【第3回】フォルツァZ(MF08)の駆動系をオーバーホールしてみよう![Fランプ点滅からの復活までの軌跡]

ども。

今日もちょいと作業でブログを書き始める

時間が遅くなってしまいました(-ω-)

最後にやっていた作業でちょいと手が

掛かってしまいましてね・・・。

それがこの車両なんですけどね。

ヤマハ XJR1200

ヤマハ XJR1200(4KG)ですな。

色々と作業内容は濃い物があるんですけど、

それはまた追々詳細を記事にして

じっくりとお届けするとして・・・・・・

ボルトが折れてる

ボルト折損で錆びてるとか無いわぁ。。

マスターシリンダーのキャップ固定ボルトが

舐めてしまってるってことは多いのですが、

折損は厄介です・・・。

しかもマスターシリンダー側に入り込んだ状態で

折れて錆び付いてるからかなり厳しい状況です。

さて、どうすっかねぇ・・・

(↑さっきまでの私)

↓ この続きを読む ↓

錆びて固着しているボルトを取り外すには、

色々な方法がありますが最も良いのは

やはり熱を入れる事ですね。

大型のガスバーナーですと、シリンダーを

痛めてしまう可能性があるので、小型のバーナーで

ボルト周辺のアルミ部分を暖めつつ、

予め準備しておいたエキストラクターで

ボルトを取り外す算段で挑みましたが・・・・・

小型バーナーで暖める

ビクともせんわw

なんだったら、エキストラクターが折れてしまいそうです。

エキストラクターってのは非常に固い素材で

出来ているので、エキストラクターを折損してしまった

場合は取り出すのは不可能に近いってのが常識。

※今までも経験があります

折れたボルトを取り外すために使用した

エキストラクターまで折れるって・・・・

ミイラ取りがミイラになる

って事になりますね、ええ。

なので、ある程度の力以上は掛けないように

注意して作業しました。

しかし、たかが4mmのボルトが

エキストラクターを使用しても外れないぐらいですから

相当腐食による固着が進行しているようです。

※熱入れをしていても外れないんですからね

折損したボルトを取り外す為に色々な事を

試しましたがことごとく惨敗。

結局、折損したボルトごとドリルで切削してしまい、

ボルトサイズを4mm→5mmへと変更する

オーバーサイズ化という最後の手段を

講じてなんとかキャップを取り付ける事が

出来る様になりました。

ボルトをオーバーサイズ化

ボルトを入れる穴が一回り大きくなってるでしょ?

5mmというとスイッチボックスなどを底部から

固定しているあのボルトの太さですね。

今日の所は5mmの皿ビスがないので

代用のボルトでキャップを固定して作業完了っと。

作業完了

皿ビスじゃないのでどえらい不細工ですけど、

最後に皿ビスに交換するのでw

とまぁ、冒頭で説明したらこの程度の文面で

サクッと説明していますけどね、場合によっては

マスターシリンダーが使い物にならなくなる

割りと難易度の高い作業だったとだけご理解下さいw

4mmのボルトの中心にドリルの刃を通したり、

4mmほぼピッタリにドリルで真っ直ぐ掘り進むのとか、

ちょっとズレるだけで取り返しの付かない事になりますから。

手先が相当器用でも失敗の可能性が高い。

ご自身で作業される場合は、最悪の場合は

マスターシリンダー交換と理解して

腹をくくった上で作業しましょうw(・ω・)b

では今日もいつもの開店時のTODAYの

グリップ表面温度と明日の大阪の天気予報を

お知らせです。

TODAYのグリップ表面温度 開店時

1.6℃

雨

雨か雪!!

(雨が主体の時)

~06時:70% ~12時:90%

~18時:80% ~24時:30%

明日の大阪の天気は、低気圧が

西日本の南岸を東北東に進むため、

雪や雨が降る見込みです。

寒気の影響で雨が雪になる可能性が

大きいと言う事ですね。

でもまぁ、雨よりは積もらない雪が

降る方が圧倒的に楽でいいですよねw

では本日の本題です。

先日からご紹介している

フォルツァZ(MF08)の駆動系をオーバーホールしてみよう![Fランプ点滅からの復活までの軌跡]

ですが、今日は第3回目となります。

前回までの記事は以下のリンクよりご覧頂けます。

【第1回】フォルツァZ(MF08)の駆動系をオーバーホールしてみよう![Fランプ点滅からの復活までの軌跡]

【第2回】フォルツァZ(MF08)の駆動系をオーバーホールしてみよう![Fランプ点滅からの復活までの軌跡]

さて、前回までは確か

ギヤ部分を分離した

おぉそうだそうだ。

ドライブプーリー本体を取り外して、螺線部分を

分解したところまででしたっけ?

あれ?w

違いましたっけ?

あ、レシオセンサーシャフトの動作確認でしたっけw

※詳しくは第2回目の記事を参照

まぁいいや。

とにかく今日はこの続きをご紹介していきます。

今日はまず分解したドライブプーリー本体を

洗浄油で洗浄していきましょう。

まるごと洗浄油にぶち込んで歯ブラシを使用して

付着しているダスト、古いグリスを徹底的に

洗い流しましょう。

洗浄油で洗浄する

ベアリングが2コほど入っていますが

後ほどそれについては対処しますので、

ここではまず外側をキレイにする事を

念頭に置いておきましょう。

で、これが洗浄し終わった状態の

ドライブプーリー本体ですね。

洗浄完了

外側についた大量のダストも、

らせん内部についていた古いグリスも取れて

美しくなりましたね。

本来ならば、こうして洗浄する前に

さらに分解をすすめるのがベストなんですが、

あまりにも汚れが酷いと作業効率が悪くって。

■ここからは別のフォルツァで作業した写真を

使用してご紹介しますので、多少今までの作業内容と

写真内容がそぐわない部分がありますがご了承ください。

ここからご紹介する作業は、非分解部品の

分解作業となるため、十分に注意して作業を

進めるようにしてください。

技量が心配な方は絶対に興味本位で

作業を実施しない事。

部品を破損してもメーカーからは部品は出ません。

十分その点をご留意ください。

ドライブプーリーの螺線部分を正面から

見ますと、奥に2つのCクリップが見えると思います。

ドライブプーリー内部のCクリップ

上段に少し小さめのCクリップ、

そして奥の下段に大きいCクリップの

計2個のCクリップが確認出来ると思います。

非常に工具を掛けにくい形状の

Cクリップになっているのですが、

市販のサークリッププライヤーを使用すれば

なんとか取り外す事が出来るので、

上段のCクリップのみ取り外しましょう。

上段のCクリップを取り外す

ぐいぃ~っとうまく広げつつ、

ねじれを押えながらゆっくりと

取り外してきましょう。

※クリップは薄く捻れやすいですが、かなりの

張力なので取り外すのは容易ではありません

クリップを取り外す

クリップはうまく外れましたか?

このクリップも部品設定が無い部品なので

再使用不可能にしてしまわないようにご注意を。

クリップを取り外したら、ゆっくりと

プーリーボスを押し込んで行きましょう。

するとギヤ部分とプーリーフェイス部分とで

こんな風に分離してきます。

フェイス部分が分離してきた

そのまま最後まで押し切ると

気持ち良く2点を分離させる事が出来ます。

ギヤとフェイスを分離した

ちなみに大きい方のクリップを取り外すと

らせん部分の内側の部品も分離させる事が

出来ますが、巨大なベアリングに対して

圧入されているため、よほどの事が無い限り

ここを分離させる必要は無いでしょう。

ちなみに分離させるとこういう状態となります。

大きいCクリップを取り外して分離させた状態

ベアリングを交換する時などには取り外す

必要が出てきますが・・・・。

※ベアリングもホンダからは買えません

では先へ進めます。

取り外したフェイス側ってのは

こんな状態になっています。

フェイス側

真っ茶色でよく分からないですねw

ちょっと古いグリスを拭き取ります。

よく見えるようになったフェイス側プーリーボスの可動部

よく見えるようになりましたね。

プーリーボスが前後にスライドする機構

部分がこういう状態になっているんですね。

プーリーボスの取外しは、溝の中にある

圧入された四角いピン(巨大なウッドラフキー)を

抜き取れば分離させる事が出来ます。

※必要でなければ分離させない事

※非分解部品は出来るだけ必要最低限の

分解までに作業は留めるのが基本です

フェイス側に入っているプラスティックの

ワッシャを抜き取ります。

ワッシャを抜き取る

次に支柱部分についている上下の

Oリングも2本とも取り外しましょう。

※危なそうな感じがしたら無理に取り外さない事

Oリングを取り外す

これでフェイス側のこの部品の

洗浄準備が整いました。

Oリングはそのまま放置していたり、

有機溶剤で吹いたりすると

あっという間に伸びてしまいますので、

すぐさま中性洗剤で洗ってから

冷蔵庫に入れて保管しておきましょう。

※こうする事で伸びを抑制できます

さて、今日もわりと写真枚数を消化したので

ペース配分考えて書いていかないと、

後半になるにつれて記事内容が薄くなってしまいますw

とはいっても、まだあと2~3回ぐらいは

続きそうですけど。

なので今日はこれぐらいにして。

じゃ、今日の作業はここまで!

最後に閉店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせです。

TODAYのグリップ表面温度 閉店時

2.4℃

明日は雨ではなく雪が降って欲しいw

だって午後から車検なんですよ。

雨降る中で車検は嫌ですしねぇ・・・。

雪来い雪!

また明日の車検の状況は

ブログでご紹介しますね♪

ではまた明日も元気でお目に掛かりましょう。

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コメント

  1. 中村 より:

    コメント返しありがとうございます。ワコーズのハイマルチグリース早速入手しました。ドライブプーリーギヤ部のグリスアップ暫く怠っていたらザラザラした感じの摩耗状態になってました。。汗。応急でそれまで使っていたSuper Lubeというメーカーの多目的グリースを給油して何とかしました。このグリスPTFE系ですがこれはどうなんでしょうか?とは言え今回の整備でグリス一つでも重要なんだと勉強しました。ありがとうございます!ハイマルチグリースはウレア系なんですね。ギヤ側ベアリングも特殊でNTN60/28で調べたらNTNから市販されているものでは寸法が合わなくて、またHONDA独自の?と思いました。長々とすいませんでした。。

    • 摩耗が進行していますね・・・。ホンダのこの部分はほんとにトラブルがよく出る部分なので
      定期的な分解と給油が必要ですね。

      ウレア系グリスはモリブデングリスよりも極圧耐性に優れ、
      耐熱温度も高いのでお勧めですが、
      場所や部品のコンディションによって使い分ける必要が有ります。

      PTFE系グリスでもちょう度や耐熱温度については確認が必要です。
      あまり耐熱温度が低い場合は、高温下で流れ出てしまいます。

      特殊ベアリングについてはこちらで購入出来ますよ♪
      http://www.e-seki.com/
      もちろん60/28も取り扱い有りです。

  2. 中村 より:

    はじめまして、自分もMF08乗って10年近くなりました。駆動系整備は走行距離にしたがってメンテナンスしますが、ブログで出ている赤いグリスはどこのメーカーのものでしょうか?まさに今ドライブプーリーの整備しようかと思っています。参考までに教えて頂ければ助かります。