【最終回】バルカンクラシックのキャブレターをオーバーホールしてみよう!

ども。

閉店時間頃から何やらドスドスと

大きな太鼓を叩くような音が

腹に響いてきました。

雷鳴の轟きかと思っていたのですが

よくよく耳を澄ませて聞いてみると

雷鳴にしては歯切れが良すぎる。

はっはあぁ~ん・・・さてはアレだな。

真冬の乾いた空をダムダムと

賑わしていたきっとコレだわ。

花火

真冬の3月に上がっていた花火ですよ。

今日も音のする方向へと、ある意味

わかりきった確信状態で足を進めていくと

そこにはやはり・・・・・

↓ この続きを読む ↓

そこにはやはりそう、

カツカレー♪

喫茶ドン 特製カツカレー

(・ω・)は?

冗談です。

これは今日、喫茶ドンさんで頂いた

特製カツカレーなのです。

もうね、量も多いしカツもたくさん入ってて

食べ応え満点ですよん♪

最後の方なんて、ほぼ義務を果たす使命感

だけでスプーンを運んでいましたからww

ほんと良いわぁ・・・喫茶ドンさんってば。

居心地もいいから、こうして本読みながら

注文した物が配膳されるまでの時間も

のんびりくつろぐことが出来ます♪

喫茶ドンで読書

食後のコーヒーを飲みながら読み進め、

くつろいで自分の時間を過ごしているせいなのか、

はたまたこの本の著者の書き方や

ストーリー展開が良いのか分かりませんが、

スイスイとページが繰られていきます。

※間違い無く後者だと思いますw

ぜひお近くに来られた際は

喫茶ドンでのランチオススメです♪

ではky・・

あっぶねw

ボケたつもりがそのまま

すっかり忘れていつもの流れに

危うく乗ってしまうところでしたww

ふぅ・・・危ない危ない(-ω-)

「・・・・・」

そう、半ば確信を得た状態で

テクテクと音のする方へと歩いて行き

遠くの空を眺めると、薄暗い山の巨影しか

見えないはずの場所に綺麗な

華が咲いていました♪

花火が上がってる

30分ほどで全ての花火が打ち上げられたようで

あっという間に真っ暗な空に

戻ってしまいましたが、鮮やかで綺麗な花火は

ええですね♪

デジカメに収めた後も少し花火を見て、

いつもよりも涼しくて過ごし易い

夜風に当たって過ごしましたとさ~♪

ちゃんちゃんっ( ´▽`)♪

では改めて今日もいつもの

開店時のTODAYのグリップ表面温度と

明日の大阪の天気予報をお知らせです。

TODAYのグリップ表面温度 開店時

36.4℃

曇りのち晴れ

曇りのち晴れ!

~06時:20% ~12時:10%

~18時:10% ~24時:0%

明日の大阪の天気は、寒気の影響で

北部や中部では雲が広がりやすく

雨の降るところがあるでしょう。

ここ、大阪南部では概ね晴れる見込みだそうで

今日の様な降ったり止んだりのグダグダな

天候はご勘弁をば。

では今日の本題です。

先日からご紹介している

【最終回】バルカンクラシックのキャブレターをオーバーホールしてみよう!

ですが、今日はついに最終回となります。

前回までの記事は以下のリンクよりご覧頂けます。

【第1回】バルカンクラシックのキャブレターをオーバーホールしてみよう!

【第2回】バルカンクラシックのキャブレターをオーバーホールしてみよう!

【第3回】バルカンクラシックのキャブレターをオーバーホールしてみよう!

【第4回】バルカンクラシックのキャブレターをオーバーホールしてみよう!

【第5回】バルカンクラシックのキャブレターをオーバーホールしてみよう!

【第6回】バルカンクラシックのキャブレターをオーバーホールしてみよう!

【第7回】バルカンクラシックのキャブレターをオーバーホールしてみよう!

さて、前回までは確か

ケーブルホルダーを取り付けた

フロートチャンバー側の組み立て完了と

スロットルケーブルホルダーの取付けまで

終わった所まででしたね。

今日はこの続きをご紹介していきましょう。

今日はまずエアーカットバルブから

組み付けて行きましょう。

エアーカットバルブは予め脱脂洗浄して

真鍮部分を真鍮ブラシなどで

磨いて準備しておいて下さいね。

先端部にシリコングリスを少量つけてっと。

シリコングリスを付けておく

小さなOリングも忘れず

ダイヤフラムと一緒にセットしてっと。

ダイヤフラムをセットした

あとはスプリングを乗せてフタを

取り付けるだけですが、出来るだけ

真っ直ぐと取付け場所へと誘いましょう。

途中でグリグリ回転させたりすると

ダイヤフラムが動いてしまい、

溝からずれた状態で固定してしまう事が

ありますのでご注意を。

カバーとキャブレターの間に挟まれた

こういったラバー類の悲惨なこと・・・。

バキュームピストンのラバースカートも

同様です。

噛み込まないように細心の注意を払いながら

フタを閉じていきましょう。

エアーカットバルブの蓋を閉じる

次はバキュームピストンを組み付けて行きましょう。

脱脂洗浄しましたが、変色したスロットルバルブの

色を落とすのが難しく、研磨などが出来ない

場所なのでそのまま行きます。

※汚れは落としてあります

バキュームピストンを取り付ける

先ほどのエアーカットバルブ同様に

噛み込まないように細心の注意を払いながら

トップカバーを固定して完了です。

バキュームピストンを組み付けた

どんどん作業は進みます。

続いてパイロットスクリューを取り付けます。

予めパイロットスクリューにスプリングなどを

全てセットしておいてから、Oリング部分に

薄くシリコングリスを塗っておきましょう。

シリコングリスを塗っておく

パイロットスクリューをキャブレターに

セットします。

パイロットスクリューを取り付ける

パイロットスクリューの既定戻し回転数は以下の通り。

P/S戻し回転数:2-1/4

締め込んだ状態から戻していくわけですが、

締め込んだ力によっては、1/4回転なんて

簡単にズレてしまいます。

締め付ける力としては

クッ

と重たくなった所で止めると良いでしょう。

馬鹿みたいに締め付ける様な

もんじゃ無い事をお忘れ無く。

続いてチョークバルブを取り付けましょう。

エアーカットバルブと同様に、予め

脱脂洗浄と研磨しておいたバルブに

シリコングリスを塗ってっと。

チョークバルブにシリコングリスを塗っておく

チョークバルブをキャブレターにセットして

押さえのナットを締め付ける時は注意しましょう。

このナットはプラスティック製なので

スパナで締め付ける時は、スパナの

根本付近を持って、軽く締め付ける程度にしましょう。

指で緩まないぐらいの締め付け力で十分ですから。

チョークワイヤーを取り付けた

さぁ作業もいよいよ佳境です。

どんどん進めていきますよ~!

続いて古くなっているフューエルホースを

新品に交換します。

こんなに劣化してたんじゃガソリンも

漏れ出しちゃうんでね。

劣化したフューエルホース

バルカンクラシックに使用されている

フューエルホースは、少々特殊なホースなので

そこらへんのホームセンターや、オートバイ用品店で

売られている耐ガソリンホースじゃ代用が効きません。

二層式フューエルホースも勿論ダメです。

何故ダメなのかは読み進めると分かります。ええ。

これが取り寄せて置いた新品の

フューエルホースですね。

新品のフューエルホース

なんだ、良くある二層式フューエルホース

じゃねぇか・・・。

太さだけ合わせりゃ使えるんじゃねえの?

いやいや、そういう訳にもいかないんですよね。

そりゃ頑張れば何とかなると思いますけど、

そういう余計な力を掛けるから

キャブレター側のアダプターがひび割れて

ガソリンが漏れちゃうんですよね。

これが純正にこだわった理由です。

同じホースなのに太さが違う

1本の同じフューエルホースなのに

キャブレター側に差し込むホースだけ

先端部が太くなっています。

しかも、肉厚は維持したままで(・ω・)

ね?

純正を取り寄せよ・・・って思ったでしょ。

無理すれば汎用品でも取付け出来ますが、

先に行っていた通りアダプタ部分に

力も掛かってしまいますし、なにより

このアダプタ部分でテーパー形状になってるんで、

無理して差し込んだホースだと

抜けてき易いんですよね。

だからって、ホースバンドとかで

無理矢理締め込むもんだから

劣化が進んで脆くなったアダプタが

割れちゃったりするんですよ。

ホースは新品で。

ダメ、ゼッタイ。

ちなみにひび割れていたアダプタ部分は

予めリューターでヒビ部分をギリギリまで

掘り下げて、周辺にもリューターで溝を掘って

その溝に超強力耐油ボンドを塗って修理しました。

補修したアダプタ部分

これで今まで補修してきてるんで

まぁある程度信頼出来る修理方法です。

ただし、あくまでも急場を凌ぐ暫定的な

修理方法と言うことをお忘れ無く。

キャブレターにスロットルケーブルや

その他のホース類をセットしてっと。

スロットルケーブルを取り付けた

マニーホールドへとキャブレターを

セットする前に、フューエルホースを

出来るだけアダプタに負担にならない様に

注意しながら取り付けましょう。

フューエルホースを取り付けた

フューエルホースを取り付けたら

キャブレターをマニーホールドに押し付けて

固定しましょう。

キャブレターを取り付ける

エアークリーナーボックスのベース

を取付けてっと。

エアークリーナーボックスのベースを取り付ける

次にフレーム上部にエアーチャンバーを

セットして固定します。

エアーチャンバーを取り付ける

ガソリンタンク底部に各種ホースを差し込みつつ、

フレームへと載せましょう。

ガソリンタンクを載せる時は、ハンドルスイッチと

ぶつけないように注意して取り付けましょう。

ガソリンタンクを取り付けた

ガソリンタンク前面部1ヶ所と

後部の固定ボルトの計2ヶ所を

忘れずに固定しましょう。

ガソリンタンクを固定する

ガソリンタンクを固定してエアーエレメントを

セットし、フューエルホースと負圧ホースを

ガソリンコックに差し込みましょう。

フューエルホースと負圧ホースを繋ぐ

キャブレターの中にはガソリンが一滴も

入っていない状態ですので、

初めはガソリンコックをPRIにセットして

ガソリンを強制的に流しましょう。

※通常運用時はON(RES)にするように

緊張の瞬間です。

ガソリンがキャブレター内部に満たされるのを

10秒ほど待ってからセルスタートです。

(きゅるるるるる)

 どぉるぅん♪

ドコドコドコドコドコドコドコ

おおおお。

抜群の始動性に抜群の安定感。

そしてこのバルカン特有のドコドコ感。

いいねいいね。

調子が悪かったのが嘘の様に

気持ち良い端切れのイイ重低音を

響かせてくれています♪

吹け上がりにも異常は感じられませんね。

って事で、最後にガソリンタンク上部に

スピードメーターを取り付けてっと。

スピードメーターを取り付ける

全ての部品の取付けが終わったら、近所で

試走して問題が無かったら洗車して完了です♪

今回はちょっと長い記事になってしまいましたが

連日お越し下さり、こんな記事を読んで頂き

本当にありがとうございます。

こうして毎日ブログを書き続ける事が出来るのも、

偏にみなさまから暖かいコメントや、アクセス数という名の

無言の応援があってこその物です。

これからも皆様にとって有用な記事を

書いていけるように努力致しますので

応援宜しくお願い致します!!

じゃ、今日の作業はここまで!

最後に閉店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせです。

TODAYのグリップ表面温度 閉店時

27.2℃

今日はやけに過ごし易いと思ったら

雨が降って曇っていたせいか、30℃を

下回っていたんですね。

そりゃちょっと肌寒い訳だ。

※寒いのが苦手な私しか感じないと思いますw

明日は晴れ間も出て、いつも通りの

蒸し暑い1日になりそうです♪

ではまた明日も元気でお目に掛かりましょう☆

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コメント

  1. こういち より:

    こういち より
    バルカン800クラシックを知人より購入し整備中です。
    1年ほど乗られてなく、かかりませんでしたがプラグ、オイル、冷却水、キャブOH
    後にエンジンはかかりました。ですが、リア側のマフラーより少し白煙し、リア側マフラーのみ異常に高温を感じます。オイル下がりなどほかの原因もあるのでしょうか、
    また、マフラーの熱もそれに起因しているのでしょうか?

  2. TJ より:

    初めまして^^
    楽しく拝見させていただいていたのですが、、、
    タイミング悪い時期の質問で申し訳ありません;;

    当方バルカン所有で、上記バルカンのキャブレターと同様に燃料ホースがキャブレターに繋がるフューエルインレット部に若干のにじみが出てきており、このブログを拝見させていただくと応急処置としてボンドを使用されているのをお見かけしました。

    企業秘密ということでしたら結構ですので、もし可能ならどんな種類のものを使用されているのか教えていただくことはできませんでしょうか?

    • centrumMC より:

      初めまして!
      いえいえ、閉店後もこのブログは続けていきますのでお気軽に
      ご質問等していただいてOKですよ♪

      あー、この部分はほんっとによくひび割れてきてしまうんですよね。。
      手順としてはヒビ部分をリューターなどで油分を吸った面を削り、表面を荒らしてから
      ボンドを2日ぐらいに分けて充填しています。

      1層目にはパーマテックスの【モトシール1】というガスケット材を使用し、
      2層目以降で2液性のエポキシボンドを使用しています。
      パーマテックスのモトシール1だけでも十分な効果を発揮しますのでお勧めです。

      ただし、あくまで応急処置なのでその点はご注意をば。

  3. IA より:

    お忙しい中、ご親切に返信ありがとうございますm(._.)m
    では、ガッツリ拝見させて頂きます(笑)

  4. IA より:

    初めまして。
    いつもひそかに拝見させて頂いております。
    バルカン800もP/Sの戻しは2.1/4でしょうか?
    お手数ですが、よろしくお願いしますm(._.)m

  5. ディンク より:

    はじめまして
    こんにちは
    いつもブログ楽しく拝見させていただいています。

    今回のバルカンのキャブOHの費用はいくら位かかるのでしょうか?

    作業内容や交換部品により差があるとは思いますが参考までに教えていただけないでしょうか? 宜しくお願い致します。

    • こんにちはいつもご覧頂き有り難うございます!
      必要最低限の交換部品としてフロートチャンバーガスケット、
      加速ポンプ部Oリング、フューエルホース類の
      交換だけで済めば、15,000円もあれば大丈夫だと思います。

      ご検討の程宜しくお願い致します(・ω・)b

      • ディンク より:

        返信ありがとうございます。
        自分のバルカンもキャブの下あたりから少し滲みが出てまして、
        コメントさせて頂きました。
        セントラムさんにお願いするかもしれませんので その時は宜しくお願い致します。

        • なるほど~了解です(・ω・)b

          燃料ホース差込部分のプラスティック部がひび割れて
          漏れている場合はホース交換と合わせて、差込部分の
          補修が必要になります。

          フロートチャンバーからの漏れだと思ったら、
          この部分が茶色く変色してガソリンが・・・・
          という事がバルカンは多いです。

  6. ペケ より:

    ただいま知り合いのバルカン400クラシックのキャブをバラしながら拝見させて頂きました とても分かりやすかったです(^○^)

    • こんにちは~コメントありがとうございます!

      少しでもお役に立った様で何よりです(・∀・)b
      記事中で分かりにくい部分や、この部分について
      もう少し詳しく・・・などが有りましたら
      お気軽にお知らせ下さい~♪

      機会を見つけて加筆修正しますので

      今後とも応援宜しくお願いします(・ω・)ノ