【最終回】GSX750Sカタナのイグニッションコイル関連部品を整備してみよう!

ども。

月曜日から不気味なサウンドが鳴り続けている

セントラムモーターサイクルより今日も更新をばー。

実はですね月曜日のブログで、

来てくれるといいな~♪と言っていた、詳しい人が

今日の午後来てくれたんですよ。

普段から忙しいお方なので、助けを求める時は

日程に余裕を持って電話するんですが、

超リニアな訪問にビックリドッキリメカですw

これで謎の不気味なサウンドともオサラバか?

んだが、しかーし!!

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訪問前は鳴っていた換気扇付近からの音が、来た途端に

シーーーーーーン(沈黙)

鳴ってくれよw

なんで鳴らんのだw

1時間半ほど居てくれたのに、1度もらん!!

キュイーンキュイーンサウンドはどうしたー!!!

ウンともスンとも鳴りやがらんwww

コーヒーを飲みながら雑談していましたが結局タイムオーバー。

最終的な一言。

『 なんか住んでるんじゃねーの?(ニヤニヤ) じゃ、そういう事でw』

ぐぬぬぬ・・・・・・。

だってだって、天井も穴開くんじゃないかって位、

棒で一杯突っついても鳴ってたし足音も聞こえないもん。。

その後、とある大手メーカーの営業さんがご来店。

話をしていると、

キュイーーーーーン(高周波)

・・・・・・・ん?(営業さん)

・・・・・・・。(私)

・・・・・・・。(営業さん)

・・・・・・・(コンチクショォーーーッ!!!)(私)

で、ですね・・云々・・・(営業さん)

鳴り始めた頃に比べて、確実に鳴る頻度が少なくなっているのは確かですが、

るのは今じゃねーだろーがっw 

さっき鳴ってくれれば良かったのに。

このまま鳴らなくなってくれたら良いんですけどね。

あまり期待しないようにしておきます。

じゃ本題に進む前にいつもの開店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせ。

TODAYのグリップ表面温度

24.2℃

今日は月曜日に書いていた通り、半袖デビューの日です。

さすがにバイク通勤を半袖で出来るほどの気候では有りませんので、

数ヶ月前に予約しておいたスナップオンのウインドブレーカーも

タイミングよく届いたのでそれを着用してバッチリです♪

さて月曜日からご紹介している、

GSX750Sカタナのイグニッションコイル関連部品を整備してみよう!

ですが本日で完結する予定です。

前回の記事は以下のリンクよりご覧ください。

【第1回】GSX750Sカタナのイグニッションコイル関連部品を整備してみよう!

前回まではたしか、

コード類一式

部品一式を分解して、さぁこれから磨いて行こうか~。ってとこまででしたね。

今日はこの続きをご紹介します。

まずはイグニッションコイルとプラグコードの接続部分のゴムカバーを

パーツクリーナーを使用してキレイに洗浄します。

ゴムカバーを磨く

白さが戻ってくるので、磨いていて気持ちが良いです。

全部で4つありますので丁寧に磨いておきましょう。

続いてプラグコードを同様にしてパーツクリーナーを使用して

キュコキュコ磨いていきます。

当初は真っ黒に煤けていたテイラーのシリコンコードもこんな感じに♪

プラグコードを磨く

青さが際立ちます☆

イグニッションコイル側の短いプラグコードも忘れずに磨いておきましょう。

あと、イグニッションコイルに差し込むプラグコード先端の金具も

キレイに磨き上げておきます。

差し込み金具は羽の様なストッパーが付いていて、

長期間使用していると接点への接触圧力が弱くなりますので

羽部分を磨くついでに広げておくように。

んでこれが磨く前の金具(左)と、磨いて羽を広げて磨いた金具(右)です。

金具の状態

接点を磨くことによって、多少たりとも電気的抵抗を

減らそうという地道な作業です。ハイ。

んでこれが4本とも磨き終えた状態です。

磨き終えたイグニッションコイル側のプラグコード

うん!いい感じで美しくなりました。

少しでもスパークが強くなってくれるといいですね。

腐食して汚れが溜まっているよりは、2000%マシです。ハイ。

んでジョイントに差し込まれていたプラグコードの断面を見てみると、

プラグコード断面

裂けてるプラグコードもあれば、内部に青サビが発生している

プラグコードもあったり・・・。

このままでは全くダメダメなので、長さを確認しながら

可能な限りニッパーで切り落として新鮮な部分まで切り進めます。

ニッパーで切って詰める

なんcmも切り落とす必要は殆ど有りませんが、

切りながら内部の電線の新鮮さ具合を確認して下さい。

腐食があるようであれば切って詰めてください。

んでこれが全て新鮮な部分まで切った状態です。

切って詰めて見えた新鮮な部分

新鮮な断面ですねー。

これぐらい新鮮な断面が出ればOKです。

続いての作業はプラグコードジョイントの磨きです。

プラグコードにあれだけの青サビが発生しているという事は、

当然ジョイント側も相応に腐食しているはずです。

これがジョイントの状態。

プラグコードジョイント

もはや内部の真鍮が真鍮色していませんね・・・。

電気的抵抗が大きいというよりも、

ジョイント品買い替えコースじゃない?

いいえ。

どうせ交換するならジョイント無しで、

イグニッションコイルから1本のプラグコードでしょ普通。

だから、今回は予算の都合上

何が何でも使用に耐えるほどのコンディションまで整備しましょう。

って事。

でも、このプラグコードジョイントって構造的に

内部に金属磨きのブラシとか入れれる大きさじゃないし、

奥行きも結構あるんですよね。

こんな隙間に腐食した金属を磨ける物が思い浮かばない。

それに、腐食の仕方がハンパねぇし・・・。

んでしばらく店の中にあるいろんな物を眺めていると・・・。

うはっ♪

事前に多少の下準備は必要ですが、

思い付きとしては最高ですよ、これ。

まずは下準備としてプラグコードが刺さる部分の

真鍮についている青サビを出来る限り細い物で落としておきます。

ある程度青サビを落とし終えたら、ドリルのチャックに

不要なプラグコードを短く切った物を挟んで、

プラグコード先端とプラグコードジョイントに金属磨きのコンパウンドを

しっかりと塗っておきましょう。

プラグコードをドリルのチャックに挟む

そうです。まさかのそれです。

狭くて磨くものが無いなら、確実に差し込むことが出来る

プラグコードを使ってやろうじゃないかって事。

プラグコードの中には、金属配線が入っているので

金属同士を擦り合わせりゃキレイになるはず。

んで早速実践。

真っ直ぐ磨いていてもダメなので、時々こうして

ドリルを傾けてプラグコードを曲げてやると、いい感じで

内部の真鍮部分に擦れてくれます。

ドリルでジョイントを磨く

正転・逆転・曲げを駆使して根気良く金属磨きを付けながら

作業を続けましょう。

時々、プラグコードを切って短くして新しい断面を使用して

磨いた方がGOODですよー。

んで、結果としてはどうなったかというと・・・

キレイに磨きあがった

内部の真鍮も美しく仕上がりました♪

ちょっと時間は掛かりましたが大満足の結果です。

くれぐれも言っておきますが、

間・算に余裕があれば交換する部品です

腐食などが無ければ、同様の手法で磨くのもアリですがね。

作業を進めます。

キャップ側のプラグコードの断面もこんな感じで

ダメダメな事になっているので、

キャップ側のプラグコード

ニッパーで切って新鮮な断面を出してあげます。

イグニッションコイル側よりもヒドイ状態です・・・・

これがキレイになったプラグコードの断面。

新鮮なプラグコード断面:キャップ側

う~ん新鮮♪

バッチバチと強いスパークが期待できそうです。

準備が整ったプラグコードにジョイントを差し込んで、

差し込むエンジン番号をプラグコードに間違えないように書いてっと。

プラグコードに番号を書く

ジョイントに差し込む

ハイ♪

美しくプラグコードが仕上がりましたね。

このキレイになったプラグコードをイグニッションコイル側に

接続して、ゴムカバーが外れないようにタイラップできちんと固定しておきます。

タイラップで固定する

これでゴムカバーが外れてしまう事も、

プラグコードが外れてしまう事もないでしょう。(通常使用状態ではね。)

もう一方のイグニッションコイルも同様にタイラップで

ゴムカバーを固定して出来上がり♪

仕上がったイグニッションコイル

当初に比べてピッカピカになりましたね。

これでスパークが弱かったら・・・・ちょっと泣けてきますねw

いや、絶対強くなっていると期待してます。

車体側の配線も取り付ける前にチェックします。

これがイグニッションコイルの入力配線ですね。

イグニッションコイルへの入力線

フレームと接触してショートしていた配線のスリーブは

締りが無くスルスルと落ちてしまいます。

それより、配線も硬化してるし接点部分も腐食がひどいです。

配線をジロジロと眺めていると問題発見。

配線を束ねている

イグニッションコイルへの入力配線がビニールテープで

束ねられています。

それに、良く見てみるとどうやら入力配線の端子形状違いを

配線をジョイントしているみたいです・・・。

いやいや・・・・。

電気配線の劣化も少なく、全てにおいて新しい現行モデルなら

ともかく、昭和のバイクですし点火系用の配線ですよー。

伝送損失やトラブルを未然に防ぐなら、絶対にこういう配線処理はしてはいけません。

ビニールテープを剥いてみると・・・・

出てきた純正の配線

純正のイグニッションコイル取り付け配線が出てきました。

しかもグネグネと折り曲げた状態で。

いくらメインハーネスを加工したくないといっても、

これはさすがにねぇ・・・ダメですよね。

必要な長さを計測してイグニッションコイルの入力に

合うように配線の長さを整えて端子を取り付けました。

端子を作り変えた

そうそう、こういう風に配線をするのが正しいやり方です。

くれぐれも配線をジョイントしたりしないように。

面倒でも作り変えることをオススメします。

ドキドキの瞬間が近づいています。

イグニッションコイルを元通り車体に取り付けてっと。

イグニッションコイルを元通り取り付けた

※ピンボケすみません 

取り付けが完了したらスパークプラグテスターをプラグキャップに

取り付けてスパークテストです。

当初のスパーク状態からおさらい。

火花が飛んでいる

当初の状態は【S】部分まで広げるとスパークしないし、

写真のように近づけても火花が弱かったですね。

んで整備実施後はというとこんな状態に。

強いスパーク

いスパーク!!

しかも【S】までギャップを広げてもこのスパークです。

スパーク時の音もパキパキッパキッっといい音してます。

反対側のイグニッションコイルも見てみました。

反対側のイグニッションコイルも強いスパーク

こちらも当初に比べて強いスパークが出る様になりましたね。

これでしばらくは気持ちよく走ってもらえると思いますが、

これでもスパークはやや弱いぐらいです。

強いスパークってのは【E】部分までギャップを広げても

太くて強い音がします。

さすがにこのカタナ750のイグニッションコイルでは

【E】レンジまでギャップを広げる事は出来ませんでした。

これが、プラグコードの劣化なのか、コードジョイントの劣化なのか、

イグニッションコイルの性能低下なのか、そもそも車体側の

メインハーネスの劣化による伝送損失によるものなのかは

今の段階では

としか言い様がありません。

とにかく、始動性もプラグのカブリ易さも解消したはずなので

しばらくはお客様に様子を見てもらっています。

GSX750Sカタナの作業は以上で了です~♪

今日はここまで。

最後に閉店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせ。

TODAYのグリップ表面温度

22.0℃

今日も寝苦しい夜になりそうですね。

数日前に襲った下痢の悲劇も過ぎ去って快調快調~♪

ではまた明日!

じゃ、今日もいつものアレいっとく~?
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