【最終回】スティードのキャブレターをオーバーホールしてみよう!

ども。

今日の午後、以前勤めていた職場の後輩が

試乗ついでに店に立ち寄ってくれました。

ただ立ち寄っただけなら何てこと無いんですが、

試乗してくるバイクがとにかくすごい。

数年前まで店長としてそこに身を置いていたので

今更驚く事でもないんですが。

とにかく古い旧車を取り扱っている為

1990年代のバイクなんて、

現行モデル

扱いですよ。ええ。

1980年代?

まぁその辺りの車両も多いですが、あまり魅力を感じる

車両がありませんね。

やっぱり、グッと来る年代といえば

1960年代後半から1970年代でしょ。

じゃどんなバイクが好みかというと、

↓ 続きを読む ↓

ホンダ CL72、CL77、神社仏閣、CB450(クジラタンク)もいいですね。

メグロ SG250 これは独特の造りでトライアンフを連想してしまいます。

カワサキ A1SS、W1、

ヤマハ DT1 これが最高にグッと来ますねw

個人的には、小振りなDT1よりも後期モデルのDT250の方が好きなんですが。

中でも希少というかなんというか、

実際にこの目で見たことがある希少車というと

ホンダ CB750K0

もちろん、砂型。

陸王 RQ

和製ハーレーの名を持つ陸王。

BSA WM20

もうね、エンジンが掛かるのが奇跡です。

+-が国産車両と違って逆なので頭がパンクしそうでした。

トラックに積み込むときは要注意。

そして、

今日後輩が乗ってきたこの車両。

カワサキ 350TR ビッグホーン

カワサキ 350TR ビッグホーン

いや、私もあまりグッと来る車両ではないんですがね、

実はこの車両、な・・なんと、

新 車 ♪

ええええええええぇぇっっ!!!!!!!

そりゃ驚きますわ。

1970年製ですよ。

42年前の車両が新車です。

奇跡ですね。

各部を見てみましょう。

まずはエンジン部分。

スチール製ロータリーディスクバルブ吸入式エンジン。

当時としては斬新だったでしょう。

ピストンリングは珍しい3本リング。

当時の価格は22万5000円だそうです。

それにしても、やっぱりこの時代はいいですね。

どこを見てても飽きません。

この年代の車両こそ、床の間バイクに相応しいw

350TRが発売された1970年、ヤマハが初めて手がけた4サイクル車両が

かのバーチカルツインエンジンで有名なXS-1(後のXS650)ですね。

エンジン単品で見たときの美しさは恐らくNO.1では?

350TRのハンドル部分で最高にグッと来る部分を発見。

これ。

なんだか分かります?

スロットルはわかりますよね。

そのお隣にいらっしゃる、押し下げるようなレバー。

実はこれ、チョークレバーなんですね。

しかも、レバー表面には【 S 】マーク♪

スタートのSですかw

しかも、チョークレバーを右手で押し下げながら

スロットル操作ですかw

右手が忙しいったらありゃしませんw

でも、

グッジョブ! カワサキ!

と言いたい。

いやいや、今日は本当にいいもの見せてもらいました。

久し振りに古いオートバイを見ると、胸がワクワクします。

やっぱり、なんだかんだ言って古い車両が好きな自分を再確認。

って事で冒頭のお話終わりっ♪

じゃいつもの開店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせ。

13.2℃

少々逆光で見えにくいですが間違いなく13.2℃です。はい。

今日は花粉の飛散量と黄砂の飛散量がハンパ無いです。

お昼頃に遊びに来た友人が、

下り坂の下の方の景色が黄色かったよ。

だそうで。

STOP 温暖化

砂漠化をとめよー。(なんか軽いw

さて、今日はついに

スティードのキャブレターをオーバーホールしてみよう!

シリーズの最終回となります。

今までの記事は以下のリンクよりご覧いただけます。

■【第1回】スティードのキャブレターをオーバーホールしてみよう!

【第2回】スティードのキャブレターをオーバーホールしてみよう!

【第3回】スティードのキャブレターをオーバーホールしてみよう!

【第4回】スティードのキャブレターをオーバーホールしてみよう! 

前回まではたしか、

各部にWAKO’sのビスタックでグリスアップした所まででしたね。

今日はこの続きからご紹介します。

グリスアップが終わったキャブレターをエンジンに取り付ける前に、

元々ファンネル仕様だったのをエアークリーナーBOX仕様に変更します。

まずはエアークリーナーのチャンバー部分をエンジン右側から

エンジン上部に入れていきます。

配線とか水廻り配管が邪魔してきますが、

うまくかわしながら取り付けます。

どうしても入れにくい場合は、キャブレターとの接続用

ジョイントを取り外して取り付けるとやりやすいですよ。

※フロントエンジン用のジョイントはデフォルトで取り外す必要があります 

エアークリーナーBOXがうまく収まったら、次はいよいよ

キャブレター本体をエンジンに取り付けていきます。

キャブレターを取り付ける前に、マニーホールドに

グリスを薄く塗ってから作業すると、キャブレターも差し込みやすいし

マニーホールドも痛めにくいので必ず薄く塗ってから作業するように。

薄くグリスを塗り終わったら、キャブレターをエンジン左側から

無理に押し込まずに少しずつ右側へと入れていきます。

入れ方としては、マニーホールドとキャブレターの底部が

引っ掛かりやすいので、うまく交わしつつも回転させたりして

うまく隙間に滑り込ませていきましょう。

無事にマニーホールド上部にまで入ったら、

後は手で片方ずつマニーホールドに差し込んで

バンドを固定してキャブレター本体の取り付けは完了です。

キャブレター本体の取り付けが完了したら、

次はジョイントを接続していきましょう。

スティードのジョイントはドラッグスターと違って

すごく素直にキャブレターにはまってくれるのでラクチンです♪

それに比べてドラッグスターと来たら・・・・

まぁいいでしょうドラッグスターの話はw

ジョイントを取り付ける際は、ジョイントのフチを

噛みこませないように注意して取り付けて下さい。

次は大気開放(エアベント)ホースを取り付けていきます。

純正のエアークリーナーBOX右側のこの部分に

四角いハコみたいな部品が取り付けられます。

この大気開放のチューブの接続も、とにかく狭いし

ギュウギュウ詰めだし大変です。

通す部分は、ホースの形状などから察しが付く位置しか

通す事ができませんので説明不要ですね。

んでエアベントチューブとスロットルワイヤーの接続完了です。

本来は戻し側のスロットルワイヤーも取り付けられていますが、

こちらの車両は引き側のみです。

さぁ作業も残り少なくなってきました。

次はエアークリーナーBOXのチャンバーと、

エアーエレメントが入っている部分を接続します。

その前に、 ジョイント部分に薄くグリスを塗っておくと

ジョイントする際に非常にスムーズに入ってくれます。

スティードといえば、このジョイント部分の差込みが

とにかく固くって入りにくい車両が多いです。

あと、差込不良でしばらく走行していると外れてきちゃったり。

確実に奥まで差し込んでからバンドで固定しましょう。

バンドで固定が終わったらガソリンタンクを取り付けて、

シートを元通り戻せば作業完了で~す♪

エンジンを始動して、アイドリングを調整した後は

パイロットスクリューの微調整を行ってキャブレターのオーバーホール作業は

これにて完了です。

この後、オイルとエレメントを交換し、汚れた部分を洗車して

本日無事にオーナー様に車両をお返しいたしました。

本来であれば試乗して確認した後にお渡しするのですが、

なにぶん、

な、車両なので私には扱う事ができません。

いや、乗れますけど調子見るどころじゃありませんねきっと。

って事をオーナー様に説明し、乗りなれたオーナー様に

試乗を行ってもらって、何か気になることがあれば

すぐに戻って来てくださいとお伝えしてお渡ししましたが・・・・

戻ってこない

という事は問題無しって事でしょうか・・・ちょっと心配です。

帰る際の吹け上がり等を聞いている限りでは、問題無さそうな感じでしたが。

って事で、全5回に渡ってご紹介した、

スティードのキャブレターをオーバーホールしてみよう!

シリーズですが如何でしたか?

写真だけでは伝わり難い作業があったり、 技術や経験が必要な

整備部位も当然含まれています。

お伝えしたいのは、オートバイショップの作業内容の詳細を

少しでも知っていただき、理解を深めていただければと思って記事を書いています。

一口にオーバーホールといっても、

やるべき作業は単なる掃除だけではなく

調整や取り付け後のコンディションチェックまで多岐に渡ります。

当店で紹介しているオーバーホールの方法が全てではありません。

ショップによってはもっともっと細部まで分解するショップもあるでしょうし、

逆にもっと簡略化したオーバーホールしかしないショップもあると思います。

お店選びは時間をかけて慎重に♪

じゃ最後に閉店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせ。

7.0℃

なんか、店の表に出ると春の匂いと言うか、

何かの花の匂いなのか、農薬の匂いなのか、

なんとも言えない匂いが立ち込めています。

匂いもグーグル先生で検索出来たらいいのにw

ではまた♪

じゃ、今日もいつものアレいっとく~?
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コメント

  1. 馬場新一郎 より:

    大変参考にさせて戴いてます。
    私のスティード 何ですが、リアが死んでしまいます。片肺です。プラグを掃除してやれば、元に戻るのですが、止めて4〜5時間後にエンジンをかけると、片肺に!そのままスタートして4〜5キロ走ると、バラバラと復帰します。リアのプラグがベットリ状態です。
    そこで、参考にさせて戴きオーバーホールをしてみました。
    結果は、同じでした。
    ただし、パイロットスクリューを全締めから、4/1戻しで現在、片肺から回避できています。これって正常値2回転と4分の3から違い過ぎるですけど、何がおかしいのか?
    教授頂けませんか?宜しくお願いします

  2. ゆー より:

    キャブで色々聞きたいことがあります。良ければ連絡頂けませんか?

  3. スティード乗り より:

    初めまして!昨日スティードのキャブレターOHを買ったバイク屋さんで頼みましたが!フロートチャンバーのネジが一本締まって無い事に気が付きました!うちで買って貰ったバイクだからと格安で直して貰ったのですが正直に話して締め直して貰った方が良いですよね?

    • centrumMC より:

      こんにちは~♪
      お手持ちの工具で締め付けが出来るならまずは締め付ける事が大事です。
      万が一ガソリンがぼたぼたと漏れ出したら危ないですし(⌒-⌒; )

      また買ったお店に行く事があれば、
      「ボルトが1本緩んでいたので締め付けておきました~。でも、他の見えないところもちょっとだけ
      心配なので、また時間ある時に見ていただけませんか?」とでもやんわり言ってチェックだけでもして
      貰った方が良いかと思います。

      いや、バイク屋さんもきっと自らその提案をすると思いますよ。
      良ければ半日ほどお預かりさせて貰えませんかと。

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