【最終回】スカラベオ200のキャブレターをオーバーホールしてみよう!

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ども。

今日も暑かったですねぇ。

夕方頃からは風も強くなってきて、

いよいよ台風が近付いて来て

いるのだなと感じました。

夜になると夜風もいつもと違って

ひんやりとしているのは、台風だけでは無く

秋もすぐ近くまでやってきていると

言うことなのでしょう・・・・。

で、今日は先日お客様からのご依頼で

長期保管の修理のために引き取ってきた

リトルカブをちょっと作業したのですが。。。

長期保管・・と言っても8ヶ月ぐらいかな?

だったのでキャブレターをオーバーホールして

あげれば気持ち良くエンジンも掛かるはず。

まぁ・・以前から当ブログをご覧頂いている

方は気が付いたかも知れませんが・・・

リトルカブ

そうです、こちらの車両は数年前に

キャブレターをオーバーホールして、

そのままボアアップキットを組み込んだ

リトルカブなのです。

今回はね、長期保管によるキャブレターの

閉塞だけではなく、どうやらお乗り頂いている際に

クラッチ?をどうやらヤッちまったかもしれない?

とお客様談。

キャブレターを取り外した

ボアアップを組み付けると、ノーマルのままの

クラッチですと、上手に出来るだけ負担を掛けない

ようにキック始動しないと、滑らせてしまう

事も多いので・・・それが原因で乗らなくなったのかなと。

ところがどっこい。


キャブレターは思っているほど

汚れてはいませんでしたが、

エンジン始動不良の原因は

スロージェットの閉塞でした。

全て経路を綺麗にした後に

エンジンに取り付けて、エンジンの始動を

軽く確認した所で新しいオイルに入替えて

本格的にエンジン始動です。

もちろんセンタースタンドを立てた状態で

アイドリング状態や吹け上がりの軽さを

チェックして問題が無いことを確認。

レッグシールドを組み付ける前に

近所を軽く試乗してみました。

ぶうぉぉおおお(ヒュィィィィ)おぉおん

(がちゃっ)←2速

ぶおおお(ヒュィィィ)おおおおおお(ヒュィイイィッ)おおぉん

(がちゃっ)←3速

ぶおお(ヒュィ)おおお(ヒュィィィィィ)おぉお(ヒュィィィ)ぉぉおん

なんやこの音www

嫌な音が左下のエンジン付近から聞こえてきます。

チェーンがやや偏伸びしてるので、

その脈動に合わせるかの様にヒュィィイと気持ち悪い

音が聞こえてきます。

当初はクラッチの音かなと思い、

遠心クラッチを調整して再度

試乗してみましたが状況は変らず。

クラッチじゃ無いとすると・・・(;´Д`)

まさかと思ってフロントスプロケットカバー(*)を

取り外した状態でエンジンを始動させて

確認してみました。

*)フライホイールカバー

うわぁ・・。。。

動画でその奇妙な音と

音の原因で記録してありますので

ご覧下さい。

途中で時折ヒュィィィと聞こえてるのが

異音ですね。

初めから聞こえている鈍い音はフェンダーの

ビビリ音です。

46秒あたりからヒュィイイ・・ヒュィイィ・・ヒュイィ・・と

聞こえてる音がそうです。

で、1分あたりからフロントスプロケットを

正面から撮影している動画になりますが

カウンターシャフトにご注目。

よく見て貰うと分かりますが

前後左右に振ってる・・・。

カウンターシャフト=ミッションなのですよ。

カウンターシャフトはフロントスプロケット、

チェーンを介してリヤホイールへと駆動を

伝えてて、エンジン内部で対になっている

メインシャフトはクラッチを介してクランクシャフトと

繋がっています。

動画の最初でもスプロケットを正面から

撮影していますが、言われないと

気が付いてなかったでしょ?w

気になった方はもう一度最初から

シャフトは振っていると認識した上で

動画を見直してください。

考えられないぐらいガッタガタなので。

で、最終的にフロントスプロケットを

取り外した状態で手動チェックしてみました。

酷いわ。。。。

いや、冗談抜きで。

その様子も動画で撮影しておりますので

ご覧下さい。

ひっどいなこれは。。

カウンターシャフトの軸受け(ベアリング)が

破損している証拠ですね。。。

妙なあのヒュィイィという音は、ミッションの

競り合う音、いわゆるセリ音ですね。

カワサキ車にお乗りの方にはお馴染みの

セリ音です。

メインシャフトのギヤと、このカウンターシャフトの

ギヤが正常に噛み合ってない影響で

ギヤとシャフトに負担が掛かって

独特の音が出ていたというわけです。

エンジン不動で入庫される車両で

もっとも怖いのがこういう状況ですね。

不調でもともかくエンジンが掛かれば

事前にある程度察知することが出来ますが、

まったく掛からない状態ですと

エンジンは始動したけれども・・・・ねぇ?これじゃ。。。

ってなるんよw

お客様だって辛いだろうし。

で、夕方に連絡してこの状況をお伝えして

今後どのように進めていくかを

思案して頂き、後日ご連絡を

改めて頂くという事になりました。

修理するにしても、既にこれだけの

セリ音が出ているミッションをベアリングだけ

交換して果たして良いのだろうか・・・とか、

当たり幅の広くなっている

ギヤも全て交換するのか・・・などなど、

ご予算の都合などもあるでしょうし。

いや、それより何よりエンジン内部の

こういう状況の車両の場合、

見積りが作れないのよね。

だって、分解するまで交換が必要な

部品が分からないでしょ?

状況が悪ければミッション総替えですから。

でも、エンジン降ろして分解して、

必要な部品を全て見積りしたら

予算オーバーで・・・・今回は見送りで。。。

となった場合でも、そこまでに要した工賃は

発生してしまいますし。

なので、こういう場合は2択です。

修理するか、しないか。

これ以外に無いんですよね。。

もちろん、分解して見積りして予算オーバーなら

工賃を支払って諦めて乗り換えとか、

エンジン載せ替えというのも1つの手段では

ありますがコスパが悪いですよね。

それに、意外と破損が少ないだろうという賭に

出るのは得策ではありません。

なぜなら、それなりの走行距離を稼いできた

エンジンは異常が出ていなくとも、摩耗が進んで

規準値(メーカー基準の使用限度)から

数値が外れていることなんてザラにありますからね。

その通常摩耗と併せて、今回のベアリング破損による

影響部位も今回の場合はある訳でしょ?

数値ベースで行けばほぼどの部品も

交換対象になるわけですよ。

もちろん、規準値から外れていたとしても

大した問題も無く、使える部品だって

多くあると思います。

※耐久力は加味しないとして

つまり、最後は目と経験で判断

することになるんです。

お店的には規準値から外れている

部品は全て交換しないと、作業後の

トラブルについては保証出来ないって

事になるんでね、お客様もかなり

リスキーなのですよ。

いくら信用や経験があっても

目で判断出来る事なんてたかが知れています。

結局組み上がってしばらくしたら

トラブルが・・・なんて事も十分に有り得ます。

全ての部品が同じ様に摩耗が

侵攻している状態なら、なんとなーく

走っていたけども、1箇所部品を交換したら

今まで問題無かった部位から

トラブル発生・・・なんて事はよく有る事です。

何となく負担が分散していたのが、

1箇所だけカチッとしちゃったもんだから

その分の負担が他にのし掛かってしまい、

それでなくてもギリギリで持ちこたえていたのに

負担が増えたことによって一気にトラブルへと

発展してしまう、それが機械なのですよ。

長くグダグダと書いてしまいましたが、

結局何が言いたいのか簡潔に纏めますと・・・

燃機はケチると痛い目を見る

と言うことです。

今回はカブなので積替えるべき

エンジンも割とお求めやすい価格で

市場に出回っているので、

考慮、加味すべき選択肢が多く

悩んでしまうのは必然ですが。

修理するより交換してパワーアップってのも

簡単に出来ちゃいますからね。

小排気量車は特に。

要はそれなりの排気量車で

代替えエンジンやグレードアップパーツが

市場に出回ってない車両などの場合って話です。

今からクランクケース分割が必要な

修理をするかどうか悩んでいる方に

一言だけ言っておきたかっただけですw

エンジンの話になったのでついでに

書いてみましたwwww

ふぅ、ちょっと冒頭が長くなってしまいましたので

急いで本文を書いていきたいと思います。

では、今日もいつもの開店時の

TODAYのグリップ表面温度と

明日の大阪の天気予報をお知らせです。

TODAYのグリップ表面温度 開店時

39.6℃

曇り時々晴れ

曇りのち時々晴れ!

~06時:20% ~12時:30%

~18時:20% ~24時:10%

明日の大阪の天気は、中部や南部では

気圧の谷や前線の影響で概ね曇りで、

午後は雷を伴い激しい雨の降るところが

あるでしょう。

北部では午前中を中心に雨や

雷雨となる見込みです。

台風が近付いている影響で非常に

不安定な大気になっているようで

お天気の急な変化にご注意ください。

では今日の本題です。

先日からご紹介している

スカラベオ200のキャブレターをオーバーホールしてみよう!

ですが、今日はついに最終回となります。

前回までの記事は以下のリンクよりご覧頂けます。

【第1回】スカラベオ200のキャブレターをオーバーホールしてみよう!

【第2回】スカラベオ200のキャブレターをオーバーホールしてみよう!

【第3回】スカラベオ200のキャブレターをオーバーホールしてみよう!

【第4回】スカラベオ200のキャブレターをオーバーホールしてみよう!

【第5回】スカラベオ200のキャブレターをオーバーホールしてみよう!

【第6回】スカラベオ200のキャブレターをオーバーホールしてみよう!

【第7回】スカラベオ200のキャブレターをオーバーホールしてみよう!

さて、前回までは確か

オーバーホール作業完了

キャブレターのオーバーホールが

終わって、あとは組み戻すだけって

所まででしたね。

今日はこの続きを最後まで、

とんとんとーーーんっとご紹介していきます。

組み上がったキャブレターに

まずは燃料ホースを繋いでっと。

燃料ホースを繋ぐ

キャブレターをエンジンにぐっと

引き寄せてからオートチョークを取り付け、

その後キャブレターを横倒しにした

状態でスロットルケーブルを取り付けましょう。

スロットルケーブルを取り付ける

スロットルケーブルの遊び量に

ついては、スロットルを少し操作し、

さらにステアリングを左右一杯に動かしても

スロットルに遊びが少し残る位に調整しましょう。

ハンドルセンターのままで調整してしまうと

ステアリングを操作した際にスロットルが

開いてしまうことがありますのでご注意を。

スロットルケーブルを取り付けたら

キャブレター底部にアイシング防止用の

冷却水ホース2本を元通り差し込んでおきましょう。

とにかく長さが短くて差し込みにくいので

予め長めのラジオペンチを

準備しておくと良いでしょう。

この冷却水のホースを差し込むのが一番

苦労するかもですwww

冷却水のホースを差込み終わったら

キャブレターをマニーホールドに

ポコンッと差し込んでっと。

※マニーホールドの噛み込みに注意

マニーホールドに取り付けた

固定バンドは忘れずにこの時点で角度を

あわせて締め込んでおきましょう。

次にエアークリーナーボックスと接続する

ダクトをキャブレターにセットしてっと。

ダクトを差し込む

バンドは後ほど締め付けますので

車体左側を向けて仮固定にしておいてください。

次にエアークリーナーボックスを

取り付け位置付近まで持って来てっと。

エアークリーナーボックス

持ち上げた状態のまま手を突っ込んで

先ほどキャブレターに接続した

ダクトをエアークリーナーボックスと

接続しましょう。

接続時は薄く潤滑油を塗ってあげると

接続しやすくなります。

ダクトを接続する

ダクトを接続し終わったら、エアークリーナーボックスを

仮で定位置に持って行き、ダクトの角度を調整しましょう。

変にダクトが捻れていたりしないように

キャブレター側、エアークリーナーボックス側の

ダクトの差込み部を回転させて調整しましょう。

ダクトの角度と位置が決まったら、ダクトの位置を

ずらさない様に注意しながらエアークリーナーボックスを

持ち上げ、マイナスドライバーを入れて

キャブレター側ダクトのバンドを本締めしましょう。

バンドを固定する

エアークリーナーボックス側の

バンドは、エアークリーナーボックスを

定位置にセットした後、

フレームの隙間からマイナスドライバーを

入れて本締めしておきましょう。

バンドを固定する

バンド締め付け後、エアークリーナーボックスの

ドレンチューブ、ブローバイホースを忘れずに

差し込んでおきましょう。

ホースを差し込んでおく

エアークリーナーボックスを取り付けたら

次に給油口カバー兼ドレンになっている

ラバーを予めカバーにセットし、ホースは

元の位置に通しておきましょう。

IMG_3267

元のホースが通っていた位置は

以前の記事を見て下さいね。

写真だけは載せておきます。

ラバーを取り外した 下方からホースを抜き取った タイラップを切る

シートが付いた状態の重たいカバーを

定位置に持って行きつつ、先ほどの

ドレンホースが挟まらないように

うまく誘導しつつ、カバーとエアー

クリーナーボックスのダクトを接続しましょう。

ホースを誘導しつつダクトに差し込む

ダクトもうまくカバーと接続出来ました?

給油口のドレン配管は挟まっていませんか?

大丈夫ですか?

よく確認しておいてください。

カバーと接続したダクトの

バンドを固定しておきます。

バンドを固定する

シート下のカバーとエアークリーナーボックス

本体を定位置に合わせてボルトを入れて

全て固定してしまいましょう。

固定する

確認の為に取り外しておいた

エアーエレメントも取り付けて

固定しておきます。

エアークリーナーエレメントを取り付ける

シートカウルを定位置に入れて

してしまう前にシートロックの

ワイヤーも元通り接続してっと。

シートロックワイヤーを接続する

シートロックの取付けが終わったら

テールランプ配線を接続してから

シートカウルを定位置にセットして

固定しましょう。

なお、シートカウルを固定する際は

内側からリヤボックス用の配線を引っ張り

出しておくのもお忘れ無く。

シートカウルを固定する

これがその引っ張り出しておいた配線ですね。

出てないぞ!!って方はもう一度

シートカウルを取り外して配線を

引っ張り出しておきましょう。

配線を引き出しておく

引っ張り出した配線をリヤボックス台座側に

引き込んでからグラブバーを固定しましょう。

グラブバーを固定する

あとちょっとですよん♪

シート下のカバーを取り付けてっと。

カバーを取り付ける

ボルトを入れてカバーを固定しましょう。

これが最後のボルト使用箇所です。

手元にボルトは余っていませんか?

最後のボルトを締め付ける

余っているという方は・・・どこか固定し

忘れていますので、もう一度カウル類を

取外しながら1つずつ確認していきましょう。

面倒くさいですが、確認を怠った結果ですww

自分のケツは自分で拭きましょうъ(`・ω・´)グッ

ボルトを闇に葬らないようにw

以上で組み戻し作業も完了です♪

最後にエンジンの始動テストです。

セルを何度か回してガソリンを送りましょう。

※3秒以上連続してセルを回さないこと。

バッテリーおよびセルモーターに過大な負担が掛かります。

ガソリンが回り始めると、

(ポッ・・・ポポポッ)

と音がしてきたらあとちょっとです♪

さらに数回セルを回していると・・・

ドゥロロロロロロロロロロッ

エンジン始動~っ♪

しかも調子宜しいww(当り前だけど)

アイドリングも安定です。

なお、アイドリングの調整ボルトを

オーバーホール時に触って

しまった場合はアイドリングが低すぎて

エンストしてしまったり、高すぎる場合も

ありますので、そういう場合は焦らずに

調整してからもう一度エンジンを始動させて

確認しましょう。

いやぁ調子良くて良いね。

吹け上がりも問題無い。

未登録車なので行動には出れませんが

敷地内で試乗した感じでは

かなりいい具合です。

低走行と言うだけあって

メカノイズも少なく、意外とトルクフルで

おっ!?ってなりましたwww

最後に作業完了の記念撮影です。

アプリリア スカラベオ200

あれ?

この写真って・・・一番最初の

車両紹介の時の写真じゃ・・・・。

え、そうですよww

整備前の写真撮り忘れてたので

完成後の写真使ったんですw

ぐふふふw

ともあれ、調子も出たので

良しとしましょう♪

今回も最後まで読んで頂き

有難う御座いました。

明日からは別の記事を書いていきますので

また見に来てくださいね♪

じゃ、今日の作業はここまで!

最後に閉店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせです。

TODAYのグリップ表面温度 閉店時

31.2℃

ほら、やっぱり温度も低いよね。

こりゃ秋だぜもう。

あーやだねぇ・・・もう夏が終わるとか。

冒頭でご紹介したリトルカブ、今後どうなったかは

またご紹介できるようでしたら冒頭で

ご紹介しますね。

個人的にはリトルカブセル付き4速の

エンジンに換装してボアアップが一番

リーズナブルかなと思っていますwwww

カブ90のエンジンに換装も良いですが

なかなかよいエンジンが手に入らないんでね・・・。

ではまた明日も元気でお目に掛かりましょう☆

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