【第15回】VS1400イントルーダーのキャブレターをオーバーホールしてみよう!

ども。

今日は予定通り試乗に行って来ましたよん。

でもね、ほんとの予定では気温が最も高くて

寒さが和らぐ午後一番ぐらいで試乗に出ようと

思っていたのですが、午前中の作業が長引いたのと

トラブルで車両の引取り依頼が入ってしまい・・・。

結局試乗に出ることが出来たのは夕方4時過ぎ。

マグザムの試乗

くっっっっっそ寒いがな(゜_゜)

とにかく指が千切れそうな程冷えこみますわ。

普段通勤で乗っているバーディー80には、ハンドルカバーを

装着しているので寒さは殆ど感じませんが、

ハンドルカバー未装着車にグローブ1枚で

乗るとこんなにも寒いんですね。

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試乗ルート

今日はこれ、いつも試乗に出るルートと違う場所に行きました。

いつもは10kmの試乗ですが、今回は15kmの試乗でしたので

15km用のルートが予め決めてあってその通り走っています。

自由気ままに走っているわけではありませんww

道路に凸凹が多いルートや、信号や車取りが少ない直線道路や、

キツい上り坂などなど、乗る車両に応じて試乗ルートは事前に

選定して走っています。

振動を与えると症状が出る様な車両の場合ですと

道路状態が悪い道を含む試乗ルートを選定しますし、

フルスロットルでの加速が必要な症例を確認する際は

車通りが無く、直線が続く様なルートを選定しています。

これって結構バイクショップあるあるだと思います。ええ。

いつもの橋の上

いつもの橋の上で撮影

この橋の上からの写真は、皆さんもこのブログで見る事が

多いと思いますが、これも試乗ルートにしっかりと入っています。

この写真を撮るためだけに来ている訳ではなく、

接続している道路幅が狭く、車の通りが少ない上に

この景色でしょ。

それに、店のすぐ上あたりに位置していて、なんだったら

店もちょっと頑張れば上から見下ろせる距離なのです。

写真撮影だけが目的じゃ無い

ここで写真撮影と併せてある事を必ずしています。

外観の確認とエンジン停止後の再始動チェック、

それと急制動テストです。

● エンジン停止後にスムーズに再始動が出来るか
● 外装部品に脱落や緩みなどが発生していないか
● 急制動を実施し、ブレーキ動作に異常が無いか

急制動のテストではABS搭載モデルもここで

ABS装置が正常に動作するかもチェックしています。

夕日がキレイなのは言うまでも無い

紫色に染まる空

これは他の日に撮影した夕日ですがキレイですよね・・・。

慌ただしい日常業務の中で、少しぐらい夕日を楽しむ時間が有っても良いでしょ。

時には下に見える幹線道路で違反車が覆面パトカーや白バイに

検挙されているのを目撃したり、壁に向かって用を足すオジサマを目撃したりと、

こうして高い位置から色々な事を一挙に見下ろす事が出来るのは

なかなか楽しいですし。

3m先の視界から得られる情報量と、こうして高い位置から見下ろす事によって

入ってくる情報量との差は歴然なのです。

登山する方達の中にもそういう方が居るんじゃないかと思っていたりします。

今日もいつもの

開店時のグリップ表面温度

TODAYのグリップ表面温度 開店時

10.6℃

明日の大阪の天気予報

曇り時々晴れ

曇り時々晴れ!

降水確率と概況

~06時:0% ~12時:0%

~18時:10% ~24時:0%

明日の大阪の天気は、冬型の気圧配置は次第に緩みますが、

寒気の影響で北部や中部は概ね曇りとなり、雨の降るところがある見込みです。

南部は概ね晴れるでしょう。

明日は特に予定も無いのでお昼までゆっくり寝て、適当に

アニメでも見ながらぐだぐだ過ごそうかと思っています(笑)

ここから今日の本題

長らくご紹介している

VS1400イントルーダーのキャブレターをオーバーホールしてみよう!

ですが、今日は第15回目となります。

書き溜めた過去の記事は以下のリンクよりどうぞ。

第1回からの過去記事

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ども。 昨日はブログのお休みを頂き有難う御座いました。 早めに就寝して元気モリモリでっすぅぅ~! また今日もいつも通りブログ書きますので宜しくおねがしまーす♪ ...
ども。 今日の大阪は朝から晩までずーっと雨で憂鬱な1日でした。 試乗予定の車両が無かったのは幸いでしたが、 明日は午前中に整備と点検を実施してから 試乗...

前回までのおさらい

ボルトを締め付ける

カットオフバルブをキャブレターに取付け終わった

ところまでご紹介しましたね。

今日はこの続きをご紹介していきます。

作業再開

バキュームピストンの組立

以前の記事でご紹介した、前後同一部品に見える

バキュームピストンですが実は前後同一ではありません。

バキュームピストンの向き

ラバースカートの位置を合わせると、バキュームピストンの

このカット部分の位置が正しく吸入口側を向くのが正しい向きです。

組付ける際は前後のバキュームピストンを間違えない様にしましょう。

ジェットニードル構成部品

洗浄したジェットニードルに正しく順番を間違えない様に

取外してある部品をセットしていきます。

ジェットニードル

組付ける順番は以下の通りです。

スプリング→ワッシャ(薄)→Eクリップ→スペーサー(厚)
ジェットニードル刻印
●フロント用:5D22
●リヤ用:5D30

Eクリップの標準取り付け位置は3段目ですので

標準位置にセットされているか確認しておきましょう。

ジェットニードルの組付け

部品をセットしたジェットニードルを前後のバキュームピストンを

間違えない様に入れて固定します。

プレートを入れて固定する

固定用のプレートには表裏があります。

表裏を間違えるとボルトの穴位置が合わないので、間違えて

取付けてしまうと言う様なことはありませんのでご安心を。

ドライバー先端などでプレートの微妙な位置を調整しようとすると、

磁化したドライバーですとくっついてしまい、余計にやりづらくなりますので

割り箸などを使用すると良いでしょう。

バキュームピストンをセットする

ラバースカートの合わせ位置をあわせてから、

吸入口から指を入れてバキュームピストンを持ち上げた状態で

静止させましょう。

吸入口から指を入れて支える

こうしてバキュームピストンを持ち上げた状態にしておくと、

ラバースカートが溝の中にピタッと填まったままになり、

トップカバー取付時に噛み込みにくくなります。

ラバースカートが新鮮でぷるっんぷるんの場合は、

完全に落とし込んだ状態の方が取り付けし易いこともありますので

状況を見てご判断下さい。

何度も言いますが、

前後のバキュームピストンを間違えない様に

トップカバーの取付け

トップカバーを取付けた

ラバースカートを噛み込まない様に、トップカバーを押さえる

指の感触に集中しながらボルトを入れて固定しましょう。

トップカバーと一緒に固定されていた各種バンド類も

忘れずに位置を確認して取付けましょう。

バキュームピストンの動作チェック

バキュームピストンの動作チェック

前後共にバキュームピストンを組付け終わったら

吸入口上部に設けられている開口部から、エアーガンを使用して

空気を送り込みましょう。

ラバースカートの噛み込みが無く、正しく取付けられていれば

写真の様にバキュームピストンが持ち上げられます。

バキュームピストンの動作チェック

ラバースカートに穿孔や噛み込みがありますと、

バキュームピストンが持ち上がらないどころか、逆に押し下げられる力が

加わってしまいます。

バキュームピストン組み込み後は必ずチェックをしておく様に。

チョークバルブ、ステーの組立

チョークバルブを組付ける

チョークバルブは予め表面の汚れをスチールウールなどで

研磨して磨き上げておき、キャブレターにセットする際は

薄く表面にシリコングリスを塗っておきましょう。

チョークバルブの注意点

イントルーダーシリーズのチョークバルブは、他の機種と比べて

チョークケーブルに水分が混入しやすく、チョークバルブ周辺で

ワイヤーやスプリングが腐食してしまい、チョークを操作できない、

酷い物ですとプランジャーが発生した錆によってキャブレターボディと

張付いてしまい、抜き取れなくなってしまうという

事態に発展することもあります。

1400の場合は他の排気量モデルと異なりますので

リスクは少ないと思いますが、リヤ側は他の排気量モデルと

同様に腐食のリスクが高いのでご注意ください。

チョークバルブ組付け時にはシリコングリスを、スプリングや

プランジャー本体に塗っておくのをお忘れ無き様お願いしますね。

ステーの取付

チョークバルブを取付け終わったら、次にチョークバルブを

動作させるステーをフロント側キャブレターに取付けます。

ステーを取付ける

スライド部に入っているナイロンワッシャには

薄くシリコングリスを塗っておくと、チョークの動作が

軽くなって操作しやすくなりますのでオススメです。

シンクロケーブルの組付と調整

一通りの作業完了

シンクロケーブルは滅多なことが無い限り取外さない様に!

と、サービスマニュアルでも書かれているとご紹介しましたが、

今回の様にキャブレターを完全にオーバーホールする祭は

どうしても取外す必要性が出てきます。

偏に取外すな、触るなとサービスマニュアルに書かれているのは、

その調整方法が異端な方法ゆえに、慣れた人間が調整しないと

コンディションに大きく影響が出てしまうからなのです。

シンクロケーブルの取付けと調整時の注意事項

シンクロケーブルを取付けた

とにかくまずは取外した際の逆の手順で

シンクロケーブルを適当に取付けて下さい。

大事なのはこのキャブレターの角度です。

今からシンクロケーブルを調整して前後のキャブレターの

同調を合わせますが、ご存じの通りイントルーダーのキャブレターは

前後でキャブレターのタイプが異なり、取付け角度に

大きな違いがあります。

キャブレターの取付け角度が異なるということは、

同調の要とも言えるシンクロケーブルもまた、

同じ様に角度がついてしまいます。

ワイヤーというのは曲げれば曲げるほど

遊びが無くなって短くなってしまうのは、スロットルケーブルや

クラッチケーブルの時も同じですね。

つまり、キャブレターが実際に取付けられている角度で

シンクロケーブルを調整しておかないと、

いざ実際に取付けてみると同調が狂っている・・・

なんて事になってしまうのです。

なのでこうして、実際に取付けられる角度にキャブレターを

合わせてから調整を始めて行くのです。

次回は同調の調整作業からご紹介していきますので

続きをお楽しみに♪

じゃ、今日の作業はここまで!

閉店時のグリップ表面温度とあとがき

TODAYのグリップ表面温度 閉店時

9.0℃

新しいテーマを採用してからと言うもの、見出しを付ける様に

努力しているんですが・・・どうでしょ?

ちょっと以前より読みやすくなったと思います。

目次も付けましたし。

過去の記事も時間が出来た際に少しずつ加筆修正していってます。

でもね、見やすくなっているかわりに、書く時間が

随分と長くなってしまってます。。。

いつもより30分以上多く時間を費やすことになってます。

まぁ慣れてくればいつも通りの時間には

書き終える事が出来る様になるとは思うのだけれど。

テーマファイル選びは重要ですね。

以前からこのテーマを使っていれば良かった・・・・(;´Д`)

ではではまた水曜日に元気でお目に掛かりましょう☆