エリミネーター125のタペットクリアランスを調整してみよう!その他諸々。

ども。

昨日はブログ更新が出来ず申し訳ありませんでした。

色々と事情がありまして・・・。

ま・・まぁ一言で言うなら、

談が盛り上がり過ぎた

とでも言いましょうか。

そんな日もありますよ、ええ。

だから、今日は真面目にブログ更新です。

そういえば、長女が日食を見るんだーとか言って

ワイフが日食観察サングラスを買いに行ったらしいんですが、

売り切れ・売り切れ・売り切れ

唯一というか、なんというか、電気屋さんで売られていたものは

まだまだ在庫があったようです。

ええ、何しろ800円もしますから。

お友達と見るうー♪と長女が言っているので、

スレた大人になって欲しくないので、お父ちゃんは頑張りますよー。

↓  続きを読む ↓

色々とGoogle先生に相談しつつ、

店内にある物で代用品を探してゴソゴソ・・・

( 溶接用の面は却下ですよ ) 

んで、店内で唯一使えそうな物というとカーフィルムでしょうか。

パッケージを見ると、

可視光線透過率 5%

フルスモークな車なんてありませんよ?

ってかじゃあ何に張ったんだよ?

ミステイクなお買い物の残骸

です。ハイ。

ほぼ新品です。

可視光線5%そのまま1枚じゃ余裕でムリなので、

少しずつ枚数を重ねながら太陽をチラチラと見て確認。

最終的に4枚重ねる事でなんとか使用出来そうな状態になりました。

ただ、大人と違い子供の目は非常にデリケートゆえ

長女には以下のお約束を守ってもらう事に。

●目から離して使う事

●数秒みたらやめる事

●お友達に絶対に貸さない

●使い終わったらすぐに捨てる事

大人でも5秒以上見ると丸い残像が残るぐらい

太陽光線は強烈です。

お手製の日食観察グラスは、十分日食の状態を確認できますが

見た目が残念すぎます

メガネのフレームはダンボールの切れ端で造ったツーピース仕様。

フィルムを4枚重ねて前後のフレームで併せています。

ホッチキスで合わせてしまうと、万が一にもホッチキスの針で

怪我をしたら大変ですので、見栄えを気にせずセロテープ止め。

く・・くそぅ・・・な造りすぎるw

私が子供ならこんなメガネを親から渡されたら、

確実にを憎みますw

とりあえず、店内にあったカッティングシートで

斬新なデザインのダンボールを覆い隠して完成です。

少しは見栄えが良くなりました。

お手製の日食観察グラス

出来栄えに文句があるヤツは1歩前に出ろぃ

子供の事を思うなら800円出してきちんとした物を買ってあげましょう♪

って事でいつものTODAYのグリップ表面温度をお知らせ。

昨日朝の分も合わせてお知らせでーす。

TODAYのグリップ表面温度 昨日

↑ 昨日 31.2℃    今朝 28.8℃ ↓

TODAYのグリップ表面温度 今朝

昨日の朝は随分と温度が高かったですね。

確かに日中も真夏のような陽気に近かったですし。

今日は風があったので比較的涼しく過ごせました。

さて、本日ご紹介するのはこちらの車両。

カワサキ エリミネーター125

カワサキ エリミネーター125ですね。

125ccなのにボディサイズも大きくてなにより、カッコイイ!です。

とても原付2種とは思えない本格アメリカン。

修理作業がひと段落している間に、タペットクリアランスの調整と

オイル・オイルエレメントの交換と、各部位の調整とグリスアップを実施します。

不具合が出ている云々の重要部分というのは、車両入荷時に点検を

実施していますが、お客様に万全の状態でお渡しできるように

予めこうして整備を実施します。

まずはガソリンタンクとサイドカバーを取っ払います。

ガソリンタンクを取っ払った

ワイヤーハーネスの各配線カプラやジェネレーターの配線カプラ(重要)などに

異状発熱の痕跡が無いかを確認し、キャブレターの調整とグリスアップ、

スロットルワイヤーの潤滑油通し作業を行いました。

タペットクリアランスの調整だけの場合は、ガソリンタンクの脱着は不要です。

外部からでも工具さえあれば作業が可能です。

※ガソリンタンクが無い方が作業はしやすいです

タペットカバーとブローバイガスのホースがささっている

カムスプロケットカバーを取り外します。

タペットカバーとカムスプロケットカバーを外した

IN/EXのロッカーアームとカムスプロケットとカムチェーンがお目見えです。

これでタペットクリアランスの調整が出来る準備が整いました。

タペットクリアランスを調整する場合は、必ず圧縮上死点にしておく必要があります。

圧縮上死点に的確に合わせるために、カムスロケットカバーを開ける必要があります。

いや、エリミネーター125の場合は。

他の車両の場合、ジェネレータ側のエンジンカバーに

上死点を確認する為のサービスホールがついていますが、

このエリミネーター125の場合はそれがありません。

サービスホールが無いエンジンカバー

まぁその代わりにカムスプロケットカバーがあるんだが・・・。

はい、作業を進めます。

圧縮上死点の出し方は簡単です。

まずはスパークプラグを取り外しておきます。

ジャッキをこの部分に掛けてリヤホイールを浮かせます。

フレームにジャッキを掛ける

マフラー裏の左右を繋いでいるフレームにジャッキを掛けています。

リヤホイールが10mmほど浮いたらOKです。

じゃ次は車両左側に戻ってカムスプロケットを確認します。

エンジン側とカムスプロケット側の合わせマーク

写真にほとんど書き込んでいますが、エンジン側のポンチマークに

カムスプロケットのTマークのケガキを合わせる事によって

圧縮上死点を出すことが出来ます。

まずはリヤホイールを前後に回転させながら

TOP(5速)まで入れます。

そして、走行状態を同じ様にリヤホイールを回してやると

エンジンが回転してカムスプロケットが動きます。

少しずつホイールを回転させながら圧縮上死点を出します。

※プラグを付けたままだと圧縮が重たくて回し辛い

くれぐれも、合わせマークを通り過ぎたからといって

戻ることは絶対にしないように!

通り過ぎてしまった場合は、もう一周回して合わせなおすこと。

どうです?

合いましたか?

さっきの写真のようにあっていますか?

きちんと合わせマークを合わしたら、まずは

エキゾースト側のタペットクリアランスを調整します。

サービスマニュアルなんて持ち合わせておりませんが、

一般的にエキゾースト側のクリアランスは、

冷間時で0.15で合わせれば殆どのバイクがOKですね。

まずは現在のクリアランスをシックネスゲージを入れて確認します。

んで0.15を突っ込んでみましたが・・・

シックネスゲージを入れて計測

案の定入りませんでした。

じゃ、0.10は入るかな~と突っ込んでみましたが、コレも入らず・・・。

クリアランスすぎっ!

オートバイは使用して時を重ねるごとに、確実にクリアランスが

狭くなる傾向があります。(特にエキゾースト側)

特に、空冷車両の場合はタペットクリアランス調整をする事によって

エンジンの始動性が向上することが有ります。

(キャブレターを何度オーバーホールしても始動性が悪い場合などなど)

逆に、クリアランスが広すぎるとロッカーアームやカムシャフトの

異状磨耗を誘発したり、ヘッド部からの異音(カチャカチャ音)が聞こえたりします。

タペットクリアランスは、広すぎても狭すぎてもダメです。

シックネスゲージを入れながらエキゾースト側のクリアランスを

0.15で調整します。

間違える人は居ないと思いますが、

シックネスゲージを挟んだまま調整するのは間違いですよー

調整しては差し込んで、また調整しては差し込んで・・・を繰り返して

タペットクリアランスを調整します。

シックネスゲージの差し込んだ時の感触ってのが一番重要で、

固すぎるとクリアランスが狭いし、緩すぎたらクリアランスが広いし、

羹を切る感触

これがいちばん分かりやすいです。

体で覚えるしかないですね。こればっかりは。

んでエキゾースト側のクリアランス調整完了です。

シックネスゲージを動かした感触もGOODです。

クリアランス調整完了

続いてIN側の調整です。

IN側はエキゾースト側と違って、吸入する混合気によってバルブが冷やされるので

エキゾースト側よりもクリアランスは狭いです。

一般的には0.10ぐらいですね。

エキゾースト側は高温の排気ガスに晒される為、金属の熱膨張を考慮して

クリアランスは広めに設定されています。

同様にして調整を繰り返してIN側も作業完了です。

IN側の調整も完了

IN/EX共にクリアランスの調整が完了したら、ホイールをジワジワと回転させて

2週ぐらいして、クランキングに問題ないかどうか確認してから

各カバー類を元通り戻します。

カバー類を元に戻した

後はエンジンを始動して、タペットの音を聞いて

クリアランスが広いようならば再度開けて調整しなおします。

※広い場合は必ずカチャカチャ音が出ますので。

あまりにも無音の場合は、マフラーからの排気音や軽くアクセルをあおった時の

回転数の上がり方などを聞いて、少しでも不信感が有るようであれば

再度調整しなおす事。

結果としてこの車両の場合は1度で調整完了です。

エンジンが少し温まった所でドレンボルトを緩めて

古いエンジンオイルを排出します。

エンジンオイルを抜く

なかなか良い色してますw

オイルの出てくる量が少なくなったら、右エンジンカバー内側に

ついているオイルフィルターも新品に交換します。

エンジンオイルが殆ど抜けているとはいえ、オイルフィルター部分には

それなりの量のオイルが残っていますので、必ずウエスなどを用意しておく事。

新品のオイルフィルターに交換する

オイルフィルターを新品に交換することによって、

オイル流量が増えてメカノイズの軽減にもなりますよー。

※オイル交換2回に1回はフィルター交換をオススメします

新しいオイルフィルターをセットして、ドレンボルトを締め付けたら

新しいオイルを入れていきます。

エリミネーター125のオイルを入れる部分が、なぜだか妙に細くって

ジョッキの口が入らないので漏斗を使ってオイルを入れます。

漏斗を使ってオイルを入れる

エリミネーター125のオイル量は1.4リットルですが、

まともに入れると多すぎますので、油量確認窓から確認しながら入れていきます。

今回はオイルフィルターも交換しているため、油量窓で一度

規定量まで入れた後は、エンジンを吹かさないようにして数分始動して

しばらく経ってからもう一度オイル量を確認すること。

オイル交換完了後はチェーン調整をして、チェーングリスをさしたら

今回の作業は完了で~す♪

チェーングリス散布後

ちょっと写真が少なくて、文言が多いブログになりましたが、

最後まで読んでいただき有り難う御座いました。

じゃ今日はここまでにします。

最後に閉店時のTODAYのグリップ表面温度を、昨日と今日の分を

あわせてお知らせです。

TODAYのグリップ表面温度 昨日

↑ 昨日 24.2℃    今日 20.8℃ ↓

TODAYのグリップ表面温度 今日

20.0℃を超えている時の4.0℃の差はそんなに感じないのに、

下回っている時の寒さときたら・・・。

ではまた明日♪ よい週末を~。

じゃ、今日もいつものアレいっとく~?
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