【第6回】VS1400イントルーダーのキャブレターをオーバーホールしてみよう!

ども。

少し前の話になりますが、壊れて修理に

出していたがま口が修理が終わって

戻ってきました。

あ、そういえば修理に出す前のがま口財布の

写真を載せてなかったような気がする。

これですわ。

修理前のがま口

京都にあるがま口専門店、あやの小路さんで

造られた帆布製のがま口ですね。

随分昔から愛用しています。

※これは妻の財布ですが、わたしは小銭入れを愛用してます

財布,バッグ,ポーチなど京都のがま口の専門店

帆布を使用して造られているので

生地はすこぶる丈夫で長い間使い続ける事が出来ます。

これが私が愛用しているがま口です。

愛用のがま口

左側の唐草模様のがま口はあやの小路さん

の商品ですが、右側はまた別のメーカーさんで

アランジアロンゾさんというお店さんの

がま口です。

アランジアロンゾのがま口も帆布を使用していますが、

一番はその可愛いデザインですね。

がま口以外にもお客様へお送りする書類などに

使用しているスタンプなども、アランジアロンゾの

物を愛用しています♪

がま口は一度使い始めるとヤメられません。

でも実はこのドット柄のがま口ですが、

数年前にも修理に出そうと家から店に持って来て、

結局、修理費用と修理に掛かる期間を考慮したら

新しい物を買い直す方が段取りが良い。

って事になり、その時にこのがま口を

あやの小路さんで買い直したんですよね。

買い直したがま口

同じタイプのがま口ですが、ドット柄の

がま口の方がカードの収納スペースが

1段多くて使い勝手がイイとか何だとか。

がま口ってこうして大きく口が開いて

小銭やお札を取り出し易く、使い勝手が

非常に宜しい。

それに、先ほども書いた通り帆布を使用して

いるので生地も丈夫で長持ちです。

良い事づくしのがま口ですが、欠点も当然あります。

それがこちらですね。

ワキ金具の折損 ワキ金具の折損

新旧のがま口共に、ワキと呼ばれる金具部分が

度重なる開閉によって折損してしまっています。

がま口の欠点はココです。

どうしてもこの部分は力が掛かる部分なので

こうした折損が発生しやすいのです。

ガバッと大きく開かずに丁寧に

使用していたとしても、このワキ部分には

毎回開け閉めする度に力が掛かるのです。

要するに、ワキを無理やり外側に開きつつ、

ツマミ同士の競り合いピーク部分を過ぎると

ワキの強度で内側へと戻り、ツマミの曲線部同士が

引っ掛かり合うことでがま口は閉っているのです。

開け閉めする度にワキ部分には押し開く横方向の

力が掛かることになり、これに併せて日常的な

開閉動作が加わるもんだから、金属疲労を起こして

折損してしまうと言うわけです。

なので、がま口の締まりが悪くなってきた

ということは、ワキが曲がって外側に広がり

始めている証拠でもあります。

それはつまる所、もうワキ金具の折損間近という事です。

ツマミの部分を調整すれば締まり具合を調整することも

出来ますが、その力加減や力を掛ける方向を間違えると

ワキ部分にトドメを刺してしまう結果になるかもしれませんw

ペンチやなんかでツマミ部分を掴んで

グイッと曲げればバッチリや!!!

なんて事はおやめ下さいww

ちゃんとプロに修理して貰う事をオススメします。

で、結局買い直したがま口も同じワキ金具が

折損してしまい、流石にこれ以上買い直すのは

勿体ないし、長く使ってきたがま口で愛着もある

からこそ、今回は修理期間中は他のお財布で

堪える事にしました。

んで、10日(2週間ぐらいだったかな?)ほどして

丁寧に梱包されて修理が完了したがま口が到着致しました。

修理が終わったがま口が到着

しかも、内部にはすごく丁寧に書かれた

お手紙まで同封されていてちょっと感動したwww

同封されていた手紙

修理が完了したがま口がこちらですね。

家のamazon Fireで撮影した写真なので

ちょっと画質が悪いですが(⌒-⌒; )

修理が終わったがま口

ドット柄のがま口に使われていた金具の形状が

古いタイプの物で、今はもう使われてないらしく、

より弧を描く様な金具に変更されていました。

また、金具の色もやや黄色みがかった物から

完全なクロームメッキに変更されています。

※事前にお電話で確認がありました

ちょっと全体的に丸みを帯びた形状になり、

以前のような角張ったイメージは無くなりましたが

これはこれで良いでしょう♪

ワキ部分も新しい物はしっかりとしていて

パチンっという閉じる音も軽快でよろしい♪

ワキ部分

ただちょっと使い込んですり減って良い味が

無くなったのはちょっと寂しい感じはありますが。。

まぁ使えなくなるよりは断然良い。

がま口は使われる為に生まれてきた。

使えば壊れるのは当り前。

でも、何でもかんでもポンポンと買い直すのは

ちょっと違うよね。

今回は修理の依頼を出した際に、折損した

ワキ金具はもし可能であるならば返却して

欲しいとお願いしており、修理完了後の

がま口と一緒にお送りしますと

連絡を頂いておりました。

がしかし、出荷の段階で

折損した金具は鋭利で危ないので

やはりお送りすることが出来ないと・・・・。

ぬぅ。。。。

担当して下さった方のご配慮で、

代わりに新しい金具を1つ同梱する

というご提案を頂き快諾。

で、こちらが同梱されてきた

新しい金具ですね。

新しい金具

どうして折損して使えなくなった金具を

送って貰う必要が有ったかというと、

修理に出していなかったもう一つの

がま口を修理する為なんですね。

折損していたのは一方のみ。

と言うことはもう一方はピンを打替えれば

再使用出来ると言うことですよね。

それに、内側にもう一つがま口が付いていますが

そちらもいつワキが折損するか分からないので、

万が一の時の為に予備として欲しかったのです。

もちろん、キズや色褪せた金具だろうとも

それは長年使ってきた愛情の証。

傷だらけでも全然気にもなりません。

ただ、表側の金具の形状が変わっている

ということは、修理に出していない前回

買い直している少し新しいがま口とは

金具の形状が合わないって事www

内側の金具は使えたかも知れませんがね。

ご担当者さんのご配慮でそっくり

そのまま金具を新品に交換できる事になって

ちょっと喜んで良いのやらなんなのやら・・・

少々複雑な心境ではありますが(⌒-⌒; )

って事で古い金具を取外して新しい

金具に交換修理しました。

ここからはダイジェストでw

※ちょっと冒頭長すぎ(⌒-⌒; )

金具内側の末端部の凹部を生地を

痛めない様に開きます。

凹ませてある金具を戻す

開いた金具の隙間に細いピックを入れて

コヨリ状にして収められている巻紙を

抜き出します。

巻紙を抜き取る

巻紙を破らないように注意しながらぐるり

と端から端まで抜き取ります。

紙巻きを抜き取っていく

内側の金具も同様に凹部を広げてから

巻紙を抜き取りましょう。

内側の金具からも巻紙を抜き取る

この巻紙を金具と生地の間に入れて

生地が抜けないように固定しています。

金具の凹部はこの巻紙の末端部を

押さえているのです。

でも、流石にこの巻紙だけでは

生地が抜けてくるので、金具の内側を

薄く塗られたボンドで固定してありますので、

金具部分をドライヤーなどで温めてから

生地に状態に注視しながら金具を

生地から取外していきます。

そして取外し終えた金具がこちら。

古い金具を取外した

生地の一部がほつれて金具に付いているのは、

2枚の生地で構成されたがま口なので

表面のレースっぽい繊維が金具の内側に

塗られたボンド張付いています。

ドット柄のがま口のような表面1枚物の

帆布生地だけならこうはならないですけど。

で、逆の手順であとは新しい金具を

取り付けるだけ。

ボンドははみ出ないように少量を薄く

金具の内側数カ所に塗ってから生地を入れ、

その後巻紙をヘラのような物で押し入れます。

この時、巻紙を強く入れ過ぎると生地がよれたり、

巻紙の長さが足りなくなる可能性がありますのでご注意を。

そしてこれが完成形ww

初めてやる作業だったから集中してて

写真撮ってなかったwww

金具交換作業完了 金具交換作業完了

ふむ、初めてでしたが失敗せずに

交換する事が出来ました。

ただ、使用したボンドがG17なので

少々匂いが取れるまでの間、約1日は

使用出来なかったという事は言うまでもありませんが・・・。

使用するのは透明のボンドで匂いが弱い物が宜しい

新しい物は決して悪くない。

時には買い直す事も必要でしょう。

けれども、長く使用することによって

得られる物が有ると言うことを

頭の片隅にでも覚えておいて頂きたい。

これはお財布に限らずオートバイも同じです。

では、今日もいつもの開店時の

TODAYのグリップ表面温度と

明日の大阪の天気予報をお知らせです。

TODAYのグリップ表面温度 開店時

13.4℃

晴れのち曇り

晴れのち曇り!

~06時:0% ~12時:0%

~18時:0% ~24時:20%

明日の大阪の天気は、高気圧に覆われて

概ね晴れますが、気圧の谷や湿った空気の影響で

夕方から次第に雲が広がり夜は雨の降るところが

ある見込みです。

週末に掛けてお天気は少し下り坂ですので

念のため雨具をお持ちになって出勤されるのが良いでしょう。

では今日の本題です。

先日からご紹介している

VS1400イントルーダーのキャブレターをオーバーホールしてみよう!

ですが、今日は第6回目となります。

前回までの記事は以下のリンクよりご覧頂けます。

【第1回】VS1400イントルーダーのキャブレターをオーバーホールしてみよう!

【第2回】VS1400イントルーダーのキャブレターをオーバーホールしてみよう!

【第3回】VS1400イントルーダーのキャブレターをオーバーホールしてみよう!

【第4回】VS1400イントルーダーのキャブレターをオーバーホールしてみよう!

【第5回】VS1400イントルーダーのキャブレターをオーバーホールしてみよう!

さて、前回までは確か

リヤ側のスロットルケーブルの取外し完了

リヤ側のスロットルケーブルを抜き取り

終わった所まででしたね。

今日はこの続きをご紹介していきましょう。

冒頭が長くなり過ぎると本文が短めになるのは当ブログあるある

スロットルケーブルを取外し終わったリヤ側の

キャブレターですが、続いて反対側に取り付けられている

チョークケーブルを取外していきましょう。

チョークケーブルの固定ナットは

樹脂製なので強く締め付け過ぎたり、

無理な方向に力を加えると破損してしまいます。

取付時、取外時には十分に注意しましょう。

チョークケーブル

最初だけ緩めたら後は指先でクルクルと

回してチョークケーブル、それに先端部に

取付けられているプランジャーなどを

キャブレターから抜き取りましょう。

チョークケーブルを取外した

チョークケーブルの取外しの際、チョークOFFですと

ワイヤーに少し遊びがあるので、スプリングの張力が

掛からずに脱落してしまうことがあります。

その際、プランジャー先端部を破損したり、

エンジン内部に脱落してしまう様な事が

有りますので十分に注意して取外しましょう。

キャブレターからチョークケーブルなどを

取外し終えたら落としてしまう前に

プランジャー、スプリング、ナット部分を

チョークケーブルから抜き取っておきましょう。

プランジャー等を取外しておく

チョークケーブルを取外し終えると

リヤ側のキャブレターが自由に動かすことが

出来る様になります。

リヤ側のキャブレターを取外した

シンクロケーブルは繋げたままで

取外すのが正しいので異常では無いですw

ですが、まだこの状態ですとフロント側の

キャブレターがエンジンに取付けられたままですので、

ガソリンが漏れてこないような角度で

タオルを被せてリヤ側のキャブレターを

避けておきましょう。

リヤバンクのマニーホールドには

異物が入り込まないようにタオルを

入れて塞いでおくように。

マニーホールドを塞いでおく

続いてフロント側のキャブレター取外しです。

まずはマニーホールドの固定バンドを

しっかりと緩めておきます。

バンドを緩める

リヤ側と違ってフロント側は

作業もしやすいので簡単です。

バンドを緩め終えたらキャブレターを

引っ張ってマニーホールドから抜き取りましょう。

キャブレターを取外した

キャブレターを取外し終えたら、直ぐさま

マニーホールドにタオルを被せて

異物が入り込まないように処置しておくこと。

リヤ側と違いフロント側のマニーホールドは

真上を向いていますので、ナットなどが落ちると

大きさやタイミングによっては、

エンジン内部まで一直線、それと同時に死亡フラグが

立ちますので後回しにせずにすぐにタオルを被せましょうw

タオルを被せ終えたら次に

スロットルケーブルを取外しましょう。

リンケージに掛けられたタイコを取外してから

アジャストナットを最後まで緩めていって

ケーブルを取外します。

スロットルケーブルを取外す

これでスロットルケーブルの取外しは完了。

リヤ側のようにフレームの間も通ってないし、

イントルーダー系のスロットルケーブルは

引き側だけで戻し側のケーブルが無いので楽チンです♪

んでこれが取外し終えたスロットルケーブルですね。

取外したスロットルケーブル

続いてチョークケーブルをキャブレターから

取外します。

キャブレターを横に向けると取外しやすいですが

ガソリンが漏れ出しますのでタオルを

準備しておくのをお忘れ無く。

チョークケーブルを取外す

フロント側のチョークケーブルには直接

プランジャーが取付けられていないので、

スプリングとケーブルのブーツだけ

取り外しておきましょう。

スプリングとブーツを取外した

チョークケーブルを取外したら、これでやっと

前後キャブレターを車体から完全に

分離させることが出来ます。

この時点で、廃油受けなどにキャブレターを

裏返して予めガソリンを捨てておくと良いでしょう。

分解時にガソリンがジャバーっと流れ出るよりはイイです。

これが取外し終えた前後のキャブレターですね。

キャブレターの取外し完了

長かったねぇここまで・・・・。

キャブレターの取外しを説明するだけで

もう6回目だよ。

書く量が少なすぎるからと言われればそうですが、

慣れているとは言え結構大変なんですからwww

これぐらいのペースはご理解下さいまし。

さて、今日はキャブレターの取外しまでご紹介しましたので

この続きはまた明日更新の記事でご紹介したいと思います。

じゃ、今日の作業はここまで!

最後に閉店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせです。

TODAYのグリップ表面温度 閉店時

10.2℃

がま口専門店のあやの小路さんでは

これもがま口なのかっ!w

って思えるような物までがま口で

造られているので興味があるという方はぜひ

一度ご覧下さい。

アランジアロンゾもオススメですので

どうぞ♪

財布,バッグ,ポーチなど京都のがま口の専門店

ではまた明日も元気でお目に掛かりましょう☆

ブログ末尾のランキングバナーは廃止しますw

もう長らくランキングなんて見てませんでしたわ。

ではでは。

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コメント

  1. 一休整備士 より:

    初めまして。毎日楽しいブログ拝見しております。自分も高校中退して、福岡で親父とバイク店を経営しております。嫁の実家が寝屋川ですので、最寄りの際はセントラムさんに寄らせていただきます。風邪(インフルエンザ)が流行ってるみたいなので、お身体に気をつけて下さい。

    • centrumMC より:

      おぉぉっなるほど~同じ中退なのですね(。・∀・。)ぜひぜひ大阪に帰省された際、お時間があればお立ち寄り下さいませ♪今年は例年よりも早くからインフルエンザが流行っていると私も家内より聞きました。4人の子供達がどこからか必ず貰ってくるので毎年ウイルスに囲まれますw家内は私よりも長い時間接しているにも関わらず抵抗力の塊なのか、風邪すらまともにひいたのを見たことがありませんw私はそれに比べれば病弱で・・・・(;`・_・´)ウイルスを貰わないように体温上げていきますwwww