背水の陣で向かえ撃つはDOT4!スピードファイト決死の戦い

ども。

今日も1日中ぽっかぽか陽気でほんっと暖かかったですね。

とても12月の師走とは思えない程。

今年もあと僅かになりましたが、年末まで気を抜かずに突っ走ります!

さぁ今日は先日ご入庫頂いたスピードファイト100ラリービクトリーモデルの

修理の様子をご紹介。

じゃ早速いってみよ~う♪

昨日で終了したかに見えたジェットフォースネタですが、実は

まだまだ作業が残っております。

一通りは完了していますが、ブレーキ廻りの整備や、肝心なエンジンの始動確認が

残っております。

これで完了ではなく、一段落という事にしておいて下さい。

続きは作業が進み次第また書いて行きます。

名残惜しいですが、とりあえず明るい場所で、一通り完成したっぽい

ジェットフォース様の記念撮影を。

とか、

どぅない? 

やっぱり明るい所で見ると一段とステキ☆

ジェットフォース左

後方になんだか得体の知れない車両が止まっておりますが

気にしないでください 

背景です。そう。背景ですから気に留めないでください。

近くで見たら

なんだかカッコイイ♪

でも、 なんだか胡散臭い・・・・

後ろから見ると

なぜだかセンター出しのマフラーがついていたりとか、

断熱テープの巻き方が雑だったりとか、

タイヤのパターンはハイグリップテイスト漂っているけど、実はカッチカチだとか、

なにがしかのステーの穴位置が開け直されていたりとか、

カウルがタイラップで固定されているだとか、

フレームが凄まじいプレス跡を残したままの仕上げだったりとか、

水温センサーのバネがビヨヨヨ~~~~~ンとか、

足りないステーはここに付けておこうか!的に溶接されている

ステーがアチコチにあったりだとか、

配線をの被服を剥いたら、実は中には銅線が3本ぐらいしか入ってないだとか、

目一杯の期待を

ツッコミ所満載でご来店

そっとしておいてあげましょう。暖かい目で見守りましょう。この車両の行く末を・・・。

だからあえて、これ以上は触れませんw

でもでも、ワイヤーが切れてるんだよ!ってのは直して差し上げないとなので、

修理を致しましたが、急いでいらっしゃらないのか、なんなのか、

 なんだかとっても、

不穏なムードが漂います 

ってのは冗談ですw

いつもこの調子なので全然不穏では有りませんのでご安心を。

さてさて、話が随分それましたがスピードファイトのお話に戻ります。

修理の内容は、マスターシリンダーの油量窓からのオイル漏れ。

外部から覗いて見るとやはりオイル漏れ。

暗くて状況が良く分からない為、まずはメーター廻りのカウリングを取り外します。

スピードファイトのメーター部のカウルは、メーター裏のカウル側よりボルト数本で固定されてます。

下廻りのボルト類を外すとご覧の通り。

国産以上にカンタンに取り外しが可能です。

次は傷を付けない様に慎重に浮かせた状態で、スピードメーターケーブルと

メーター配線を取り外します。

これも、全て簡単に取り外すことができます。

って、さっきからカンタンカンタンって、

外れやすいって事はねぇのかよ? 

とか聞こえて来そうですが、聞こえないフリをして作業を進めます。

配線やワイヤー類が外れるとメーター廻り一式を車体から取り外せます。

これでよくマスターシリンダーが見えるようになりました。

さっそく油量窓の状態を確認してみると・・・・・

 ギャーーーーーーーーーー

いや違った、

見事にバッキバキ。

そりゃオイル漏れますわ。

この症状って、プジョーに限らず国産車両でも古くなってくると発生するんですよ。

透明なプラスティックだからこそひび割れてくるんですよね。

ですが、これもプジョーに限らずですが修理方法といえば

マスターシリンダーASSY

での交換となります。この場合修理と言えないですよね~。

国産車両なら汎用品や、良品中古で安価に交換という手も有りますが、

気高きおフランス車両にそんな選択肢はありません

いやいや、仮に良品の中古が無くたって、日本総代理店の

プジョーモトサイクルジャポンがあるじゃないか!

大丈夫だってばよっ!

いやいや、おフランス車両はそれすら許してくれません。

なぜなら、

日本国内の在庫もありません

部品価格数万円という設定も、

納期数ヶ月待ちというのも、

まさに、パーフェクト

日本が地続きの大陸で無い事を悔やむばかりw

日本とフランスって随分と距離があるので、発送のコストもかかるし、

税関も通って税金納めたりだ、なんだりで、時間も掛かるし、

こればっかりは仕方ありません。

『これぞ外車の醍醐味』

であると、粋、オツ、紳士の三拍子揃った割り切り術を習得して下さいまし。

作業を進めます。

どちらにせよ、マスターシリンダーをとにかく外す必要があるので

付属部品を取り外して行きます。

まずはブレーキスイッチから。

プジョーの車両は、コミュータークラスからハイエンドモデルまで

全てこのブレーキスイッチを使用しています。

形は少々異なりますが、ベスパ(※)とかトモス(※)とかもこの手のスイッチを使用しています。

※プラスティックではなく 金属製を使用していたはず

平型端子を差し込んであるだけですので、チョチョイっと抜いてしまいます。

どちらに配線が付いても極性はありませんのでご安心を。

次はマスターシリンダーのキャップを開けますので、

周囲にブレーキフルードが掛からないように、ウエスでカバーしておきます。

ブレーキフルードは、プラスティックを侵食するうえに塗装も痛めますので

絶対に掛からないようにしてください。

掛かってしまっても焦ってパーツクリーナー等で流すのも厳禁です。

水で流すのが一番確実です。

まぁ、こぼさないに越した事はありませんが、念には念を。

さて、マスターシリンダーキャップを開けます。

 ここで注意

プジョーの車両に関わらず、マスターシリンダーキャップを固定しているボルトは、

固く閉まっている場合が多く、さらに非常になめやすい部分なので、

気を抜かないで緩めて下さい。

ドライバーの先っちょが減っているものや、サイズが合っていないドライバーで

回そうとすると、容易になめてしまいますのでご注意を。

キャップを開けたら、内部のオイルを極力吸い取ってしまって

もう一度軽くキャップを閉めておきます。

次にブレーキホースも取り外す為、

ハンドルバーとのクランプ部を緩める前に、 バンジョーボルトを緩めておきます。

ハンドルバーとのクランプを先に緩めてしまうと、

バンジョーボルトが固くて緩める事ができませんので、

順番を間違えないようにして下さい。

さぁマスターシリンダーが外れました。

油量窓をもう一度よくよく確認。

クリップで押さえるって・・・・。

まぁ、いい。

とりあえずお客様と今後について電話でご相談すること10分程度。

なんとか外部から止めてみましょう

という事で方針決定。

発注するにしても、数万円だし、納期は数ヶ月掛かるし・・・・。

その間乗れないのはツライですよね。わかります。わかります。

油量窓のひび割れ(オイル漏れ)を外部から埋めて止める作業ってのは、

実は成功の確率がものすごく低く、早期に漏れ出す可能性が高いうえに、

2液性の接着剤を使用するので、再度のやり直しが利き難い。という諸刃の剣。

しかし、今回ばかりはそうも言ってられない状況。

お客様には上記の様な可能性が十分にある旨お伝えし、

ご了解を頂いた上での作業となります。

やるからにはベストを尽くすのが我々の仕事。

次回はそのベストを尽くしたであろう様子をご紹介。

今日は少々長くなっちゃいましたね。

この続きはまた明日にでもっ♪

じゃいつものアレ、いっとくぅ~?


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