【第1回】スピードファイトの電装不良を修理してみよう!

ども。

今日の大阪は木枯らし一番が吹いたようで、

朝晩の温度差がハンパないです。。。

昨日の予報通り、一日中雲が多い天候でしたが

日中は雲の隙間から時折顔を見せる太陽光で、

寒さほとんど感じさせない陽気でした。

まぁ~それが17:00頃ともなるとね、

作業着の下にTシャツ1枚しか着ていない私の場合、

寒くて寒くてブルブル震えるぐらい温度が急激に下がります。

うちの店はちょうど山から吹き下ろされた冷たい空気が流れる

言わば冷気の通り道なんですね。

地図を使ってかんたんに説明するとこんな感じ。

地図

写真が大きすぎてすみません。

写真中央上に紫色のマークがある部分が当店の場所です。

写真下部の山から吹き下ろした冷たい空気が、まず谷と書かれた部分に溜まり、

そこから溢れ出た冷たい空気が、細い水色の部分を通って抜けてきます。

この水色の部分には冷気だけで無く、川の流れも、昔からの街道もあり、

しっかりとした道として機能してます・・・。

海手(写真上方)から山手(写真下方)に向かってバイクで走ると、

 2~3回気温が変わるのが体感して頂けますw

ぜひ夕方に当店に来られる際は海手よりお越し下さいませ~♪
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さぁ今日の冒頭のお話はコレぐらいにして、

いつもの開店時のTODAYのグリップ表面温度と明日の大阪の天気をお知らせですー。

TODAYのグリップ表面温度 開店時

16.6℃

曇り

 曇りのち晴れ

降水確率も低く、傘は必要ないでしょうね~♪

明日はお休みですが、前々から家で使用しなくなったパソコンとラックの

片付けをいい加減するように指示が出ていますので、

明日は片付けDAYな予感ですー。

長男が来年小学校に上がり、それに伴って色々と物も増えるので

日程を引き延ばすのもそろそろ限界って訳です・・・・w(–;)

さてさて、今日の本題です。

まずは車両のご紹介から。

プジョー スピードファイト100

プジョー スピードファイト2(100cc)ですね~。

この度のご入庫は、ヘッドライト等が何も点灯しない症状ということでご入庫です。

エンジンの掛かりは悪くありませんが、アイドリングが時折ものすごく不安定で

ストールしてしまう事もしばしば。

って事で、今日から数日にわたってこのスピードファイト100の

電装不良を修理する様子をご紹介していきますので、最後まで見て下さいね~♪

とりあえず電装系のトラブルって事ですので、焦らずに基本的な部分からチェックしていきます。

まずは症状を確認します。

イグニッションをONにしてエンジンを始動させて、

イグニッションON

それから右側のスイッチでヘッドライトスイッチをONにします。

ヘッドライトスイッチをON

 ふむぅ。

点灯しない

ヘッドライトは全く点灯せず、外部からヘッドライトバルブのフィラメントが

切れていないかも確認しますが、バルブは問題なさそうです。

単純に電気が来ていないだけの模様。

次はヒューズボックスを確認します。

ヒューズはバッテリーBOXの脇に有りますので、足下のカバーを取り外していきます。

バッテリーカバーを取り外す

プジョー車はトルクスタイプのボルトで固定されている部分が多いので

トルクスレンチは1セットぐらい買って置いて損はしませんよっと。

カバーを取り外すとバッテリーが見えます。

バッテリーが見えた

バッテリー左脇に有る白いのがヒューズですね。

これだけ?

これだけです。 

2サイクルのスクーターなんてメインヒューズ1個しかないなんて事、

きわめて普通の事ですので驚かないように。

でも、先ほどメーター廻りの写真には燃料メーターの針が振っているのが

確認出来ましたが、それでもヒューズ切れを疑うんですか?

もちろんです。

ヒューズは車体に供給される電力のブレーカーなので、電装品が作動していても

ヒューズボックスそのものが溶けていたり、周辺配線に異常が出ていることもあるので

必ず一度取り外して確認するようにしています。

ヒューズボックスを引っ張り上げて取り外します。

ヒューズボックスを持ち上げる

ヒューズを取り外して、ヒューズの溶断、周辺配線の異常が無いか確認します。

溶断確認

周辺配線とヒューズの溶断はありませんが、このヒューズってどうも

信用出来ないというか何というか・・・。

って事で、ほんの一時的にだけ見慣れたこのヒューズを差し込んで

電装系に何かの変化があるか確認します。

ヒューズを取り替えて確認

これでも特に電装系統には何の変化もありませんでしたので、

元のヒューズに戻してとりあえず別の部分を確認していきましょう。

次は右スイッチボックスの作動に問題が無いか確認するため、

フロントカバーを取り外していきます。

フロントカバーのボルトを外す

フロントカバーは正面から2本のボルトと、

ここにもボルト

こんな部分にも1本ボルトで固定されています。

3本のボルトを取り外してカウルを手前に持ち上げて取り外します。

フロントカウルを取り外す

フロントカウルを取り外した内側はこんな感じですね。

カウルの内側

フレームのクランプ部分に大量のグリスが塗られています。

配線が擦れてすり切れないようにですね。

芸が古い・・・。

まぁいいでしょう。

配線をクイックイッと引っ張って右側のスイッチボックスの配線カプラを

探し出しましょう。

んで見つけた右側のスイッチボックスのカプラがこれ。

配線カプラ

手がグリスでベタベタするし、狭くて窮屈な中作業しにくいですが、

頑張って配線カプラを取り外します。

配線カプラを取り外した

んでスピードファイト100の配線図を見てスイッチボックスの導通チェックです。

配線図

導通チェックする場合は端子にテスターを当てながら

1つずつ確認していくのですが、スイッチボックス側の配線カプラは

手前に引き出しているのでこんな感じでテスターを当てて導通チェックしやすいですが、

導通テスト

ハーネス側のカプラ端子は奥深くにあって、テスターを当てることが困難なので

こういう棒を端子に突っ込んでチェックします。

丸い棒

この丸い棒をカプラ端子に差し込んでから、

エンジンを始動して適切な電力がハーネスに上がってきているか確認しましょう。

差し込む

んでエンジン始動後にハーネス側のカプラの立ち上がってくる電力を確認した所、

全くもって電力が上がってきていないことが判明。

バッテリー部分でも発電量を確認してみます。

これがエンジン始動前のバッテリー電圧。

バッテリーの充電電圧

低ぅっ!!(–;)

さっきあれだけエンジン掛けていても12.08ボルトって低すぎる。

とりあえずエンジンを再度始動して、回転数を上げて確認してみます。

2サイクルなんでエンジンを掛けると店内がすぐにこんな状態に。

エンジン始動

すぐに店内が真っ白に。

扉を開けるタイミングが遅れるとすぐにこんな風になって、

さらに酷くなるとセコムの火災報知器が反応して、ピーピー鳴り響きます。ええ。

回転数をあげてもバッテリーの充電電圧に変化は見られず、

さらにさらに、エンジン部分より不吉な音が聞こえてしまいました・・・・

ギチュ・・・ギギ・・・ゴリゴリ・・・ギチュギチュ・・・・・

アイドリングさせてると、時折聞こえてくるこの不吉な音・・・

音の鳴る方に耳を近づけていくと、どうやらこの部分から

通常聞こえて来ない音が聞こえてきます。

ファンカバー

しかもよく聞いているとね、ギチュギチュと音が鳴る時に限って、

アイドリングが不安定になっています。

いや・・・場合によってはエンジンストールです。

このファンカバーの奥に何か大きなトラブルが

隠されているというのは間違いなさそうです・・・・。

不吉な音、発電不良、アイドリング不安定

この続きはまた水曜日にでも・・・。

じゃ今日はここまで!

最後に閉店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせです。

TODAYのグリップ表面温度 閉店時

13.6℃

寒い。

山からの吹き下ろしが冷たいです。

お腹が空いてギュルギュル鳴るし、部品注文しなきゃ行けないのを忘れてたし、

注文していた部品の点数を間違えていたし、

鼻の調子が悪くてズモズモ鼻づまりが酷いし。

早く体調戻します-。

ではまた☆
じゃ、今日もいつものアレいっとく~?
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コメント

  1. よっかつ より:

    スピードファイトで検索してこちらに来ました。 大変、為になりました。
    お詳しそうなので質問があるのですが。
    スピードファイト2 WRC モデルのミッションオイルってどうやって交換するのですか?
    WRCではないモデルはドレンボルトがあった様に思うのですが(こちらの車両はトラックに負けて廃車です。)現在使用仲のWRCモデルはドレンが見当たりません。 よろしくお願いします。

    • centrumMC より:

      こんにちは。
      WRCモデルをはじめ、国産スクーターでも概ね
      ギヤボックス底部またはクランクケース内部にドレンが
      準備されていますが、WRCモデルは基本的にカバー分解時に
      抜き取るように指示されています。

      ただし、さすがにそれじゃあまりにもなので、
      ギヤボックスを車両後方から見ると、12mmのフランジボルトが
      前方に向かってあると思います。
      オイルフィラーボルトですね。

      一般ユーザーさんが作業する場合、この部分からホースつけた注射器
      などで抜き取って、抜き取った量だけまたオイルを
      継ぎ足すといった感じですね。

      つまり、オイルフィラーボルトがそのままドレンにも
      なっているということですね。

      我々ショップの場合はバキュームを使用して抜き取ります。

      荒技ですが、ガソリンを抜いてからウイリーさせて
      抜き取る猛者もいるのだとか。

      ちなみに、ワークショップマニュアルではエンジンを
      取り外している前提でしか書かれていない、
      日本のメーカーでは考えられないような仕様となっておりますですw

      • よっかつ より:

        よっかつです。 お返事ありがとうございました。

        やっぱりドレンは無くてフィラー側から抜けって事なんですね。
        そういう仕様ならそうするしかないですね。

        ありがとうございました。 又、よろしくお願いします。

        • centrumMC より:

          ホンダの原付にもそういう仕様が有りましたね。
          そういえば。

          まぁ・・・エンジンオイルと違い、通常使用ならば
          そんなに頻繁に交換する部分ではないので
          これぐらいの手間は仕方無いと、私も割り切っていますw

          今後とも宜しくお願いします