【最終回】マジェスティ250のキャブレターをオーバーホールしてみよう!

ども。

今日も朝からたくさんのお客様のご来店、

誠に有り難うございました♪

朝からスッキリとした天候で、

お花見ツーリングにはピッタリの日曜日でしたね。

そんな中、朝一番でいつもお世話になっている

お客様がご来店。

以前にも何度か登場した事があるお客様ですが、

時間の経過と共になにやらイヤラシク変貌を遂げていってます。

↓ 続きを読む ↓

納車した時はね、こんな状態だったんですが・・・

スズキ GSX1400

今ではこんなにもイヤらしい感じに変貌しています。

変貌を遂げたGSX1400

なんだかすごい変わり様です。

さらに近づいて見ると・・・

クロコダイル!

ワ ニ 調 ! !

いや、

クロコダイル調 ! !

しかもサイドカバーまで。

切れ端をもらってサイドカバーに貼り付けたそうです。

なんかイヤらしい仕様ですよね・・・色々と。

んで、本日のご来店目的は

ブレンボ ラジアルクラッチマスターメッシュホース

取り付けでご来店。

油圧廻りは私が作業を行いましたが、

細かい作業はお客様がお手伝いしてくれたので大助かりでした。

取り付け等は無事に完了したんですが、

左右のレバー高さを調整したところ、ブレーキレバー側の高さに

クラッチレバーを合わせると、レバーが純正より分厚い分だけ

パッシングスイッチに握ったときに当たってしまいます。

クラッチ操作する度にパッシング♪ 

じゃ、握った際に僅かに当たるパッシングスイッチを

削り取ってしまおう!

って事でヤスリでゴリゴリゴリゴリ

ゴソゴソ作業中

削っているのは私ではなくお客様です。

ヤスリ片手にゴォーリゴォーリ・ゴォーリゴォーリ・・・

手元をさらに近づいて確認。

パッシングスイッチを削った

角の辺りを1mm程度、削り取りました。

これで無事に当たらなくなりました。

お客様も喜んでもらえて何より何よりです♪

毎度有り難うございます!

って事で本題に入る前にいつもの

開店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせ。

TODAYのグリップ表面温度

14.4℃

今日はさぞかしお花見する方も多かったでしょうね。

私は気分だけでもと思い、昼食をコンビニに買いに行った際に

アサヒ ドライゼロ を買って昼食と合わせて頂きました。

初めて飲みましたが、ビールテイスト飲料ってだけあって

テイストは確かにビールに近い 

でも、発泡酒って言う方が近いかな。

どちらにせよ、お粗末な感覚しか持ち合わせて居ない舌の

私にはビールテイストで十分かもw

では本日の本題です。

先日からご紹介している、

マジェスティ250のキャブレターをオーバーホールしてみよう!

シリーズですが本日で最終回となります。

以前の記事は以下のリンクよりご覧いただけます。

【第1回】マジェスティ250のキャブレターをオーバーホールしてみよう!

【第2回】マジェスティ250のキャブレターをオーバーホールしてみよう!

【第3回】マジェスティ250のキャブレターをオーバーホールしてみよう!

前回までは確か、

オーバーホール完了~♪

オーバーホールが完成した所まででしたね。

今日はこの続きをご紹介します。

オーバーホール作業の完了したキャブレターを

エンジン側に組み戻していきます。

まずはキャブレターとマニーホールドの間にある

Oリングをメーカーから取寄せてある新品と

交換しておきます。

Oリングを取り付ける

4ヶ所有る出っ張り部分にしっかりとOリングをはめておきましょう。

Oリングが落ちてしまわないように注意しながら

マニーホールドにキャブレターを取り付けてナットを締めこみます。

キャブレターをマニーホールドに取り付ける際は、

フロートチャンバー底面にあるオーバーフロー(油面計測)配管に

ホースを取り付けるのをお忘れなく。

オーバーフロー排出用ホースを外す

※取り外し時の参考写真 

底面にあるので取り付けるのを忘れたら、

後で面倒なので忘れずに取り付けておきましょう。

マニーホールドにキャブレターを固定する

キャブレターの輝きが以前と比べようが無いほど

ピッカピカですよね。

マニーホールドへの固定が完了したら、

各種ホース類と配線を接続していきます。

クーラント配管をキャブレターに差し込んでっと、

クーラントの配管を差し込む

次にバンドを入れて固定してっと、

バンドを入れて固定する

それにしてもこの手のバンドって掴みにくいですよね。

特に周囲の空間に余裕が無い時って・・・。

でも、ラジオペンチって先が細いから掴みにくいし、

ペンチだと掴みやすいんだけど、短すぎてバンドまで届かないし・・・。

そうですよね、そうですよね。

そういう時はラジオペンチを使い分けます。

ラジオペンチの先端形状

先太のラジオペンチと先細のラジオペンチですね。

しかも、長さは25cm程度あるので奥まった部分でも

存分にその威力を発揮してくれます。

もちろん、使用するのは

スナップオン

ですよね♪

とにかく、あったらイイな!が何でも揃うスナップオン。

ラジオペンチだけでも長短合わせて6種類持っています。

今まで1度しか使用したことが無いラジオペンチだって有りますが、

たった1度でもそのラジオペンチが有ると無いとでは、

作業時間が大幅に異なってきます。

手先の工具はサイズ違いはもちろんの事、

曲げ角度、長さ、厚み等々、数種類持つことは

整備時間の短縮や、適切な作業には欠かすことが出来ません。

話が横道それそうなので本題に戻します。

ホース類の取り付けが完了したら、スロットルケーブルを

ケーブルホルダーに固定します。

スロットルケーブルをキャブレター側のタイコに

入れる前に、しっかりとワイヤーの接触部分にグリスを塗って

から取り付けるようにしましょう。

タイコにグリスを塗ってから固定する

スロットルワイヤーを取り付ける際は、

スロットルの遊び量を適切に調整してから固定するように。

スロットルケーブルの規定遊び量は3~5mmです。

スロットル実際に回してみて計測しましょう。

実際にはピッタリあわせる必要はありませんが、

左右にハンドルを目一杯切った状態で少量の遊びがあれば結構です。

これでキャブレター周辺部品の取り付けは完了です。

次はエアークリーナーとのジョイントパイプを接続したいんですが、

なにぶんこんな状態だったのでそのまま取り付けって

訳にはいきませんよね。

吸入口もカスだらけ

※取り外し直後の吸入口 参考

これだけ吸入口が汚れているってことは、ジョイントパイプの内部や

エアークリーナー側もドエライ事になっているはず。

って事で、ジョイントパイプをキャブレターに接続する前に

エアークリーナーを掃除しておきましょう。

まずはエアークリーナーBOXをあけましょう。

エアークリーナーBOXを開ける

電動ドライバーでギュイイィィィ~ンです。

キャブレター吸入口があんな状態だったので、

心構えは十分出来ています。

んで、パカっと開けてみると、

エアークリーナーを開けてみた

カスがビッシリとエアーエレメント表面に付着して

完全に目詰まりしてる上、スポンジもカッスカスになってます。

試しに指で押してみると・・・

弾力の無くなったエアーエレメント

指で押した跡がクッキリ残るぐらい弾力が無くなって、

いわゆるこれがカステラ状態ですね。

ってことはエアークリーナー側も相当汚れているって事ですね。

まずこれがフタ側。

フタ側の汚れ方

写真では分かりにくいですが、底面部分や底面に近い部分に

ドッサリとカスが積もっています。

久し振りにこんなにも積もっているのを見ました。

2mmぐらい?積もっていたんでちょっぴり動揺w

本体側は、

キャブレター本体側の汚れ方

こちらもジョイントパイプ付近を中心に

ビッシリとカスがへばり付いています。

エアーエレメント通過後なので、汚れ方はフタ側のほうが

ひどかったですね。

まぁひどい汚れ方ですし、エアーエレメントも再使用不可なので

こんな事だろうと思って事前にエアーエレメントも取寄せてありますので、

キレイにエアークリーナーBOX内部と各パイプ内部を清掃し、

新品のエアーエレメントを組み込んで元通り組み戻します。

エアークリーナーBOXの清掃完了

さぁコレでやっとジョイントパイプを キャブレターに接続できます。

グルッと回してかわしてあるジョイントパイプを

キャブレターに元通り接続しバンドを固定します。

ジョイントパイプのバンドを固定する

違和感を感じるほどキャブレターだけ美しい・・・。

ジョイントパイプの接続が完了したら、ブローバイホースを

元通り接続してキャブレターの取り付け作業完了です♪

キャブレターの取り付け完了♪

じゃここからは外装の組み戻しなので、

要点だけ説明しつつ一気に進めていきます。

まずは一番大きな部品である、メットインボックスを

テールランプ下の取り付け部分にしっかりと差し込んでから

規定の取り付け位置に固定していきます。

ボルトを締めて固定する前に、シート固定用ロック部分を

持ち上げた状態で先に固定しておくように。

シートロックを先に固定しておく

シートロックは写真でいうと、左から右にスライドして固定し、

取り外す時は逆に右から左にスライドして取り外します。

スライドして入れる

こんな感じですね。

メットインボックスの固定が終わったら、次はシート台座を

取り付けていきましょう。

まずは台座先端についているシートダンパーを

先に規定の位置まで入れておきます。

シートダンパーを入れておく

次はヒンジ部分のピンを先に入れてメットインボックスと

シート台座部分をまずは接続しておき、

その後シート全開状態でシートダンパーを規定の位置に

差し込んでクリップで固定します。

絵で解説

ゴチャゴチャして分かりにくくてスイマセン。

この手順通りすればOKです。

シートダンパーの固定が終わったら、

給油口のカバーと、メットイン内照明スイッチのカプラを

忘れずに取り付けておきましょう。

給油口のカバーを取り付ける

ここまで来たらあとは説明不要ですね。

サイドカバーを取り付けて、

サイドカバーを取り付ける

グラブバーを取り付けて、

おぉっと写真ねぇや・・・

タンデムシートを取り付けて、

 写真が無いっス

先ほどの写真を最後に写真撮影が

出来なかったんですよ・・・

池切れでしてw

まぁ写真が無くても大丈夫ですよね。

第1回の記事を見れば分かりますから~♪

作業完了後は軽く試乗を行って、問題が無いことを確認して

洗車してからお客様に納車しました。

お客様にも喜んでもらえてなによりなにより♪

これでマジェスティ250(SG03J)のキャブレターの

オーバーホール作業は完了です!

最後まで読んでくれてありがとう!

明日からはまた違うお話をご紹介しますね。

じゃ今日はここまでっ。

最後に閉店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせ。

TODAYのグリップ表面温度

8.6℃

夜桜でも見ながら花見?

裕でお断りします♪ 

ではまた!

じゃ、今日もいつものアレいっとく~?
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コメント

  1. DRP より:

    コメント失礼します。
    当方同じ方のキャブ清掃をやったんですが
    取り付け後のクーラントエア抜き等しましたか?よろしくお願いしますm(_ _)m

  2. ジャバ より:

    詳細な説明で写真付きで有り難いブログです。
    キャブ掃除ってお願いしたらいくらくらいかかるものなんでしょうか?

    • centrumMC より:

      ありがとうございます<(_ _)>

      そうですね・・・必要な部品の点数や車両の状態によってかなり上下するので
      ざっくりとした価格になりますが、最低でも15,000円~って感じでしょうか。

      なのでよほど何かキャブレターに起因するトラブルなどが無い限りは、
      気軽に清掃を・・・っていうのは無駄なコストとなるので、一度お近くのショップに行き
      相談してみると良いかも知れませんね。

  3. 野木 より:

    ご返信、ご助言ありがとうございます。そうですか、スターターリレー、早速、あたってみます。順番って大切ですね。

  4. 野木 より:

    マジェスティcのセルモーターがカチカチと音はするもののエンジンがかかりにくいので、これはセルの不調とネット検索であたり交換することにしました。こちらにたどり着き、外装外して、シート外してと大変でしたが何とかもとどおりに組み上げました。が、状況があまり変わりません。何度がスイッチを入れればかかります。1バッテリーは新しい、2、セルモーター新しい、次に疑うところはどこでしょうか?

    • コメントありがとうございます。
      んーそうですねぇ、スターターリレーはもうご確認されましたか?
      バッテリーのすぐ脇に配置されている、カチカチと音が聞こえるあの部品です。

      トラブルシュートの順番としては、
      1:バッテリーの性能評価
      2:スターターリレーの動作確認
      ※物理的に端子間をショートさせてセルモーターの動作があるかどうか確認
      3:セルモーターへ衝撃を与えてみて動作に変化があるか確認
      ※物理的な衝撃を与えることでモーターが回転する事があります
      4:セルモーターASSYの交換

      という感じです。
      スターターリレーのチェックがまだのようでしたら
      ご確認下さい。

    • mkaneda35 より:

      いつもセントラムさんのホームページに助けられているので、少しはお役に立ちたくてしゃしゃり出ました。マジェスティ250C SG03Jに乗っています。半年前に同じ症状になり、スターターリレーを交換して直りました。純正品は高価なので、アマゾンで同等品を2000円でゲット。中国から送られてきましたが、今のところちゃんと動作しています。ご自分でセルモーターを交換なさったのなら、スターターリレーなんか超簡単です。