【中編】アプリオ(4JP)のメインキーの動作不良を修理してみよう!

ども。

今日は週に一度の競りの日。

競りの日はパソコン前に張付いたままの状態で

なかなか作業がうまく進みません。

これは毎週のことなので仕方無い事なんですけどね、

ただじっと見ているだけってのも時間が勿体ないので

いつも手を動かしています。

今日はこんな物を準備してっと。

裁縫セット

黒い縫い糸と先を釣り針の様に曲げた縫い針です。

バイク屋さんには必須アイテムなのです!(`・ω・´)

ナニに使うかはもうお分かりかと思いますが・・・

そう、オートバイのシートってば駐輪場とかで

自転車のブレーキレバーとか引っかけて破れちゃったり、

ポテゴケしてシートが少し破れちゃったりすることがありますよね?

こんな風にほら。

シートの破れ

ああああああああああああっ。。。

勿体ない。。

シート表皮が硬化して自然と破れてしまった物は

シートを貼り替えるのが一番良いのですが、

そうでもないシートの場合はねぇ・・・。

よくガムテープ貼ったり、コーキングを塗って補修している方が

居ますが、それでも良いのですが仕上がり具合が

あまり良くないんですよねぇ。。

なので、こうして縫い針と糸で縫い合わせていくのです。

エアコンを付けない36℃オーバーな室内で、

PCモニタをチラチラ見ながら、朝からお裁縫です♪

汗がシートにしたたり落ち過ぎw

(ぽたぽた)

↓ この続きを読む ↓

滴る汗をタオルで拭いながら、破れているシートの

縦に破れている部分から少しずつ縫い合わせていきます。

縫い方としては・・・これ何て言うんでしたっけ・・・。

こう・・クルンクルンと向こうとこっちを縫い合わせていく方法。

生地を縫い合わせる

バイクのシート表皮の場合、内部にスポンジが入っているので

こうしてシート表皮を剥がさずに裁縫が出来る様に、

針の先端を曲げてあるのですよ。

シート表皮がやや硬化していると、針を通すと

穴から裂けてしまうことがありますので、

初めは開いている部分を閉じるだけといった感じで

軽めに荒く縫い合わせていきます。

縫い合わせる

縫い目が粗いのはあとで詰めていきますので

この位でいいでしょう。

それにしても、細かい作業をしながら競りの画面を

チラ見してるんですけどね、とにかく暑いし

汗が止まらないの一言w

競りを見ながら

エアコン付ければ解消するんですけどね、

体調悪くなるのが嫌で殆どエアコンを付けません。ええ。

だからこんな時期に予約無しで店にきちゃうとね、

灼熱待ったなし♪

で、商談することになりますので、事前にお電話で

ご予約を頂くのがよろしいでしょ~う♪

※もちろん予約無しでも問題ありませんw

まぁ室温が体温を超える室内って、

相当居心地が悪いっすよね、普通の方にとってはwww

私はそれがむしろ心地良いんですけど♪

話が脱線。

元に戻します。

直線的に破れていた部分を一部縫い終わりました。

一部縫い終えた

破れ方が均一じゃない部分は、直線的に破れている部分を

縫い終わってから縫い合わせますので、最後までおいておきましょう。

さらに反対側の直線的に破れている部分を縫い合わせていきます。

もう一方を縫い合わせる

いい感じで生地が寄ってきましたね。

この調子で少しずつ破れている部分の生地を寄せていきます。

コツとしてはあまり強く引き過ぎず、少しずつ寄せていくのがコツです。

んでこんな感じで仕上がりました♪

縫合完了

糸で縫っているので強度もばっちりです♪

水の浸入が心配な方は、薄くコーキングを塗って

仕上げるか、撥水スプレーを糸の部分に塗っておくと

水の浸入をある程度防ぐことが出来ますよっと♪

何でもかんでも糊ペッペな整備じゃ無く、一手間掛けるだけで

仕上がり具合が全然変わってきます。

強度も十分なので長い間再補修無しでいいですよ♪

ではシートも直ったことですし、今日もいつもの開店時の

TODAYのグリップ表面温度と明日の大阪の天気予報をお知らせです。

TODAYのグリップ表面温度 開店時

37.6℃

さんじゅうななどろくぶってwww

誤差誤差w

晴れ時々曇り

晴れ時々曇り!

~06時:10% ~12時:10%

~18時:10% ~24時:10%

明日の大阪の天気は、高気圧に覆われて概ね

晴れる予報ですが、湿った空気の影響で午後から

雨の降るところが有るでしょう。

また、明日は高温が予想され熱中症などの健康管理に

注意が必要だそうです。

最高気温も今日より3℃程高くなる予報なので、

私の様な温度ジメジメバカ以外はエアコンを付けて凌ぎましょうw

では今日の本題です。

昨日からご紹介している

アプリオ(4JP)のメインキーの動作不良を修理してみよう!

ですが、今日は中編となります。

さて前回までは確か

取り外したメインキー

メインキーシリンダーを取り外し終えた所まででしたね。

今日はこの続きをご紹介していきます。

取り外したメインキーにもう一度キーを差し込んで

動作をチェックしてみます。

キー操作してチェック

やはりハンドルロック部分からキーが回ってくれません。

なにをどうやっても動きませんなぁ・・・。

やはりこれは分解して行くしか無いですね。

先に言っておきますが、ハンドルロックを解除した状態でないと

分解するのは少々力業が必要になりますのでご注意を。

※破壊する様な事はありません

まずはメインキー底部の基盤部分を固定している

ボルトを取り外しましょう。

ボルトを取り外す

底部の基盤部分はボルト固定だけで無く、

爪による固定もされています。

爪による固定

細いマイナスドライバーがちょうどフィットして

いい感じです。

強く押しすぎて爪を折らない様に注意しながら

爪を押し込みつつ、基盤部分を持ち上げていきます。

爪を押す

ちょっと固くて取り外しにくいですがなんとか

底部の基盤を部分を取り外し終えました。

基盤部分が外れた

これが基盤部分の中身とキーシリンダー内部ですね。

キーシリンダー底部

ハンドルロックの機構の他、シートロックワイヤーの

開閉を司る部分ゆえに、構造が旧モデルに比べて複雑です。

こういうカギのギミックを見ると何だか盛り上がるのは

私だけでは無いはず。ええw

もう一度ここでキーを差し込んで動作を確認してみます。

キーを操作してみる

やはり基板部分を取り外してもキー操作感は

変わりません。

相変わらずキーは回りませんねぇ・・・。

つまり底部の基板部分の不具合では無いと言うことですな。

じゃやはりこの部分か・・・。

キーシリンダー内部の構造

でも、どう見てもハンドルロックを解除しないと

これ以上分解できない様な構造です。はい。

さすがキーですな。容易に分解できません。

※錠前ならこれぐらいのこと当たり前ですw

でも、そうこう言っていても始まりませんので

少々力業が必要な部位もありますが分解作業を

進めていきます。

まずは見えている部分のボルトを全て取り外します。

ボルトを取り外す

ボルトを取り外すと、まずはシートロック開閉用の

ステーを取り外す事が出来ます。

これは簡単です。

ステーを取り外した

さて・・・この先をどうしたもんか。

どう考えてもやはりキーを回さないことには

ハンドルロックの棒を取り外すことはおろか、

キーシリンダー(ホントのシリンダー部分)まで

アクセスすることすら出来そうにありません。

ハンドルロックの棒

ではここからはちょっと力業になります。

キーシリンダー本体の状態を確認しながら、力を適度に

加えて進めていきます。

まずはこの部分に細い棒を入れて、ハンドルロックの棒を

ひっかけている板部分を斜めに傾斜させましょう。

板を傾斜させる

板が少々曲がってしまうのは覚悟の上です。

後ほど修正すれば良いでしょう。

さらに先ほど底部の基盤の爪が引っ掛かっていた

開口部から細いマイナスドライバーなどを入れて、

さらに板を持ち上げて傾斜を付けていきます。

開口部から持ち上げる

かなり板が持ち上がってきましたね。

もう少し頑張って持ち上げましょう!

もう少し持ち上げれば、ハンドルロック用の棒が

ステーから外れますよ~!

んでこれがやっとこさハンドルロックの棒が

板部分からついに抜けたところですね。

棒が抜けた

中央にある基板を操作している部分が

細く折れやすいので、気を付けて作業をすること。

んでこれが抜き取ったハンドルロック部ですね。

抜き取ったハンドルロック部

ハンドルロック部が外れたら、中央の基板部分を操作していた

部位を抜き取ることが出来ます。

中央の部位を取り外した

先ほどまで板が邪魔して取り外すことが出来なかった

もう1本の固定ボルトを取り外して押さえのプレートを

取り外しましょう。

プレートを取り外した

さらに奥にある部品を抜き取っていきます。

抜き取る

少しずつコアへと近づいています。はい。

奥に少しだけ見えているのが、今回の本丸である

キーシリンダーの底部ですね。

キーシリンダー底部

中央部にはスプリングが入っていますので

予め抜き取っておきましょう。

スプリングを抜き取る

メインキーは構成部品が多いので、

組み付ける順番などを間違えない様にご注意を。

キーシリンダー底部のプレートをさらに抜き取ります。

プレートを抜き取った

このプレートを取り外すと、キーシリンダーが

完全に露わになります。

キーシリンダー底部には、キーシリンダー操作時などに

抜けない様に引っかけているピンが出ています。

底部のピン

かなり奥まった場所にありますので、

細くて長い板状の工具を使用してこのピンを押し込みましょう。

※この時はキーシリンダーからカギは抜いておくこと

これがピンを押し込んでいる状態ですね。

ピンを押し込んだ

こうしてピンを押し込みながら、キーシリンダーを

キー挿入側へ向かって押してあげると、こんな風に

シリンダー部分だけが抜けてきます。

この時、シリンダーを勢いよく抜き取らない様に。

ゆっくりと抜き取って下さい。

さらにシリンダー部には細かい部品、

キーシリンダーの構成部品が入っていますのでゆっくりと。

シリンダーを押し出す

ゆっくりと抜き取ったシリンダー部分がこちらですね。

抜き取ったシリンダー

シリンダー部分だけよく見てみましょうか。

シリンダー部分

赤丸部分がキーの要部分ですね。

この山部分がキー山に併せて出面が変わる事により、

シリンダーの回転を制御しています。

少しでも出面が揃っていないと、キーシリンダーが

回らない、つまりカギが異なると解錠できないという仕組みですね。

で、今回は本当にカギが合っていたのか

どうかという問題についてはこの写真を見れば一目瞭然。

ピンが綺麗に凹んでいる状態

キーを差し込むと、ピン部分が綺麗に全て凹んで

シリンダーと揃っていますね。

※一番末端部のピンは先ほど押さえていた抜け止めのピンです

この状態のシリンダーでキーが回らないとは・・・。

ピンが何らかの力で曲がったり、変形している場合は

キーが合っているのに回らないということが極希にあります。

いや、正確には回せるんですが異常に固い。

何かが擦れているそんな感じなんですね。

※今回もそれと同じ症状ですね

シリンダーが入っていた部分をよく観察してみます。

シリンダーが入っていた部位

うぬぅ・・・なんだかシリンダーの抜け止めピンが妙に

擦った跡がありますね・・・・。

ちょっとコンデジじゃうまくピントが合わず撮影出来ませんが。

目で見ていても解決しませんので、とにかく

怪しげな部分は全て解消していきましょうかね。

じゃその作業の詳細については、明日更新の

最終回、後編でご紹介しますのでお楽しみに♪

じゃ今日の作業はここまで!

最後に閉店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせです。

TODAYのグリップ表面温度 閉店時

32.4℃

明日は今日よりもさらに暑くなるのか・・・。

今日でもかなり暑い状況でね、室温がピーク時に

37℃を超えてたのにねぇ~。

明日は40℃いきそ♪

ぐふふふふwwwww

ではまた明日も暑さに負けず頑張りましょうね☆

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