【前編】エリミネーター125のセルモーターを修理してみよう!

ども。

昨日は長女の運動会だったため臨時休業とさせて頂きました。

幸いにもなんとか天候も持ってくれたため、突然の雨の場合に備えて

プログラム変更(順番変更)程度ですみました。

それに引きかえ今日の大阪ときたら・・・・

大荒れの天候

風直撃で大荒れの天候です。

遠くに見える竹も右へ左へしなり、手前にある木々の枝葉は

バッサバッサと音を立てて物凄い揺れ方です。

店がある堺市南区周辺の小学校では、今日運動会の予定だった様ですが

当然延期となった模様。

聞いた話によると来週平日への延期となり、保護者の参加人数も随分と

少なくなることでしょう・・・。

子供達が楽しみにしていた運動会が延期って、ほんと間が悪い台風ですこと。
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17時頃になってやっと暴風がおさまって、雨も随分小降りになりました。

それにしてもですよ、

い・・・

ここ一番じゃないかってぐらいの寒さでした。

暴風雨になるまで店の窓を開けていたんですが、半袖では

あまりにも寒いんで窓を締切って作業しました。

そろそろ長袖の作業着に衣替えですかね・・・。

締切っていても寒いので、薄手のジャンバーを羽織って作業していたんですが・・・

んまぁ~とにかくいw 

どっちやねんw

いやいや、自分でもワガママだなと思います。ええ。

でも、脱ぐと肌寒いし、着ると暑い上に作業しにくい。

それでも食い下がってしばらく着用を続けましたが

・・・・・(ポイッ)

我慢できないぐらい蒸し暑くなってきたので、

着用後数分で脱ぎ捨てw

難しい季節ですわ。ホント。

はい、じゃいつもの開店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせです。

TODAYのグリップ表面温度 開店時

22.8℃

寒い寒い。そりゃ寒いよ。

風もあるので体感温度はもっと低いですわ。

長袖着用じゃないと表は寒くて歩けませんです。

では今日の本題です。

まずは車両のご紹介。

カワサキ エリミネーター125

カワサキ エリミネーター125ですね。

今回のご入庫は始動不良です。

エンジンが掛からないのではなく、セルモーターが回らないとの事。

まずは症状の確認のためセルスタートしてみましょうか。

セルスタートしてみる

カチカチとスターターリレーからは音がしますが、セルモーターが回りませんね・・・。

ウインカー、ホーンは正常に作動します。

ホーンの音(反応)やウインカー、テールランプの点灯具合から判断するに、

バッテリー上がりではない感じです。

って事で次は、ギヤの一時的な噛み合わせ不良を確認するために

ギヤを1速に入れて少し車体を前後に動かしてクランクシャフトを回してあげてから、

もう一度ニュートラルに戻してセルスタート。

ギュル゛ル゛ル゛ル゛ル゛ル゛ル゛・・・・ 

うぬぅ・・・変な音がしますがとりあえずセルモーターは回りましたが・・・

もう一度セルスタートボタンを押すともう回りません。

とりあえずまずはスターターリレーから確認します。

スターターリレーは右側のサイドカバー内側にあります。

サイドカバーを鍵を使って開けてっと。

サイドカバーを取り外す

サイドカバーを取り外すとバッテリーの向かって左後ろあたりに

スターターリレーがあります。

スターターリレー

線に被さっているゴムカバーをちょっとめくって。

ゴムカバーをめくる

片方がバッテリーから直接12Vを供給している入力線で、

もう一方がセルモーターに繋がっている出力線です。

スタータリレーってのは、セルスタートボタンの入力(押)によって

内部回路を接続(この時の音が、あのカチッ!って音です)して

バッテリーの電力をセルモーターに流す仕組みになっています。

スターターリレーが故障すると、この内部回路が動かなくなって

セルモーターに電力が流れずに、セルモーターが回らないって事になります。

逆に言えば、この2本の線を物理的に直接導通させて

セルモーターが通常通り回れば、スターターリレーの故障。

回らなければセルモーターの異常という事になります。

って事で早速2本の線をラジオペンチを使用して導通させます。

※火花が散る場合がありますので火気厳禁です

導通させる

繋げた瞬間に普通ならセルモーターが回るはずですが、

何度やってもセルモーターは回りません・・・。

って事はセルモーター異常があるって事ですな。

さらに確証を得るために、導通させながらセルモーター本体を

工具でコツンコツン!と叩くと

セルモーターを叩く

ギュル゛ル゛ル゛ル゛ル゛ル゛ル゛・・・・ 

うむ。

同じ方法でやるとセルモーターは回ります。

って事でセルモーターが異常って事がハッキリとわかりましたので

セルモーターの取り外し作業開始です。

まずはセルモーターへの入力線を取り外します。

入力線を取り外す

んでこれが取り外し終えた入力線。

取り外した入力線

次はセルモーター本体を固定しているボルト2本を取り外します。

ボルトを取り外す

このままセルモーターをずらしてみますが、やはり

どう考えても、どう頭をひねってもそのままではオイルラインが当たって取り外せません。

あたって外れない

って事でオイルラインを取り外していきましょう。

まずは下部のバンジョーボルトを取り外します。

下部のバンジョーボルトを取り外す

オイルが多少出ますのでウエスなどを事前に準備しておきましょう。

あと、ブレーキラインと同様に銅ワッシャが2枚入っていますので

無くさないようにご注意を。

次はシリンダーヘッド側のバンジョーを取り外します。

シリンダーヘッド側のバンジョーも取り外す

こちらも取り外し終わったら次はシリンダーあたりでラインを固定している

ステー部分のボルトを取り外しましょう。

ボルトを取り外す

次は排気ガスのバイパスバルブ関連部品を取り外しましょう。

まずは配管をエンジン側から取り外します。

バイパスバルブの配管を外す

エンジン側から取り外したらバルブ側のゴムホースからも

配管を引き抜いておきましょう。

んでこれが取り外した配管。

取り外した配管

バイパスバルブについているゴムの配管も取り外しておきます。

ゴム配管も取り外す

これでセルモーターを取り外す準備が整いました。

オイルラインを少し手前に引っ張りつつ、セルモーターを手前に引いてきます。

セルモーターが手前に動かないときは、反対側から

プラスティックハンマーなどで少し叩いてあげるとスムーズに取り外せます。

セルモーターを取り外す

セルモーターが外れてきました。

オイルラインをうまく交わしながらさらにセルモーターを手前に抜いてきます。

セルモーターが抜けてきた

んでやっとこさセルモーターが取り外せました。

セルモーターが外れた

セルモーターを取り外し終えたら、オイルラインのバンジョーボルトを

もう一度取り付けておきましょう。

バンジョーを取り付けておく

こうすることで余分なオイルをこぼしてしまうことがありません。

※定期オイル交換も実施するんですが念のためって事で・・・

あと、セルモーターを取り外した部分にも

異物が入り込まないようにウエスなどを詰め込んでおきましょうね。

内部のギヤなどが丸見え状態ですので。

セルモーターが付いていた部分

では早速セルモーターを分解していきます。

まずはセルモーター表面から固定されている2本のボルトを取り外します。

ボルトを取り外す

んでこれが取り外したボルト。

小さなゴムのOリングがボルトについていますので無くさないように。

取り外したボルト

ボルトを取り外すとセルモーターを分解できます。

まずは入力線が取り付けられていた部分を持ち上げて

開いていきましょう。

セルモーターを分解する

これが分解した状態です。

手に持っているのがマグネット側で、下に置いているのが

ブラシ(コミューター、今取り外した部品)部分ですね。

分解したセルモーターの中身

なにやら真っ黒のカスが大量にありますね。

まぁセルモーターの回転に異常がある時は必ずこんな風になっていますので

いまさら驚く様なことでもないですが・・・。

さらに分解していきます。

マグネット部分に入ったままになっている電磁石(コイル)を

反対側から指で押して抜き取ります。

指で押して抜く

んでそのまま抜き取りましょう。

コイル本体を抜き取った

電磁石(コイル)も随分と汚れています。

幸いにもコイル側のブラシ接触部分には大きなダメージもなく

このまま磨けば再使用できそうで安心しました。

んで、今回問題となっている諸悪の根源がこちら。

ブラシ部分

ブラシ部分が真っ黒けでカスだらけですな・・・。

ちょっと奥まで良く見えないので、ブラシ一式を取り外しましょう。

入力線を固定したナットよりさらに下についているナットを緩めて取り外します。

ナットを緩める

このナットがブラシ本体を固定しているナットになっています。

んでこれが取り外したナットと絶縁用のワッシャです。

ナットとワッシャ

ナットを取り外したらブラシ本体をこんな風に

手前に引きながらセルモーターボディから取り外してきます。

ブラシ本体を外してくる

んでこれが取り外したブラシ本体です。

取り外したブラシ本体

おぉっとこれは裏側でしたね。

ブラシがどうなっているかは、表側を見れば一目瞭然です。

セルモーターが回らなくなるトラブルの原因がコイツですわ。

って・・・この続きはまた明日にでもw

今日はここまで!

最後に閉店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせです。

TODAYのグリップ表面温度 閉店時

19.2℃

ついに20℃を下回りましたね・・・。

あー寒い。。

私が嫌いな季節ですわ・・・。

あー・・・・

ではまた明日w

(なんか言うんかと思ったって?w) 
じゃ、今日もいつものアレいっとく~?
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コメント

  1. ぽてー より:

    はじめまして!

    先日雨の日に同じエリミネーター125に乗り仕事に行こうとしたところ、エンジンが上手くかかりませんでした、以前からセルモーターが怪しいかな?って思っていたんですが、ついに寿命が来てしまい、叩いても全くセルモーターが回ってくれませんでした…

    そんなの時にこのブログを見つけて、ブラシを購入し、今日このブログを見ながら修理しました!そしたら見事にエンジンがかかりました!
    すごいです!!11年も前のブログに助けられるとは思っていませんでした!

    このブログを書いて下さった方ありがとうございました!心から感謝しています!!