FTR223のブレーキパッドを交換してみよう!

ども。

昨日はまともな更新が出来ず申し訳ない。

定外の事にさらに定外の事が重なり、

更新するための時間すら取る事ができませんでした。

私が毎度、他愛もないことばかりダラダラダラダラと書くから

時間が無いだけで、

もっと分かりやすく

  短い記事にすれば?

と言われたらそれはそうなんですがね・・・。

出来るものならそうしたいんですが、短く端折りすぎた記事で

解を招くのも如何な物かと思いますし、

せっかく記事にするならかんたんな備書として

少しでもお役に立てればとも思いますし。

んで、昨日一体何があったかというと、

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スズキ イントルーダー800(VS52C)

スズキ イントルーダー800

コレがですね、こうなってる時に

スポーク分解中

色んな作業が舞い込んで来たため、更新するための時間が

なくなったってわけですな。

そもそも、閉店時間間際にスポーク分解する方が悪いといえば悪い。

その通り。

ジャッキアップしたまま帰る事も出来ないし、

翌日(今日ね)の作業予定が大幅に狂ってしまうし。

ブログ更新をお休みしたおかげで、昨晩の内に組み上げて

今朝から全ての予定滞りなく進みましたとさ~♪

そうそう、ついに向いに建設中のハイツが完成間近のようです。

向かいのハイツが完成間近

植え込みや駐輪場なども出来上がって、入居者募集の看板も

道路から確認できるように掲げられていました。

あと、気になるのがこれ。

店の表にある自動販売機に飲み物を買いに出たところで

おっ。

声が出そうになったぐらいのプチ驚き。

なんのマーク?

ハイツにこんなマーク掲げられてるの初めて見ました。

どっかの会社の社宅とかならまだしも、普通のハイツにこんなマークがあるんですね~。

まるで学校みたいですねw

そしてもう1つの驚き。

午後からイントルーダー800を洗車していると、

なにやら聞き覚えのあるVツインサウンド。

ブソソソソソソ・・・・

250ccのアメリカンにしては排気音が重いし、

400ccのアメリカンならば音質が特殊。(特にアクセルOFF時の吸込み音)

スティードでもドラッグスターでもバルカンでもない。

これは紛れも無くイントルーダーサウンド♪

うちのお客様がご来店かしら?

いいえ、当店のお客様ではありませんでした。

遠く兵庫県からふらっとおいで下さいました。

定休日確認 ヨシッ!

目的地 ヨシッ!

イントルーダー多数在庫 ヨシッ!

じゃちょっと遊びに行くか~♪

で、キレイなイントルーダー400に乗ってご来店。

イントルーダー談義で盛り上がるのも束の間、

雲行きが怪しくなってきました。

兵庫県まで帰られるということで帰宅まで雨が降らないことを

願いつつ最後に記念撮影。

顔出しNGですよ。

ご来店誠にありがとう御座いました。

って事で昨日の分も合わせていつもの開店時のTODAYの

グリップ表面温度をお知らせ。

まずは昨日分。

昨日のTODAYのグリップ表面温度

21.2℃

そして本日分。

今朝のTODAYのグリップ表面温度

20.8℃

昨日に引き続き20℃越えの春陽気。

桜も随分と散ってしまって、今朝の通勤時には

道路清掃車が散って地面に落ちた桜をキレイサッパリ洗い流していました。

って事で本日のお話。

ホンダ FTR223

 ホンダ FTR223ですね。

まずはフロントブレーキパッドの残量を確認します。

ブレーキパッド残量

もうなくなる寸前ですね。

普通はここまでなくなる前に交換しなくてはなりません。

ギリギリ寸前のところで今回の交換に間に合った感じです。

まずはキャリパーをいきなり取り外さず、パッドピンを先に

取り外せるように下準備しておきます。

表面のピンの脱落防止キャップを取り外します。

脱落防止のキャップを外す

キャップといってもしっかりとボルトになっています。

マイナスドライバーで緩めますが、長期間緩めていない場合は

舐め易くなっているので注意して緩めます。

キャップを取り外したら次は、内部に見えているパッドピンを

ヘキサゴンレンチを使用して緩めます。

パッドピンを緩める

ピンは完全に取り外さずに、ある程度緩めばOKです。

これで下準備は完了です。

キャリパー本体を取り外します。

キャリパー本体を取り外す

12mm2本で固定されています。

スパナなどで緩めようとするのは無謀ですのでやめましょう。

ボルトを取り外してキャリパーをディスクから取り外した状態がこちら。

取り外したキャリパー

ブレーキパッドがペラッペラになってます。

ここまで使い切る前に必ず交換しましょう。

ここまで使用すると、ブレーキディスクへのダメージも

出てきますのでご注意を。

予め緩めておいたパッドピン2本を完全に取り外すと

ブレーキパッドが落ちるように外れます。

取り外したブレーキパッドがこちら。

取り外したブレーキパッド

1mmないぐらいの残量です。

本来ならば、パッド表面には溝が3本掘られており、

この溝が無くなると交換時期となります。

このパッドはもはや溝らしき溝すらない状態ですね・・・。

じゃ次はキャリパー本体に差し込まれている

キャリパーサポートをスライドして取り外します。

スライドしてキャリパーサポートを取り外す

グニュゥ~っと抜けてきます。

固くて抜けにくいという場合は、潤滑油などを塗りつつ

少しずつ押したり引いたりして抜いてきて下さい。

んで取り外したキャリパーサポートがコチラ。

取り外したキャリパーサポート

キャリパーサポートは可動部分ですので、

動きが渋いとブレーキの引きずりなどのトラブルになりますので、

ブレーキが引きずったりする場合は、ブレーキピストン以外にも

このスライド部分もあわせて確認しましょう。

取り外したキャリパーサポートはひとまず横に置いておき、

キャリパー本体の清掃に掛かります。

まずはエアーブローしてブレーキパッドのカスを飛ばします。

エアーブローしてカスを飛ばす

作業効率を上げる為、出来るだけエアーブローで汚れを飛ばします。

エアーブロー完了後がこちら。

エアーブロー完了

当初と比べて少しキレイになりました。

しかし、これだけでは不十分です。

大手量販店ではこの状態でピストンを押し戻してしまう

店舗もあるとかないとか。

飛び出ているピストンを真鍮ブラシを使用して

キレイに磨き上げます。

真鍮ブラシでピストンを磨く

上面を磨き終わったら、次は側面や裏面のブラシの入らない部分を磨く為に

ピストンを回しますが、ピストンを回す際はペンチなどでピストン表面を

直接掴んだりしないように。

ブレーキピストン専用の工具を使用しましょう。

ハスコのブレーキピストン用工具

使用するのはハスコのブレーキピストン用の工具です。

この工具は、ピストン表面を掴むのではなくピストン内側から

掴む事ができる専用の工具です。

こんな風にして掴んでピストンを回します。

ピストンを掴んで回す

汚れている部分を磨きやすい位置に持ってきては磨いて、

また回転させて汚い部分を磨いて・・・を繰り返すと、

キレイになったピストン

ピストンがキレイになりましたね。

ブレーキパッド交換の際は、必ずピストンを清掃する事をお忘れなく。

ブレーキパッドのカスが付いたままでピストンを押し戻すと、

ブレーキの引きずりや、オイルシールを痛めてしまいオイル漏れしたり

する恐れが有りますのでご注意を。

キレイに磨き終わったピストンを押し戻す前に、

ピストン全体に薄くシリコングリスを塗りつけておきます。

シリコングリスを塗っておく

シリコングリスを塗り終わったら、ピストンを指で押し戻していきます。

機種によっては指で押し戻せない場合がありますが、

基本的には指で押せるぐらいの力で戻らないと、

状有りと考えて下さい。

まぁ、筋力によって異なるのであいまいですがw

指でピストンを押し戻す

こうしてピストンを指で押し戻すと、反対側のピストンが

ニュッ♪

っと出てくると思います。

勢い良く押し戻すのではなく、じわりじわりと押し戻していきます。

でもでも、いくら押しても反対側が出てくるよ!

押すと反対側が出てくる

そういう場合は、ブレーキフルードの逃げ場がなくなっている証拠です。

つまり、マスターシリンダー内部の油量が満タンってことですね。

マスターシリンダーキャップをあけて確認してみます。

マスターシリンダー内部

油量が規定ラインまでしっかり入ってますね。

ピストンがまだ出た状態で、規定ラインまで入っていると言うことは

やはり油量満タンってことですね。

ブレーキパッド交換時は、マスターシリンダーの油量窓のオイルが

汚れていない場合を除いて、交換をお勧めします。

って事で、古いブレーキフルードを抜き取ります。

古いブレーキフルードを抜き取る

写真はバキュームを使用して吸い取っています。

隅々の汚れも一緒に吸い取ってしまいましょう。

古いブレーキフルードを吸い取ったら、キャリパーのピストンの残りを

押し戻していきますが、くれぐれも注意して欲しいのが

マスターシリンダーキャップを開いた状態で押し戻す際は、

ブレーキフルードが飛び散る危険があるので、一時的にでも

キャップを取り付けて作業する事。 

ブレーキフルードが塗装面などに付着すると、

塗装面を痛めてしまいます。

そしてピストンを完全に押し戻した状態がこちら。

ピストンを押し戻した

ピストンを押し戻すと・・・

またブレーキフルードが増える

押し戻した分だけまたブレーキフルードが上に上がってきますので

先ほど同じ様に吸い取ってから、新しいブレーキフルードを規定ラインまで

注いでおきます。

新しいブレーキフルードを入れる

新しいブレーキフルードは透き通っていて美しいですね♪

次は取り外してあるキャリパーサポートに付着した

汚れを真鍮ブラシで磨き落します。

磨く前の状態がこちら。

磨く前のキャリパーサポート

これを真鍮ブラシでゴシゴシゴシゴシ・・・・

パーツクリーナーを掛けてさらにゴシゴシゴシゴシ・・・・

磨き終わったキャリパーサポート

ハイ♪

キレイになりましたね。

磨き終わったキャリパーサポートのスライドピンに

シリコングリスをしっかりと塗っておきます。

スライドピンにシリコングリスを塗っておく

キャリパー側のスライドピンが入る部分にもグリスを塗って、

キャリパーサポートを元通り組戻します。

キャリパーサポートを組み戻す

キャリパーサポートを組み戻したら、スライドさせてみて

引っ掛かり等なくスムーズにスライドするか確認しておきましょう。

これでキャリパー側の作業は完了です。

次はメーカーから取寄せておいた純正のブレーキパッドがこちら。

新品のブレーキパッド

新品には当然3本の溝がきれいに有ります。

何度も言いますが、この溝がなくなったら交換時期です。

お早めに交換をお勧めします。

新品のブレーキパッドを取り付ける前に、

ブレーキディスクと一番最初に触れる部分の角を

ベルトサンダーを使用して落としておきます。

ここを、

この角

こういう風に落す。

ここを落す

こうする事によって、ディスクへのダメージとブレーキパッドの鳴きを

抑制する効果があります。

必ずしも必要とは言いませんが、当店では必ず削り落とすようにしています。

両方とも削り終えた状態がコチラ。

角を削り終えたブレーキパッド

合わせた状態で確認するとこんな感じです。

合わせた状態で削った部分を確認

角を削り終えたらパッド背面に鳴き止めのパッドグリスを

しっかりと塗っておきます。

鳴き止めグリスを塗る

塗るのはシリコングリスでもいいですが、鳴き止めの効果が短いので

出来る限りパッドグリスを使用しましょう。

グリスを塗ったブレーキパッドをキャリパーに元通り入れて、

パッドピンを差し込みます。

パッドピンを入れておく

キャリパーを手で支えた状態で締め付けて

締め付け不良があるといけないので、仮止めしておきます。

パッドピンを仮締めしておく

仮止めが完了したらキャリパー本体を車体に戻します。

キャリパーを車体に戻す

締め付けが完了したら、先ほど仮止めしたパッドピンを

本締めしておきます。

パッドピンを本締めする

最後に脱落防止用のキャップを取り付けます。

脱落防止キャップを取り付ける

脱落防止用のキャップはマイナスドライバーを使用しますので、

緩まない程度のトルクで締め付ければ十分です。

強く締めすぎると、次回取り外すときに困難を極めますのでご注意を。

最後が重要です。

必ずブレーキ廻りを整備した後は、ブレーキレバーを握って

ブレーキタッチが適切になるまで操作する事。

特に、ブレーキパッド交換後はピストンが押し切れていない状態なので

そのままバイクに乗って走り出そうものなら、ブレーキが効かずに大事故に。

必ずブレーキレバーを操作してブレーキタッチを確認する事。

ブレーキパッド交換後は、ブレーキタッチが出てきたところで

ブレーキフルード容量が適切かどうか油量窓で確認する事。

ブレーキレバーを操作する

これでFTR223のブレーキパッド交換作業は完了です♪

今日はここまでっ!

最後に、昨日と今日の閉店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせ。

まずは昨晩から。

昨晩のTODAYのグリップ表面温度

12.4℃

続いて本日の閉店時の温度。

今晩のTODAYのグリップ表面温度

17.2℃

昨晩と比べて5℃程度の温度差がありますね。

確かに今日の日中は春を通り越して、初夏の様な気温でしたね。

そろそろ紳士用肌着を脱ぐ必要がありますなw

ではまた明日♪

じゃ、今日もいつものアレいっとく~?
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