GSX750Sカタナのフロントフォークオーバーホール作業。

ども。

あまりにも暑いので、サクサク サクレ(レモン)を食しながら

ブログ更新中です。

今日は暑くなるとは天気予報で聞いておりましたが、

まさかこんなに暑くなるとは思ってもみませんでした。

車検場に向う軽トラックの中でも、エアコンONですよON

今日車検に行ってきたのは、今日ご紹介するGSX750Sカタナですが

見事に光軸テストで不合格。

光軸が下向いてるよ!との事。

えええぇぇっ・・・・最大まで上向けてきたのに

これでも足りないんですか。

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朝からヘッドライトテスターで光軸と光量を計測して

車検に出たんですが、テスターで調べている段階から

も・・・もうこれ以上ムリ。

うちの店のヘッドライトテスターで計測した結果では、

上方向に10mm程度という結果だったので、テスターが古いので

誤差分も含め、前回の継続検査もパスしているし大丈夫だろうと

高をくくって出向いたのが残念な結果に。

まぁ光軸だけなら現場でなんとか対処できるのでいいんですがね、

これだけはどうしようもないですな。

最後尾に並びなおし

ズラズラズラズラ~♪っと。

4月最後ってのと、連休前の最後の平日という事で大盛況。

車のレーンは閑古鳥が鳴くほどヒマそうでしたが。

んで、無事に二度目の通過で無事に車検をパスして

作業していると、ギャングパーツさんが

見慣れた車両に乗って試乗ついでにご来店。

ホンダ CB1300SF の白バイ仕様です。

いつ見ても完成度が高いですね、ギャングパーツさんが造る白バイは。

そういえば、先日は

カワサキ 350TRビッグホーンの新車乗ってきてましたね。

新しいのから古いのまで、まぁ~色々とやるショップだことw

各言う私も10年このショップで勤めさせてもらったので、

おかげさまで古いバイクには目が無くなりましたがw

もちろん、他所では同じ期間勤めても技術力や経験は

こんなには付かなかった事でしょう。

って事で、白いバイクの話題にはあまり触れずに

いつもの開店時のTODAYのグリップ表面温度からお知らせ。

23.8℃

朝9時前の段階で23.8℃ですから、ご想像の通り

日中は30℃オーバーですね~。

さて、今日はイントルーダーのお話は少しお休みして、

冒頭のお話で出てきた、GSX750Sカタナのフロントフォークを

オーバーホールした際の作業内容をご紹介します。

今回作業した車両がこちら。

実は前後の足廻りがGSX-R1100(GU74A)に変更されています。

当然、部品を発注する際もGSX-R1100で発注する必要があります。

まずはオイル漏れの状態を確認します。

両方共にオイル漏れがあります。

特に左側のフォークからの漏れがひどいです。

さっそく作業に取り掛かります。

まずは左右ともにブレーキキャリパーを取り外します。

キャリパーはブレンボ40mmピッチに変更されています。

キャリパーサポートは残したまま、キャリパーのみ取り外します。

キャリパーの取外しが完了したら、右側フォークのアクスルシャフトの

ゆるみ止めボルトを完全に取り外します。

メガネレンチで共回り防止の為に2本掛けて緩めます。

ボルトナットを緩める時は、必ずナット側を回すように。

パキッと緩めて取り外します。

タイヤ交換やフォークを取り外すだけなら、このゆるみ止めのボルトを

完全に取り外す必要はありませんが、フォークのオーバーホール時は

アウターチューブ底面のドレンボルトを取り外す際に邪魔になりますので

予め取り外しておきます。

ゆるみ止めボルトを取り外したら、アクスルシャフトのナットを緩めて

ナットを取り外します。

ナットまで取り外したら、ここで初めて車両にジャッキを掛けて

フロントホイールを浮かせます。

ジャッキを掛ける部分はこちら。

写真では当て物をしてませんが、実際にジャッキアップする際は

必ず当て物をしてフレームなどにキズがつかないようにすること。

ジャッキを掛けてこれぐらいフロントホイールが浮けばOKです。

フロントホイールが浮いたら、予め緩めておいたアクスルシャフトを

引き抜いてきますが、例の如くアクスルシャフトを引き抜く際は

タイヤの下につま先を少し入れておくと、アクスルシャフトに加重が掛からず

作業がしやすいです。

アクスルシャフトを引き抜いたら、ギヤボックスとカラーもホイールと

あわせて外れますので、砂やほこりが多い場所で作業している場合は

地面に落さないように注意して取り外しましょう。

ホイールの取外しが完了したら次は、右側フォーク底部のアクスルシャフトが

通っていた部分にもカラーが入っていますので抜いておきます。

取り外したカラーなどはアクスルシャフトに一式入れて保管しておきます。

次はフロントフェンダーを取り外します。

フェンダー上部についているスタビを介してフォークに固定されており、

スタビを付けたままでフェンダーを取り外す事は

出来ませんので、分離した状態で取り外しましょう。

で、取り外したスタビとボルト一式がこちら。

フェンダーが外れたら次はフォークを抜く準備です。

この車両はセパレートハンドルが付いているので、フォークを外すと

元の取り付け位置が分からなくなってしまい、その結果ハンドルポジションが

変わってしまって、オーナー様にご迷惑をお掛けしてしまいますので

予めマジックなどで元の位置をマーキングしておきます。

自分の車両ならポンチマークを打つんですがね・・・。

次はステムとトップブリッジを緩めてフォークを取り外す?

いやいや、まだです。

トップブリッジはまだいいですが、ステムのボルトを緩めるためには

アッパーカウルを取り外す必要があります。

緩めるために工具を入れる程のスペースがありませんから。

アッパーカウル下の小さなカウルを取り外すと

内側にアッパーカウルを固定しているボルトがあります。

これを左右とも取り外したら次は、

ヘッドライト上の固定ボルトを取り外します。

次はアッパーカウルを下から覗き込むと

こんな所にも固定ボルトがあります。(左右)

これでアッパーカウルを固定しているボルトは全て取り外しました。

あとはカウルを前方へ引き抜いていくだけですが、

埋め込みタイプのウインカーの配線が接続されていますので

千切ってしまわない様に配線を取り外しておきます。

アッパーカウルが外れたら、ステムのフォーククランプ部分の

ボルトを緩めます。

あとはトップブリッジとセパレートハンドルのボルトを緩めると

フロントフォークを抜き取ることが出来ます。

これが取り外したフロントフォーク。

まずはダストシールをピックなどを使用して取り外します。

ダストシールを取り外したら次は、オイルシールの

抜け止めクリップを取り外します。

GSX-R1100(GU74A)のフォークの場合、クリップの下にスペーサー的な

ワッシャも入っていますのでお忘れなく。

ワッシャを取り外したら、次はフォークをひっくり返して

アウターチューブ底部を覗くとドレンボルトが有ります。

インパクトレンチを使用して取り外します。

取り外したドレンボルトがこちら。

銅ワッシャも必ず入っていますので、ボルトだけ外れた場合でも

忘れずに銅ワッシャも取り外しておく事。

容器を用意してフォークを元通りひっくり返して

ドレンからオイルを排出します。

2~3年間?使用したフォークオイルは汚れています。

もはや透明度はほとんどありません。

だいたい抜き終わったら、次はフォークのトップキャップを

インパクトレンチで取り外しますが、ここで注意事項。

最後までインパクトレンチで絶対に取り外さない事!

内部はフォークスプリングのテンションが掛かっている状態なので、

取り外した瞬間にキャップが飛んできて怪我をする恐れがあります。

いやというのも、知人がそれで口の周りが血まみれになって、

数針縫った事がありますので・・・未だにそのキズは消えずに残っています。

最初だけインパクトで緩めておき、後はてのひらで

下方向に押さえながらキャップを取り外します。

トップキャップのOリングが少し見えるぐらい緩めばあとは手でいきます。

トップキャップを取り外して内部のスプリングを取り出します。

スプリングは、上に行くにつれて巻間隔が密になっていきます。

この状態をお忘れなく。

スプリングを抜き取ったら、 インナーチューブとアウターチューブを

左右の手でそれぞれ持って、スライドさせながらオイルシールを抜いてきます。

イッパイまで左右方向にスライドさせると、オイルシール部分に

引っ掛かりを感じると思います。

その引っ掛かり感でオイルシールを抜いてきます。

で、これが取り外した状態。

インナーチューブに入っている部品類を全て取り外し

並べてみました。

反対側のフォークも同じ様にして分解し、

パーツ洗浄台でキレイに汚れを洗い流します。

そして洗浄完了。

下に引いてある新聞紙がなぜだか赤く色付いてますが、

どうやら洗浄液とインクが反応している模様。

どうでもいいことですがw

さぁ洗浄と脱脂が終わったフォークを組み戻していきますが、

その前に今回使用するオイルを紹介。

WAKO’s製フォークオイルの20番と10番です。

今回お客様のご依頼で、フォークのオイルを15番にして欲しいという事

でしたので、10番と20番をご準備しました。

車両に取り付けられている、GSX-R1100のフォークは

規定オイル量:417cc

規定油面:159mm

15番のオイルを作るには、20番と10番の割合が

7:3という事になっています。

つまり、

20番:292cc

10番:125cc

これを事前にブレンドして使用します。

予めオイルをブレンドして準備しておきつつ、フォークを元通り

組み戻していきます。

まずは・・・

あら?

マジ・・・?

えええぇぇえぇっっ!!!! 

なぜだか画像ファイルが壊れて開けません・・・・だと。

何度やってもダメ。

もうSDカードがだめかもです。

とりあえず、残っている写真だけで残り少しだけ作業を紹介。

新品のスライドメタルはしっかりと圧入しておくこと。

浮いた状態に絶対にしないでね♪

あと、フォークオイルを入れたあとは、フォークをスライドさせてエア抜きと、

しばらく放置して気泡抜き作業の2点を忘れないでね。

エア抜き作業後に油面レベルを見て最終調整をする事。

えぇっと、写真は以上で終了です。

自分でも正直残念で仕方ありませんが、

写真が無い状態で組み戻しの様子を紹介するのは難しいので、

あとの作業は・・・・

   ふぁいとっ!(ゴメン

じゃ、なんかモヤモヤが残って仕方ありませんが、

今日はここまでで~す。

最後に閉店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせ。

16.2℃

とりあえず明日からは別のSDカードを使います。

ではまた明日♪

じゃ、今日もいつものアレいっとく~?
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