【最終回】イントルーダー800(VS52C)のキャブレターをオーバーホールしてみよう!

ども。

少々作業が長引いた最後のお客様のCB1300SFの作業が完了しました。

写真は有りませんので予めご了承をば。

 15時過ぎにそのお客様より入電。

和歌山マリーナシティまでツーリングに行って、

帰ってくる最中になにやらトラブル発生との事。

『なんかね、シート下から

 ピィーーーーーって物凄い音が鳴ってるんだけど・・・』 

焼き芋屋って言われるしさww』

『それに、なんかクッサイ

電話口でもFAXの送信音の様な音が鳴り響いてます。

シート下を電話口で確認してもらうと・・・・

う゛おぉっ!!!!!

↓ 続きを読む ↓ 

音はどうやらバッテリーから発せられていたようです。

しかも、素手で 触れないぐらい熱くなっている上、

少々膨らんできているとの事。

※後で聞いた話、既にサイドにヒビが入って液が漏れていたそうです

か・・・充電です。それ。

残念ながらレギュレターがお亡くなりになられたご様子。

分厚いゴム手袋等を装着し、とりあえずバッテリーを

取り外して離れた場所に移動させた後、別のバッテリーを取り付けて

エンジン回転を上げすぎないようにしながらご来店下さいました。

ご来店するまで数時間あったのですが、

その間もどうやらバッテリーは発熱を続けていたようで、

水で濡らしたタオルを掛けてもしばらくすると水蒸気が上がるほどの熱。

バッテリーるべし。

さっそくバッテリーの充電電圧を測ってみました。

アイドリングや低回転域では少々高いぐらいで、

過充電というほどでもありませんが、少しずつ回転数を上げていくと・・・

・・・13.5V

・・・14.1V(ん?)

・・・15.5V (汗)

 16.7V(あ゛あ゛あ゛・・・)

17.5V (◎!☆×※■♪)

・・・カチッ(イグニッションOFF)

物凄い過充電。

そりゃこんな状態で和歌山から堺方面まで帰ってきたら

バッテリーも膨らんでピィーーーーーって鳴るでしょうにw

そして、なにやら同じCB1300SFに乗っているお友達が

予備で持っていたレギュレターも持ってきてくれていたので、

交換して充電電圧を計ると、

ニ コ ッ ♪

きちんとレギュレートしてくれていました。

大事に到らなくて何より何より。

ついで、バックステップも持ってきているので

交換して欲しいって事で交換作業を行っていたのですが、

・部品足らない

・ブレーキペダル曲がってる

・ボルトが長くて合わない

・ブレーキホース届かない

ま、こんな感じだったので少々時間が掛かりましたが

無事にお帰りになられました。

これが交換した部品。

交換したレギュレター

しまった・・・。

取り外したステッププレート一式を渡すの忘れてたw

さぁ、明日も忙しくなるよ~。

ではいつもの開店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせ。

25.2℃

なにやら雲行きが怪しい一日でしたね。今日は。

せっかくの連休なのにツーリングもあったもんじゃない。

さて、連載中の

イントルーダー800(VS52C)のキャブレターをオーバーホールしてみよう!

ですが、ついに本日で最終回となります。

連休前に切り良くシリーズを完結できて一安心です。

今までの記事は以下のリンクよりご覧下さい。

【第1回】イントルーダー800(VS52C)のキャブレターをオーバーホールしてみよう!

【第2回】イントルーダー800(VS52C)のキャブレターをオーバーホールしてみよう!

【第3回】イントルーダー800(VS52C)のキャブレターをオーバーホールしてみよう!

【第4回】イントルーダー800(VS52C)のキャブレターをオーバーホールしてみよう!

【第5回】イントルーダー800(VS52C)のキャブレターをオーバーホールしてみよう!

【第6回】イントルーダー800(VS52C)のキャブレターをオーバーホールしてみよう!

前回までは確か

チョークケーブルの取り付け作業が完了し、

キャブレターを車両に戻すのみとなった所まででしたね。

今日はこの続きをご紹介していきます。

キャブレターを取り付ける前に、あれこれ下準備が有ります。

まずはエアーエレメントの清掃。

※エアークリーナーエレメントの清掃については以下の過去記事をどうぞ

 ■イントルーダーのエアークリーナーを掃除して取り付けてみよう!

 ■イントルーダーのエアークリーナーを掃除してみよう!フロント側取外し編

 ■イントルーダーのエアークリーナーを掃除してみよう!リヤ側取外し編

エアーエレメントの清掃が終わったら、次は取り外しておいた

リヤ側のエアークリーナーBOXを洗浄台でキレイに洗浄しておきます。

内側がブローバイガスで汚れているので、しっかりと油汚れを落しておきます。

で、これが洗浄完了後。

内外共に美しくなりました。

ではキャブレターを取り付けていきます。

予めスロットルケーブルも取り付けておいてください。

取り付けはリヤ側のキャブレターから始めて行きますので、

フロント側はウエスでも引いてフレームなどにキズがつかないようにして

おいておきましょう。

リヤ側のスロットルケーブルは、フレームの下を通りますので

2分岐している部品からケーブルを分離させてフレームの下を通します。

チョークケーブルもフレームの下を通しておきます。

ワイヤリングはこんな感じです。

写真で既にチョークケーブルにプランジャーが付いている通り、

次はチョークをキャブレターに取り付けます。

ケーブルがフレーム下を通っているので、ケーブルに無理が掛からないような

角度にキャブレターを傾けて取り付けます。

取り付ける際は、ネジ山部分にグリスを塗ってから取り付けると取り付けやすいです♪

指でイッパイまで締めこんだ後、優しくスパナで締めればOKです。

しっかり締める必要はありません。

指で緩まない程度でOKです。

締めすぎ禁です。

チョークを取り付け終わったらキャブレターをマニーホールドに差し込みます。

うまく入りましたか?

マニーホ-ルドを噛みこまない様にうまく取り付けたら、

次はフロントキャブレターを取り付けていきます。

キャブレターをマニーホールドに納める為に、

予め取り付けられているチョークケーブルを写真のように

引っ張ってずらしてからフレームの間に落とし込みます。

こうしてずらしておいてから、

こんな風にするとうまく入ってくれます。

サービスマニュアルなどでは、

端折られ過ぎて詳細が書かれていませんw

んっと不親切なサービスマニュアルですよ~。驚くほど。

まぁ初めからアテにはしてませんけども。

うまくフレームの間にキャブレターを入れることが出来たら、

あとはキャブレターをマニーホールドに入れるだけ。

これで前後のキャブレターをマニーホールドに入れ終わりました。

次は途中分割しているスロットルケーブルを元通り戻します。

まずは1本引きから2本引きに変えている部分にシリコングリスをしっかりと

塗りこんでおきます。

次はキャブレター側のワイヤーを引っ掛けて

合体させたい所ですが、その前にやっておくことがあります。

前後キャブレターのスロットルケーブルを調整して、

この部分のワイヤー長が同一になる様に必ず調整しておきます

なお、調整する際は短く調整しすぎないようにすること。

あまりにも短く調整しすぎるとスロットルケーブルに遊びがなくなります。

ケーブルの出面調整が終わったら、元通りワイヤーを引っ掛けて

ジョイントします。

ジョイントし終わったら固定用ステーでしっかりと固定しておきます。

ジョイント部分の固定が完了したら、スロットルグリップ部分を

元通りワイヤーを掛けてスロットル操作が出来るように戻しておきます。

スイッチボックスとマスターシリンダーがドエライ腐食していますが、

後日ポリッシュ予定なので、ブログ用にとりあえず組み戻しました。

次は前後のキャブレターに燃料ホースを取り付けます。

まずはリヤ側のフロント向け送出用ホース。

次も同じくリヤ側の燃料ポンプからの入力部分のホース取り付けです。

次はフロント側に燃料ホースを差し込みます。

以上で燃料ホースの取り付け完了です。

んでこれが燃料ホース取り付け完了後。

写真ではフロント側キャブレターのフタ部分のステーに

燃料ホースが通っていませんが、

ず通しておくように。

次はエアークリーナーBOXを取り付けていきます。

車両右側から入れていき、底部にブローバイガス用のホースを

忘れずに差し込んでおきます。

狭い所を配線類に邪魔されながらも

エアークリーナーBOXの取り付け完了です。

ここからは早いですよ~。

以前にご紹介した記事と作業が重複するので端折っていきます。

エアークリーナーエレメントとジョイントを繋げたままで

エアークリーナーBOXに固定し、キャブレターと接続します。

配線、イグニッションコイルを既定通りに納めます。

ワイヤリングに関しては写真を参考にして下さい。

これが正しいワイヤリングです。

メインハーネスの白いテープは、

タンクステー部分のバンドで固定する目印として巻かれていますので

この白いテープをあわせると、必然的に周辺配線類も

決まった位置に収まる様になっていますから。

さらに全体の配線、ケーブル類を既定通りワイヤリングします。

少々分かりにくいかもしれませんが、これが正確なワイヤリングですので

参考にどうぞ~。

※フロントエアークリーナーエレメントの取り付け作業も端折っています

さぁこれでエンジンを始動させることができます。

ブースターパックを接続し、ガソリンを注入してセルを数回回すと

難なくエンジン始動♪

んでいつもの様にバキュームゲージを使用して同調調整。

イントルーダーシリーズの同調調整についても

既に過去の記事でご紹介しておりますので、内容を確認したい場合は

以下のリンクよりご覧下さい。

イントルーダーの同調を調整してみよう!

同調の調整が完了したら、ついについに、

イントルーダーのキャブレターのオーバーホール作業完了で~す!

いやぁ~長くなってしまってスミマセンでした。

自分でもまさか、全7回になるとは夢にも思っていませんでした。

こんなに長い記事が一体誰の役に立つのか分かりませんが、

少々クセの強い車両ゆえ、必ずいつか誰かのお役に立てると信じております。

最後まで御拝読頂き有り難う御座いました!

明日以降はまた別の記事をご紹介していきます。

じゃ今日はここまで!

最後に閉店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせ。

21.0℃

明日の日中も天候が持ってくれればいいですね。

ではまた♪

じゃ、今日もいつものアレいっとく~?
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コメント

  1. 匿名 より:

    今、ちょうど父の長く乗っていなかったVS52CのキャブレターをOHしています。10年以上動かしていなかったので大変な状況ですが、このブログを参考にさせて頂き、とても助かっています。画像と分かりやすくて丁寧な解説がとても参考になりました。ありがとうございました。

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