【第3回】ピアジオ ビバリー200のキャブレターをオーバーホールしてみよう!

ども。

今日は朝からとある所に行って来ました。

とある物を持ってね。

ナニを持ってドコに行ったんだって?

つい先日少しだけ触れたこの部品ですよー。

謎のシャフト

これを持ってですね、こういう所に行ってきました。

↓ 続きを読む ↓

伺ったのはココ。

色んな機会が立ち並ぶ工作所さん。

先代のおやっさんの時からお世話になってます。

今はおやっさんが亡くなられて息子さんに代替わりしていますが頼りになりますー。

んでですね、さっきのアレをこうやって・・・

旋盤で掴みましてですね・・・

あとは

大将とゴソゴソするだけw

まぁ何をやっていたのかは週末頃?にはまた記事に出来ると思うので

それまでお楽しみに。

今日はね、午後から開いた時間にメインハーネスを作っていました。

別に純正のメインハーネスがダメになったとか、廃盤で手に入らないとかそういうんじゃなく、

要な配線(使わない)が多すぎるのと、もっとッキリとさせたかっただけ。

ただそれだけでメインハーネスを1から作製♪

その過程を写真4枚で一気にご覧下さい。

:作ったハーネス :純正ハーネス

はい、これでメインハーネスの作製完了~。

使用しないハーネスは極力無くして、ボディアースをコレでもかと使用するんで

アース配線も出来る限り少なくしました。

あ、ボディアースを多用するといっても、純正には無い位置にきちんと

ボディアース用端子を4本ほど出しているので大丈夫ー。

ちなみに、このメインハーネスはスズキ ギャグ用です。

12V化したのがそもそものきっかけ。

そのうち完成したら披露します。

私の新しい勤快速号になる予定です♪

はい、ちょっと冒頭が長くなりましたがいつものTODAYの

グリップ表面温度をお知らせです。

29.0℃

朝はいい感じでお日様が出ていたんですがね・・・

お昼過ぎともなると何やら怪しげな雲行きに。

今にも降りそう・・・・。

局降りそうで降らなかったんですが

はい、今日も先日からご紹介している

ピアジオ ビバリー200のキャブレターをオーバーホールしてみよう!

シリーズの第3回目となります。

前回までの記事は以下のリンクよりどうぞ。

【第1回】ピアジオ ビバリー200のキャブレターをオーバーホールしてみよう!

【第2回】ピアジオ ビバリー200のキャブレターをオーバーホールしてみよう!

前回はたしか

キャブレターを取り外した所まででしたね。

今日はこの続きをご紹介していきます。

早速まずはフロートチャンバーからボルトを緩めていきましょう。

フロートチャンバーのボルトは舐め易いので注意して緩めること。

全てのボルトを外したらフロートチャンバーを開けてみましょう。

エアークリーナーエレメントにめり込んでいた、

ゴ○ブリの件があるのでちょっとドキドキします・・・。

恐る恐る開けてみると、

良かったぁ・・・何もなくて。

と言っている反面、出てきたらブログ的には面白かったのになーとか

ゴ○ブリが怖いくせにそんな事思ってみたりw

どちらかと言えば、フロートチャンバー内部もキレイで

とても何か問題がありそうには見えません。

診か???

と我を疑うほど。

いやいや、そんな筈はありません。

間違いなくキャブレターに問題ありです。

ブレずにそう信じて作業を続ける事が大切です。

まずはフロートピンを抜いてフロートとフロートバルブを取り外します。

フロートピンが少々固く挿入されていたので、

オートポンチを最弱設定にして数回コツコツすると外れました。

くれぐれもゴッツンゴッツン叩かない様に。

フロートの支柱が折れますよー。

バルブシートに少々汚れというか、サビ片とか

フロートバルブ先端もサビ片が付いていますが、

エンジンが掛からないという直接的な理由とは思えません。

ピンボケしていますが先端にカスが付いているの、分かりますよね?

デジカメがイケてないので、こういった小さな物にピントを合わせるのは至難の業です。ハイ。

じゃ、次。

チョーク用のジェットに被せてあるプラスティックのカバーを

取り外します。

カバーを取り外したら詰まっていないか、パーツクリーナーを

吹き込んでみますが、こちらも問題ありませんね。

フロートチャンバー内部で1ヵ所の抜けと、ベンチュリー側への抜け1ヵ所の

計2カ所の抜けが確認できました。

じゃ次。

メインジェットを取り外します。

ウォルブロのキャブレターって、KEIHINとほぼ同じか

同等ぐらいなんですが、とにかくジェット類の番数が見にくい・・・。

工具を掛ける部分で上下分けて刻印されている上、

刻印が薄いので長く使用したジェットの場合番数が読めない事もしばしば。

今回はまだ何とか確認できる程度でしたが・・・。

メインジェットの詰まりも全くありません。

キレイなもんですよ。うんうん。

じゃその次ー。

ジェットホルダーを取り外しましょう。

多分ジェットホルダーにも問題はないでしょうが。

んでコレが取り外したメインジェットとホルダーです。

薄い茶色い汚れはあるものの、詰まりどころか

初めて分解したのでは?と思えるほどキレイ。

診か??

違いますって。

間違いなくキャブレターに問題ありですって。

診なんて私に限って・・・・・・まぁ時々有るよねw 

はい、じゃあ次。

スロージェットを取り外します。

んで取り外したスロージェットを確認するも、 やはり異状は見受けられません。

うむぅ・・・・・・・。

トラブルの症状としてはガス欠症状。

でもガソリンはきちんと送られている。

エンジンのメカニカルトラブルでもない。

スパークもしている。

記事には書いてないがイモビライザーの動作も問題ない。

うむぅ・・・・・・・。

やはり燃料系か。

って事でやはり順を追って行く事にします。

バルブシートからパーツクリーナーを吹き込んで見ましょう。

これ、吹き込んでいるんですよ。

おかしくないですか?

普通なら燃料ホースが入る部分から噴出さないといけないのに、

噴出どころか押さえつけているのも有って、全くパーツクリーナーが

ノズルから出ている雰囲気がありません。

なるほど♪

容量が少なくなっているパーツクリーナーではなく、

新品のパーツクリーナーを持ってきて勢い良くもう一度スプレー。

すると・・・

ぷちっっ!!! 

と、音を立てて燃料ホース差込部分からこんな物が出てきました。

どうやら差し込み部分とバルブシートの間の配管に溜まっていた

膜状になったサビ?燃料の腐ったヤツ?が原因のようです。

この膜状の物がバルブシートの燃料ラインを塞いでしまい、

結果的にガス欠症状を引き起こしたってことですねー。

こんな事ってあるんですね。

普通ならそのままキャブレター内部まで流れ込んで底に溜まるか、

フロートバルブに引っ掛かってオーバーフローするかなんですがね。

茶色い物体を指で触って見ましたが、

やっぱり腐ったガソリンとサビの粉の混合物のようです。

このキャブレターはバルブシートが圧入されているので、

取り外す事が出来ませんので、パーツクリーナーやエアー圧を使用して

内部を出来る限り洗浄しておきます。

いやぁ~良かった良かった。

原因がハッキリ分かって。

それに、

診じゃなかったしw

うふふ♪

じゃ原因も分かったので、この先もドンドン分解していきますよー。

原因が分かっても、キレイだからってこのまま閉じませんよ。

きちんといつも通りのオーバーホール作業を行います。

オートチョークを取り外していきます。

キャブレター上方から入っているボルトを取り外すと

C型のオートチョークを押さえているステーが外れます。

オートチョークは引っ張ると簡単に外れます。

んで取り外したオートチョークとステーです。

オートチョークを取り外したら、次はバキュームピストンを

取り外していきましょう。

フロートチャンバーの固定ボルトと同様に、舐めやすいボルトなので

舐めてしまわないように注意してボルトを取り外します。

内部からスプリングが効いているので、ボルトを取り外す時は

フタを指で押さえながら取り外しましょう。

スプリングを外して、バキュームピストンを抜き取ります。

バキュームピストンを取り外したら、必ずラバー部分の損傷が無いか

確認しておく事。

このビバリー200のバキュームピストンは、ラバーがちょっと劣化していて

微妙な感じです。

細かくひび割れてるでしょ。

これがその内完全に割れてしまいますから。

割れてしまうともうダメですね。

スロットルを開いてもピストンが持ち上がらなくなります。

つまり、エンジンは掛かるしアイドリングや低速域は問題ないけど

少しアクセルを開けていくと吹け上がらない。

こんな症状になります。

今回はまだそこまで酷くないのと、予算の関係上

交換することは出来ないので再使用ですー。

んでバキュームピストンを取り外したキャブ側を見てみると、

すんごい汚くなっていました。

何かのカスが大量に溜まってますね・・・。

まぁ誰の仕業かはわかっているんです。

じゃ作業続けます。

バキュームピストンすぐ横にある大気開放の

エアベント部分についているキャップを取り外します。

一般的なキャブレターの場合、太いチューブで大気開放してるんですが、

どうやらウォルブロの場合はキャップの内側に直接

フィルターを装着してここだけで完結させているようです。

キャップを取り外すとこんなのが出てきます。

この丸いのがフィルター。

いや、フィルターだったとでも言いましょうか。

エアークリーナーエレメントと同じ材質なので、当然の事ながら

長く使用しているうちに、ボッソボソのカステラ状になります。

さっきのカスの正体はコイツなんですねー。

指でコイツをコネコネすると、コネコネどころか

サラサラと粉末状に姿を変えてくれます。

ゴミ箱にポイッ

組み立てる際は新しいフィルターを入れてあげましょう。

さぁドンドン作業を進めます。

次も先ほどと同様にキャブレター内部の圧力を抜く

エアベントチューブを取り外します。

エアベントチューブを取り外したら、すぐ近くにある

パイロットスクリューを取り外します。

パイロットスクリューを取り外す際は、いきなり取り外すのではなく

まずは一旦締めこんで締め込み量を読んでおきます。

ちなみに、規定戻し回転数は資料がありませんので分かりませんが

このビバリー200のパイロットスクリューのし回転数は、

2-1/2戻し でした。

組み付ける際も同様の戻し回転数にあわせておくこと。

んで取り外したパイロットスクリューがこちら。

取り外したパイロットスクリューは、先端部分に痩せや曲がりが無いか

確認しておきましょう。

次はエアーカットバルブを分解していきます。

指で押さえながらボルトを緩めてっと。

舐めない様に注意してね♪

んでフタを開けた状態がこちら。

この程度のガソリン汚れは普通ですのでご安心を。

じゃ次はバルブとスプリングを取り外しましょう。

エアーカットバルブは随分と汚れていますね。

キャブレター側も同じ様に汚れが酷いです。

サビ片みたいなカスがたくさん溜まってます。

後ほどキャブレタークリーナーの原液に漬け込むので気にせず

次の作業に進みます。

次はフロートチャンバー部分についている

凍結防止用ウォーターラインを取り外します。

キャブレター側の真鍮部分に熱を逃がして温めているようです。

次はフロートチャンバー部分に付いている

加速ポンプを分解します。

加速ポンプ上部の10mmのナットを緩めます。

ナットと言うかボルトというかを取り外すと、ポンプ部分が

一式取り外せます。

んでコレが取り外したポンプ部分です。

このシリンダ部分が上下する事によって、ガソリン吸引から

ガソリン噴射まで行っています。

優れた機構ですね。

ちなみに、ウォルブロキャブの場合、この加速ポンプは

オプション設定だそうです。

ま、必要に応じて言ってねー。って感じでしょうか。

はい、次。

フロートチャンバーのドレンボルトも忘れずに

取り外しておきます。

ドレンボルトはOリングも入っていないタイプなので

Oリングどこいった!?どこいった?と騒ぎ立てないようにw

最後にバキュームピストンについている

ジェットニードルも取り外しておきましょう。

ちなみに標準設定かどうかワカリマセンが、

このビバリー200のジェットニードルのクリップ位置はというと、

3段中最下段でした。

さらにその下にプラスティック製のワッシャも入っています。

薄い方向にしかジェットニードルが設定できないという、

背水の陣のジェットニードルです。

これでキャブレターのインナーパーツは全て分解が終わりましたので、

キャブレタークリーナーの原液に浸け込んでいきましょう。

くれぐれもゴム類は浸け込まない様にね。

ゴム類は保管している間に、ゴムが伸びてしまって

ブヨブヨになってしまわない様に、一纏めにして冷蔵庫に入れておくとGOODです。

私はいつも紙コップに入れて冷蔵庫にINです。

さすがにバキュームピストンは紙コップに

入れることが出来ませんが・・・。

小物ジェット類は小さな容器の中で浸け込みます。

キャブレター本体などはいつもの大きな容器の中で

丸1日しっかりと浸け込みましょう。

あと、フロートチャンバーなども一緒に。

はい、コレでしばらくは放置ですー。

じゃ今日の作業もここまで。

最後に閉店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせ。

23.8℃

明日からはさらに今日よりも天候が崩れて

完全な梅雨空になるそうですー。

雨具をお忘れにならないように仕事行きましょう♪

明日は定休日なので次回は水曜日にでも。

では☆

じゃ、今日もいつものアレいっとく~?
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