【第2回】イントルーダー400(VK51A)のブレーキ廻りをオーバーホールしてみよう!

ども。

今日午前中に1本の電話。

お客様が事故に遇われたそうで車両の引取依頼が。

※お客様の知人からのご一報でした

電話番号を聞き、直接事故に遇われたお客様に

早速電話して状況確認。

祈るかへるこういう時ってば、とにもかくにもお客様が大怪我に

遇われていない事を祈るばかりです。

電話をしたところ、多少の打撲などはあるものの

骨折ったり入院したりしていないので、ほっと一安心。

※既に病院に到着してました

車両の状況などを、現地に引取に行く前に聞いたところ、

フロント廻りが粉々・・・だそうで。

エンジンが掛かれば軽トラックへの積み込みは

問題ないんですがねぇ・・・さすがに250ccのスクーター

フロント廻りしている状態ですと持ち上げるのも困難ですし。

んで、話をお伺いしているとどうやらオートバイのカギを

お客様が持っているとのこと。

現地に引取に行ったものの、ハンドルロックがかかっていて、

移動させる事が出来ないという事も有るので、万全を期して

カギを病院まで取りに行くことに。

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店から車を走らせること15分。

到着したのは大阪でも有名な大学病院。

近大狭山病院

近大狭山病院です。

※近畿大学医学部付属病院

遠くからでもこの近大狭山病院の建物ってよく目立つんですよ。

まぁそれはさて良しとして、お客様が来られるまでしばらく

路肩に車を寄せて待機。

病院周辺って路上駐車も多いですが、

何より驚いたのが軽トラックで病院側に向かって

ミカンやら八朔を売りにきている軽トラック。

車両ナンバーは和歌山。

ミカン生産の本拠地からか・・・。

で、八百屋の様にカゴにミカンを乗せて売ってるんですけど、

『 そんなベタな果物とか売れるのかねw 』※病院=ミカンとかの果物みたいな構図ってこと

そう思っていました。ええ。

お客様を15分ぐらい待っていたんですがね、

ミカンがバカ売れw

なんだこの商売www

マジでこんな場所で、しかも軽トラック上でプチ八百屋演出している

この状況下で、

ミカンの売れ行きがハンパねぇw

瞬く間にミカンが消えていく・・・。

凄い。すごい。すごい。ごいすー。

和歌山から行商に来る甲斐がありますわ。

そりゃこんだけ売れりゃ。

見舞い=みかんは鉄板とだけ一言いっておきたい。

そして、事故現場到着。

交差点のど真ん中過ぎて、この場所では車両の積み込みが出来ない為、

少し離れた場所に軽トラックを停めてっと。

事故現場到着

遠目からでも分かる粉々感・・・・。(ごくり)

車両に近づいて見ると・・・

大破したフュージョンとその残骸

あああああぁぁっ・・・。

右も左も粉々に粉砕しています。。

元々、フュージョンってば張りぼてみたいな外装なので、

いとも簡単にバラバラになってしまいます。

車と接触した入力部分であるフロント廻りも・・・

大破したフロント廻り

左前方が削げ落ちて無くなっています。

ヘッドライトも粉々、ラジエターもぐわしゃぐわしゃになってるし。

で、ハンドルの切れ角も狭まっている為、

軽トラックを停めている所まで時間を掛けて押して移動。

軽トラックに積もうとキーをONにして、エンジンを掛けて・・・・

メインヒューズ飛んだww

ぐはぁww

エンジン始動不可になってしまいました・・・。

くそぉぅ。。

こうなったら助走を付けて人力で積むしか無い。

20m位助走を付けて、午後からの体力も全て出し切って

無事に積み込み完了♪

本日もお疲れ様でした~(*´艸`)

いやいや、まだ現地でやることがあります。

粉々になったプラスティック片やらガラスなどを

軽トラックまで運ばねばなりません。

でもねぇ・・・あまりにも粉々になりすぎてる上、

プラスティックってば重ねて持つことが出来ないんですよね。

ツルツル滑っちゃうっていうの?

一生懸命手の中に載せて載せて載せて・・・・

ソロリソロリと数十メートルの距離を忍び足で歩いて・・・・

途中でバサァ~っ・・・・・(・ω・;)・・・・ハゥッ

落ちた破片を拾おうとして

ばさぁ~っ・・・・・(´・_・`)・・・・うぅぅっ

もうね、ドリフですよ、ドリフ。

結局手には当初持った量の3分の1しか残ってないとか。

2回目からは諦めて少しずつ手に持って、現場と軽トラック間を往復。

効率悪りぃぞおいw

もう最後なんてね何度も往復するのに疲れて、

5つぐらい有るポケット全てからプラスティック片が

にょきにょき出ている状態で歩いてましたから。ええ。

おかげでポケットの中がプラスティックのカスだらけですわ。

でね、まだ有るんですよ。破片が。

現場で目立っていた破片は、どうやら警察?が端へ寄せて

集めておいてくれていたんですが、

よくよく見てみると道路上にはまだ破片が散らばっていました。

信号が赤信号になる度、道路に出て破片を拾い集めて完了。

箒とチリ取りとゴミ袋があればもっと効率が良かったのにね~。

で、次回からこういう事が無い様に、小さな箒とゴミ袋を

軽トラックに積んでおこうと、そう思った今日の引取でした♪

では冒頭のお話終わり!

いつもの開店時のTODAYのグリップ表面温度と

明日の大阪の天気予報をお知らせです。

TODAYのグリップ表面温度 開店時

1.2℃

曇りのち雪

曇りのち雪!

~06時:10% ~12時:10%

~18時:30% ~24時:50%

明日は午後から雪の予報が出ていますね。

また強い寒気が日本列島上空に入ってきている様で。

雪が降らない地域でも、雨が降る可能性がありますので、

帰宅が遅くなる場合は雨具のご準備をお忘れ無く♪

では本日の本題です。

昨日からご紹介している

イントルーダー400(VK51A)のブレーキ廻りをオーバーホールしてみよう!

ですが、今日は第2回目となります。

第1回目の記事は以下のリンクよりご覧頂けます。

【第1回】イントルーダー400(VK51A)のブレーキ廻りをオーバーホールしてみよう!

さて、前回までは確か

分解し終えたブレーキキャリパーとホース

ブレーキホースとブレーキキャリパー、そしてマスターシリンダーを

車両から取り外し終えた所まででしたね。

今日はこの続きをご紹介していきます。

今日はまずブレーキキャリパーの分解からご紹介していきましょう。

ブレーキキャリパー上部のパッドカバーを取り外します。

パッドカバーを取り外す

パッドカバーを取り外したらパッドピンを固定している

β(ベータ)ピンを抜き取りましょう。

βピンを抜き取る

βピンを抜き取ったら続いてパッドピンを抜き取ります。

固くて抜けにくい場合は、ブレーキパッドをパッドピンに向かって

少し押し上げてあげると抜きやすいですよ♪

パッドピンを抜き取る

これが取り外し終えたブレーキパッドとパッドピン等です。

ブレーキパッドを取り外した

そしてブレーキキャリパー側はというと、こんな状態ですね。

汚れたピストン部

ピストン表面にブレーキパッドのカスなどがびっしりと

付着していますね。

ブレーキパッド交換時に塗ったシリコングリスに

付着しているんですなぁ・・。

こんな汚れた状態のままのピストンを、そのまま掃除もせずに

ブレーキパッド交換時に押し戻すもんだから、

ブレーキが引きずるんですよ。ええ。

なので、ブレーキパッド交換時には必ず

こんな風に汚れているピストン部分をキレイに清掃しないと

駄目なんですなぁ。

面倒でも必ずピストン部を清掃してからピストンを

押し戻す様に。

そのまま掃除もせずに押し戻すのは許されません。

ではさらに作業を進めます。

今回はブレーキキャリパーも完全分解を行いますので、

分解後にピストンを引き出すのは力が要りますので、

予めエアー圧を使用してピストンをある程度露出させておきましょう。

バンジョーボルト取付部にエアーガンのノズルを差し込んで、

ピストン部に指を入れない様に注意しながら

エアーを吹込んでピストンを出しましょう。

エアー圧でピストンを押し出す

そしてこれがピストンをエアー圧で押し出し終わった状態。

ピストンを押し出した

両方共にピストンが動いて露出していればOKです。

どちらか片方だけしか露出していない状態ですと

あとで取り外すのが困難になりますので、両方共に

ピストンが押し出された状態になる様にしておくと良いでしょう。

ピストンを押し出し終えたら、インパクトレンチを使用して

ブレーキキャリパー合わせ部の固定ボルトを取り外します。

固定ボルトを取り外す

固定ボルトを取り外すと、ブレーキキャリパーを

パカッ♪と二つに分離させることが出来ます。

キャリパーを分解した

合わせ部分にはOリング(ワッシャ状のゴム)が付属していますので

再使用する場合は無くさない様にご注意を。

※ここまで作業して再使用するという事は無いと思いますが

キャリパーからピストンを取り外していきましょう。

ピストンツールを使用して、左右に回転させながら少しずつ

ブレーキキャリパーからピストンを抜き取っていきます。

ピストンを取り外す

ピストンを取り外すと、キャリパー内部に残っている

ブレーキフルードがこぼれてしまうことがある為、

ピストンが抜ける直前は慎重に作業して下さい。

ブリーダーを使用して予め吸い出していても、

中にはこれだけの量のブレーキフルードが残っていますから。

内部に残ったブレーキフルード

そしてこれが取り外し終えたピストンですね。

取り外したピストン

次はキャリパー側に取り付けられているシールを

取り外していきましょう。

まずは上段のダストシール。

細いピックツールなどを使用すると良いでしょう。

上段のダストシール

ブレーキがひどく引きずっている車両の場合、

ピストン部を見ると、このダストシールがピストンに挟まれた状態で

表まではみ出している事があります。

ダストシールが傷んでくると伸びてしまい、ピストンに

押し出されて表まで出てきちゃいます。

で、そのダストシールが引っ掛かってしまい、ブレーキが極度に

引きずってしまうって事ですな。

まぁそんな酷く引きずる車両は少ないですが・・・。

次は下段のオイルシールを取り外します。

オイルシールは幅も広くダストシールほど痛みが出やすくないですね。

下段のオイルシール

シール類を取り外し終えたブレーキキャリパー

内側はこういう状態ですね。

シールを取り外したキャリパー内側

このシールが入っていた溝の中に、ブレーキフルード

の腐ったカスや、ブレーキパッドのカスが溜まることによって、

シールが表に押し出され、結果としてピストンへの圧着力が強まって

ブレーキが引きずるって、そういう事になっています。

ブレーキ引きずりの原因は、ほぼ80%がこの溝の中に溜まった

カスの影響による物です。

このカスを溝の中に溜め込まない為にも、定期的なブレーキフルードの交換、

そしてブレーキパッド交換時における清掃およびグリスアップが

必要だということがお分かり頂けましたでしょうか。

そしてこれが取り外し終えたシール類ですね。

取り外したシール類

これらのシールはオーバーホール時に必ず

交換が必要な部品となっている為、メーカーからシールセットを購入すると

全てパッケージされた状態で届きます。

分解したブレーキキャリパーやピストンを洗浄する為に、

一纏めにして保管しておきましょう。

分解完了

さぁ今日はブレーキキャリパーの分解まで完了したので、

マスターシリンダーの分解作業については、

また明日の更新記事でご紹介しますね♪

だから、明日も忘れず読んで下さいね~♪

じゃ今日の作業はここまで!

最後に閉店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせです。

TODAYのグリップ表面温度 閉店時

-1.2℃

明日は雪の予報が出ているので、グッと

冷え込んだ朝になるでしょう。

今朝は思いの外暖かい朝だったので、

バケツの水も凍ってませんでしたし。

明日はカッチコチに凍っているはず♪

楽しみ♪

ぐふふw

ではまた明日も元気でお目に掛かりましょう☆

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