【前編】ヒョースンGT250Rの充電不良を修理してみよう!

積乱雲

ども。

いやぁ~すっかり夏ですねぇ。

ジリジリと蝉の鳴き声が近所の山から聞こえてきます。

滝の様に流れ落ちる汗、ツヤツヤと光り輝く腕、

ジリジリと耳障りな蝉、プンプンと周囲を飛び回る蚊、

ぶぅぃ~っと強烈な羽音で突進してくるカナブン、

夏が来た♪

うはぁ♪

夏と言えば階段ですよね・・・。

そうそう、1段1段足を持ち上げてしっかりと

踊り場目指して確実に歩みをすすめ・・・・

それ、かぃd(ry

夏と言えば怪談話ですよね・・・・。

(ヒュゥゥ~~ドロドロドロドロドロロロロ)

今日は夏らしく身の毛もよだつ怪談話を

ご紹介したいと思います。

今日の閉店間際に、実際に起こったお話です・・・。

思い出しただけでもブルッと来ます。。

(怖いのが苦手な方もどうぞご覧下さい)

↓ この続きを読む ↓

今日の閉店間際に鳴った1本の電話。

閉店間際と言っても時間は既に21時前。

閉店時間はとっくに過ぎているので、一般のお客様から

お電話が入ることはほぼ皆無のはず。

いつも通り、

『はい、セントラムです。』

『・・・・(中略)・・・・です。』

『どうされました?何か発生しましたか?』

『(ア・・・ウァ・・・キコ・・・ハィ・・・)』

『あの・・・もしもしー?聞こえますか??もしもーし?』

『(ア・・ウハィ・シュ)もしもし(イガ・オト・ガ・・・)』

 ひいいいいぃぃっ!!!!

なんか初めはよく聞こえていたのですが、

内容途切れ途切れで、でも時々ちゃんと声が聞こえて、

内容をよくよく聞いていると・・・・背筋にいやぁな汗が。

さっきまで汗が引いていたのに、 電話に出た瞬間から

汗が止まりません・・・・。

Tシャツがびっしょりと濡れてきたのが分かります。

(・・・・ゴクリ)

 ひいいいいぃぃっ!!

汗が止まりません。

内容はこんな感じ。

つい2時間ぐらい前に見送ったお客様からの電話。

かなり原因特定が難しい症状の修理で

1ヶ月ほどお預かりしていた車両の納車を

2時間程前にしたのです。

それがどうやらご自宅目前にしてエンジン停止。

話を聞いていると油圧告灯が点灯、そして

回転数が3,000rpm以上吹け上がらなくなり、そのまま

エンジン停止したそうな・・・。

マジか・・・(´・_・`)・・・・ぅぅ。

200km以上の試乗を実施して、もうこれ以上は

何もトラブルの原因となる物は無いだろうと

確認に確認を重ねてお返ししたのに・・・何故だ・・・・。

電話口で色々と確認してもらっている中で

ガソリンコックの向きを確認してもらっていると・・・・

『あっ!?』

はい。

何が原因でそうなったかは分かりませんが、

事もあろうに負圧ホースが抜けてガス欠で

エンジン停止したようです・・・。

何十キロも試乗もしてるのにねぇ。

ちなみにガソリンコックの向きは正常でした。

とりあえずエンジンの始動が確認出来て一安心。

念のため自宅に戻られた後に、タイラップなどで

抜けたホース部分を縛っておいて下さいとだけ

平謝りでお願いしておきました。

大変ご心配をおかけ致しました。

いやぁ~身の毛もよだつ

 冷や汗が噴出しっぱなしの

  怪談話ですねぇ~。うんうん。

・・・・え?

ただのバイク屋あるあるやんけw

はい。そうですよ?

だから身の毛もよだつ話なのですよ。

バイク屋さんなら誰しも経験したことがあるんですから。

あーしょーもな、全然怪談ちゃうしw

ではちょっと時間がかなり押し気味ですので

駆け足で本題にいきましょう~♪

今日もいつもの開店時のTODAYのグリップ表面温度と

明日の大阪の天気予報をお知らせです。

TODAYのグリップ表面温度 開店時

32.4℃

曇り時々晴れ

曇り時々晴れ!

~06時:20% ~12時:20%

~18時:30% ~24時:40%

明日の大阪の天気は上空の寒気の影響で雲が広がり、

雨や雷雨となるところがあるでしょう。

午後からは特に降水確率が高くなってきていますので、

ツーリングなどにお出掛けになる場合は早めに帰宅される事を

オススメします。はい。

この時期の天気予報は当てになりませんのでね。

では今日の本題です。

まずは車両のご紹介から。

ヒョースン GT250R

HYOSUNG(ヒョースン) GT250Rですね。

赤男爵さんが国内正規ディーラーとして

販売されている車両ですね。

あちらこちらであまり良い噂は聞きませんが、

今回ご入庫頂いたこちらの車両もご多幸に漏れず

トラブルでご入庫ですw

今回のご入庫は電装トラブルですね。

バッテリーを交換してもすぐにまたバッテリー上がりが発生するそうで。

話だけ聞いていると間違い無くレギュレターか

ジェネレータの不良であることは分かりますが、

大陸系バイクなのでセオリー通りじゃ無い事なんて

日常茶飯事、なのでちゃんといつも通り点検を実施して

原因を追及していきましょう。

まずはバッテリーへの充電電圧を確認するために

シートを取り外して行きます。

シートの開閉は左側シートカウルにあるキーシリンダーを

回すとピリオンシートが外れます。

シート開閉用キーシリンダー ピリオンシートを取り外す

ピリオンシートを取り外すと、シートロック部と

小物入れが見えます。

シート内部

ピリオンシートはベルトで固定されていて、車体から

落っこちないような使用になっています。

90年代のレーサーレプリカなどによく見られた仕様ですね。

うんうん。

で、メインシートはどうやって取り外すかというと

周辺のカウル類を見ても表からは固定されていませんね。

実はメインシートはピリオンシート下の小物入れから

前方を見てみると、赤いレバーが見えます。

メインシート取り外しレバー

このレバーを引いてメインシートを持ち上げると、

簡単にメインシートが外れます。

メインシートを取り外した

メインシートを取り外したら、ピリオンシートは元通り

閉じてしまっても良いでしょう。

メインシートを取り外すとバッテリーを始め、

各種リレーなどが見えます。

バッテリーにアクセスするには覆うように取り付けられている

CDIユニットを取り外す必要が有ります。

CDIユニットを取り外す

ボルト1本でフレームにステーを介して固定

されていますので、ボルトを取り外すと

こんな風にCDIユニットが取り外せます。

ユニットを取り外した

これでバッテリーにアクセスすることが出来るようになりました。

バッテリーが既に上がってしまっていますので、

ブースターパックを接続して現在の電圧確認っと。

ブースターパックを接続

まぁこれはブースターパックの電圧なので

何の参考にもならない数値ですが、まぁこれを見て下さい。

この状態でメインキーをONにします。

メインキーON

積算距離は9,124kmとな。

まだ1万キロ以下でこの状態ですか・・・・。

さすが大陸バイクですな。

さらに進めます。

この状態からエンジンを始動させて

バッテリーへの充電能力をチェックします。

充電能力確認:アイドリング

アイドリング状態で既にバッテリー電圧を食い気味。

ほぼ無充電状態のようです。

0.6V程食ってます。

そりゃバッテリーも上がりますわ。

さらに回転数を上げていくと・・・

充電能力確認:6,000rpm

6,000回転でもこの状態です。

全く充電されていない状態ですね。

今は大容量のブースタパックが接続されているので

この程度で済んでいますが、通常のバッテリーサイズならば

もっと電圧降下が見られることでしょう。

ここまでの一連の流れを動画でも撮影していますので

トラブルシューティングの役に立てれば。

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これと同じ症状の場合は、充電系統の不良が考えられますので

この記事の続編まで必ず読み進めて下さいね♪

明日更新の記事は、ジェネレータとレギュレターの

問題の切り分け作業をご紹介しますので必見です。

じゃ今日の作業はここまで!

最後に閉店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせです。

TODAYのグリップ表面温度 閉店時

30.2℃

除湿を付けてブログを執筆していますが、

足元が冷えてダメですなぁ・・・。

とにかく寒いっす。

除湿と言えども強力です。はい。

まだ今日は作業がちょっと残っていますので

しゃくしゃくしゃくっと仕上げてから帰宅しますね♪

ではまた明日も元気でお目に掛かりましょう☆

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