【フロント編・前編】トライアンフ ボンネビルT100のブレーキパッドを交換してみよう!

オイルを入れる

ども。

つい2日ほど前にご入庫頂いた

車両なのですが、空き時間を見つけて

ササッと故障箇所を診断していました。

車両はホンダ TODAY(AF67)ですが、

入庫の主な原因はエンジン始動不良。

いや、不良というより既に不動。

1週間ほど前に走行中に停止し、

2日に分けて10kmほど押して来たそうな・・・。

凄い根性だよねwww

電話くれれば取りに行ったのにw

で、先日店まで押して持ってきて

くれたって訳ですな。

でだな、まずスターターが重いのよね。

こう、ぎゅるっぎゅっ・・・ぎゅ・・るっ・・って

そんな感じよ。

何て言うかVベルトが切れて絡まってる時の

あの感じの音がする訳よ。

プーリーカバーのあたりから。

プーリーカバー部

それに、気になるのはやけにシャリシャリと

高い音が聞こえること。

とりあえず、駆動系の確認の為に

プーリーカバーを開けて見ます。

この年式のTODAYのプーリーカバーは

キックギヤが固くて外れにくいのよね。

んで何とか開いてみたら・・・

駆動系をチェック

特に異常無しwww

Vベルトも健全な状態ですね。

って事はあの嫌な感じの音や、

ギュルギュルと重いクランキングは・・・・・

まさかっ・・・(;´Д`)

オイルのフィラーキャップを取り外したら

その嫌な予感的中です。

お客様自身でも、メンテナンスは殆ど

買ってから行ってなかったと言っていたのが

なるほど・・・と理解出来ます。

レベルゲージ(フィラーキャップ)で

オイル量をチェックするも、全くレベルゲージに

オイルが付着しません。

とりあえずドレンボルトを取り外して

オイルを見てみましょう。

ドレンボルトを緩めて取り外すと

オイルを抜き取る

エエッwwwww

オイルが殆ど出てこないんですけどw

ってか、ベトベトの凝縮されたオイルがちょろちょろとw

5分ほど待ちましたが出てきたオイルは

たったこれだけ・・・・

出てきたオイル

少なすぎるwww

これはもう・・・最悪の事態ですよ・・・うん。

とりあえずオイルを規定量入れて

クランキングすれば、もしかしたら

かろうじでエンジンぐらいは掛かるかも。

という期待を込めて。

オイルを入れる

オイルを規定量注入後、ブースターを

繋いでクランキングをして、各部にオイルを

行き渡らせていますが・・・重い。

とにかくシャリシャリ音も消えないし、

スパークプラグもこうして取り外している

状態にもかかわらずですよ。

スパークプラグ

でね、プラグホールからシリンダー内部を

見るとね、やっぱりダメ。

ピストンヘッドがまっさらみたいにキレイだし、

シリンダー内壁もピッカピカでキズも付いてる。

これ、相当オイル切れの状態で

走っていた証拠ですよ・・・。

普通は多少なりともカーボンが付着するのです。

でも、エンジンの温度が上がりすぎていたり、

燃料が薄い状態が続くと、カーボンが焼き切れて

エンジン内部が異常に美しくなるのです。

そうこう言ってる内に、セルがついに

回らなくなりました(;´Д`)

オイルを通した所で、既に手遅れでした・・・・。

残念ながらもうどうしようも無いですね。。

オーナーさんには予めその可能性も

伝えてありましたので、明日にでも連絡して

状況をお伝えする予定です。

オイル交換を怠るとこういう事になってしまいます。

このTODAYはまだ走行20000km未満なのに

この状態ですから。

明日は我が身と思って、オイル交換が

お済みでない方はぜひセントラム

モーターサイクルにお越し下さいませ♪

では今日もいつもの開店時の

TODAYのグリップ表面温度と

明日の大阪の天気予報をお知らせです。

あ、最近このくだりをしてなかったもんだから

グリップ表面温度を撮影するの忘れてたwww

天気予報だけお知らせします。

明日はちゃんと撮影しておきます。

晴れ

晴れ!!

~06時 ~24時:0%

明日の大阪の天気は、引き続き

高気圧に覆われて晴れるでしょう。

最高気温も30℃ぐらいまで上昇し、

夏日となりそうですので水分補給や

熱中症対策をお忘れ無く♪

では今日の本題です。

まずは車両のご紹介から。

トライアンフ ボンネビルT100

トライアンフ ボンネビルT100ですね。

知人を通じてご紹介をいただき、

大阪市内よりお越し下さいました。

※去年6月の作業です。ご紹介が遅くなり申し訳ない・・・

それぐらい作業写真が溜まっているのですw

前後のブレーキパッド交換と、

ステアリングロックが使えないのを

交換して欲しいと言うことでご入庫です。

今回はまずフロント編をご紹介していきます。

その後、リヤ編をご紹介して最後に

ステアリングロックの交換作業を

ご紹介したいと思います。

最後まで宜しくお願いしまーす♪

ではまずブレーキパッドの現在の状態を

表から見て確認してみましょう。

※写真じゃわかりにくいですがw

フロントブレーキパッドの残量

バックプレートとディスクの距離がかなり

縮まっていますね。

※バックプレート:圧力板

普通はもっとライニング材が分厚いので

ディスクとバックプレートの距離があります。

では作業を開始しましょう。

まずは今回使用するブレーキパッドのご紹介から。

今回使用するブレーキパッドはこちらですね。

準備したブレーキパッド

定番のRK製のブレーキパッドです。

フロント用:RK-814

リヤ用:RK-832

ブレーキキャリパーはニッシン製の

片押し2POTキャリパーなので

国産車でも良くあるタイプですね。

特にホンダ系。

フロントブレーキキャリパー

まずはブレーキパッドを固定している

パッドピンを予め緩めておきます。

パッドピンの手前には緩み防止用の

キャップが付いています。

ホンダ車の場合ですとマイナスドライバーで

緩めるアレですね。

※ここではピンを抜かなくてOKです

パッドピンを緩めておく

パッドピンを予め緩めておいてから

ブレーキキャリパーの固定ボルトを

緩めて取り外しましょう。

固定ボルトを取り外す

固定ボルトを取り外したら、ブレーキキャリパーを

ディスクから取り外して、もう一度ブレーキパッドの

残量をチェックしてみましょう。

ブレーキパッド残量の確認

ぬぉwwww

こりゃ思っている以上に深刻ですw

ほぼライニング材が残っていない状態です。

ギリギリ間に合った・・・ってか、ほぼアウトですw

予め緩めておいたパッドピンをさらに

緩めてブレーキキャリパーから抜き取りましょう。

パッドピンを抜き取る

パッドピンを抜き取ると同時に、ブレーキパッドも

外れますので落っことしてホイールなどに

キズを入れないようにご注意を。

んでこれが取り外したブレーキパッドと

パッドピン、そして緩み防止のキャップですね。

取り外したブレーキパッド

おおぉっ。

かろうじでライニング材がうっすら残ってるw

純正のブレーキパッドの背面には

鳴き防止用のプレートが入っています。

鳴き防止用プレート

これ、純正ブレーキパッドでの

交換の場合はもちろん取り付けるのですが、

社外品への交換の場合は悩み所です。

基本的には不要と言われていますが、

私の場合は一度は取り付けた状態で

お客様にお渡しするようにしています。

ある程度の実走行後にブレーキの鳴きなどが

発生する場合は撤去。

特に異常が認められない場合は

継続して取り付けた状態にします。

その辺のご判断は各自にお任せ致します。

んでこれがブレーキパッドを

取り外したブレーキキャリパーですね。

ブレーキキャリパー

ブレーキパッドが減っていると言うことは

それだけピストンが露出してて、

露出した分だけ汚れが溜まっている

ということになります。

ブレーキパッドをパッケージから

取り出しました。

新品のブレーキパッド

いつも通り、使用前に予め

ベルトサンダーやヤスリを使って

面取り作業を行っておきましょう。

※鳴き、キズ防止です

なお、回転時にディスクと最初に触れる部分は

斜めに深く削っておくと鳴きや非動作時における

シャリシャリ音の軽減になります。←賛否有ります

面取りが終わったブレーキパッド

面取り作業後はエアーブロー、そして

脱脂洗浄を行っておいて下さい。

※ライニング材には吹き付けない事

さ、今日はブレーキキャリパーの取外しと

新しいブレーキパッドの面取り作業まで

終わりましたので、この続きはまた明日更新の

記事でご紹介しましょう。

じゃ、今日の作業はここまで!

最後に閉店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせです。

TODAYのグリップ表面温度 閉店時

26.6℃

いいですね・・・夏が近付いて来て。

夜は涼しくて気持ち良いぐらい。

そろそろネックウォーマーも必要無くなりました。

あwww

ハンドルカバーも早く外さなきゃwww

手が蒸れて仕方無いw

ではまた明日も元気でお目に掛かりましょう☆

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