

純正キャリアに合わせる

純正キャリアを活用するので、重量物は

厳禁なのです。

まぁ帽子を10個ほど載せるだけだと

言っていたので、積載重量に対しての

強度は十分でしょう。

不必要なスーパーカブ用のステー類は

適度な長さでカットして溶接完了です。

キャリアの溶接完了

中華製のキャリアなので肉薄で

溶接するのにちと苦戦したんですが

狙った場所をキレイに10ヶ所ほど

溶接して固定しておきました。

上から見るとこんな仕上がり具合です。

キャリア完成

このままだと溶接した部分が腐食して

残念な事になってしまうので、

一度取り外して裏面の溶接したところを

全てタッチアップして作業完了です。

タッチアップ完了

お客様も大変喜んでくれましたよ~♪

もっと簡単なキャリアが出来上がってくると

思っていたようで、見た目もメッキで、

荷台も広く友達にも自慢出来るわぁ~!

って言ってくれましたw

低予算でも良い仕事を早く。

ま、そうは言っててもね、

マジ無理な事の方が多いのが現実www

さ、では今日もいつもの開店時の

TODAYのグリップ表面温度と明日の

大阪の天気予報をお知らせです。

TODAYのグリップ表面温度 開店時

23.6℃

晴れ

晴れ!!!

~06時:0% ~12時:0%

~18時:0% ~24時:0%

明日の大阪の天気は、ここ数日ずーっと

同じですが、高気圧に覆われて概ね

晴れるでしょう。

ツーリングもヨシ、キャンプもヨシ、

アップルウォッチを付けてランニングもヨシ、

とにかく雨の心配も無く、絶好の

行楽日和な一日でしょう。

では今日の本題です。

先日からご紹介している

ボルティの前後スプロケット・チェーン・ブレーキシューを交換してみよう!

ですが、今日は最終回となります。

前回までの記事は以下のリンクよりご覧頂けます。

【第1回】ボルティの前後スプロケット・チェーン・ブレーキシューを交換してみよう!

【第2回】ボルティの前後スプロケット・チェーン・ブレーキシューを交換してみよう!

【第3回】ボルティの前後スプロケット・チェーン・ブレーキシューを交換してみよう!

さて、前回までは確か

ブレーキシューの交換完了

ブレーキシューを交換して、ドラムパネルに

組み付けが終わった状態までご紹介

したところまででしたね。

今日はこの続きを最後までご紹介しましょう。

ドラムパネルをホイールにセットする前に、

予めドラム部分をエアーブローして

ブレーキダストを清掃しておきましょう。

エアーブローしておく

エアーブローし終わったら、ベアリング

周辺の古いグリスを拭き取ってから

ベアリングの動作確認と合わせて

グリスアップしておきましょう。

ベアリングのグリスアップ

ベアリングの点検とグリスアップが終わったら

ドラムパネルをセットしましょう。

ドラムパネルをセットする

ドラムパネルをセットしたらリヤホイールを

スイングアームに戻していきましょう。

ホイールをスイングアームに入れる

ホイールを定位置に収めたら

まずはスプロケットにチェーンを取り付けます。

チェーンを掛ける

予めアクスルシャフトにはグリスを

塗っておき、チェーンテンショナーを

セットしてからアクスルシャフトを通しましょう。

アクスルシャフトを通す

アクスルシャフトを通してリヤホイールを

仮固定し終わったら、チェーンテンショナーを

目一杯緩めておきましょう。

※チェーン交換しない場合はチェーン

調整を実施してからアクスルシャフトを本締めしましょう

テンショナーを緩めておく

これが仮固定の終わった

リヤホイールと、今から交換する

チェーンですね。

弛んだチェーン

チェーンを交換する前にフロント

スプロケットも交換しましょう。

スプロケットカバーの固定ボルトを

緩めてカバーを取り外します。

ボルトを取り外すカバーを取り外す

カバーを取外し終えたらフロントスプロケットが

見えますので、固定ナットの緩み防止ワッシャを

タガネなどで叩いて広げましょう。

タガネで広げる タガネで広げる

タガネでワッシャを広げ終わったら

インパクトレンチで固定ナットを緩めます。

ナットを緩める

んでこれが取り外したナットと

緩み防止用ワッシャですね。

取り外したナット

フロントスプロケットに掛かっている

チェーンを取り外して、うまく

間を縫いながらフロントスプロケットを

取り外しましょう。

取り外したスプロケット

今回使用するスプロケットは

純正ではなく、安価で品質、強度共に

純正に引けを取らない

サンスター製のスプロケットをチョイスしました。

サンスター製フロントスプロケット

中身はこんな感じですね。

フロントスプロケットの比較

純正との違いは一目瞭然ですが、

防音用のラバーが付いていない事でしょうか。

防音ラバーが無い事によって、若干ではありますが

チェーンの駆動音が聞こえやすくなるという

デメリットはありますが・・・・・正直気にならない程度w

で、新しいスプロケットに古いチェーンを

一時的にかけてから元通りナットを固定して

緩み防止ワッシャを曲げておきましょう。

スプロケットを取り付ける

スプロケットの取付けが終わったら

スプロケットカバーを取り付けます。

カバーを取り付ける

さぁあとはチェーンを交換するだけです。

今回使用するチェーンはこちら。

RK製 GP520R-XW

古いチェーンをカッターでいきなり工具で

カットすると、カットピンが折れてしまう事が

あるので、事前にカットする部分を

ベルトサンダーなどで削っておくと良いでしょう。

チェーンを削っておく

予めチェーンを削っておいたら、チェーン

カッターを使用してチェーンを切り離しましょう。

チェーンを切り離した

新しいチェーンをセットしてしっかり

カシめておきましょうね。

新品のチェーン

チェーンの取付けが終わったら、

チェーンアジャスターを締め込んで

チェーンを調整しましょう。

チェーンを調整する

チェーンの調整も終わったら

最後にアクスルシャフトを本締めして

固定しましょう。

アクスルナットを本締めする

アクスルナットの本締め後、チェーン

アジャスターのロックナットを固定しておきましょう。

ロックナットを固定する

ブレーキアームの調整も済ませてっと。

リヤブレーキも調整しておく

トルクロッドとドラムパネルを固定している

ボルトナットに割りピンを入れておくのをお忘れ無く。

割りピンを入れておく

最後に各部締め付けチェックを済ませ、

チェーングリスが付着したホイールなどを

軽く洗車して仕上げたら、

全ての作業完了です♪

作業完了

ちょっと最後は駆け足で作業工程を

ご紹介しましたが如何でしたか?

記事や工程で分かりにくい部分などがあれば

お気軽にコメント欄よりお知らせ下さいね♪

じゃ、今日の作業はここまで!

最後に閉店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせです。

TODAYのグリップ表面温度 閉店時

18.8℃

最近は花粉の飛散量も減ってきたのか、

マスクを付けなくても随分と

マシになってきました。

やっと辛い時期が終わる・・・。

そして・・・

夏が来るぜよ♡

うおおおおおおおおおおw

待ちに待った夏♪

汗だくに早くなりたいwww

ではまた明日も元気でお目に掛かりましょう☆

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